今日の朝鮮・韓国ニュース(2024年7月28日分)

<主張>朝鮮学校 補助金支出を即刻やめよ 社説 - 産経ニュース
 また差別言動かと心底呆れます。むしろ「民族教育の場」としての価値を認め「補助金不支給」の自治体こそ「補助金を支給すべき」です。


<主張>佐渡金山遺産登録 朝鮮出身者の展示不要だ 社説 - 産経ニュース
 「軍艦島端島炭鉱)の世界遺産登録の時の態度」で予想の範囲内ですが、タイトルだけで唖然です。どこまで植民地支配と侵略戦争に無反省なのか。


民族統一を否定、北朝鮮の大変化と拉致問題4

西岡力救う会会長)
 今中朝が悪いんです。もう最悪です。中朝関係がそういうことになっているので、日本に対する関心は下がっていない。

 「プーチン訪朝」(2024年6月)など「ロシアへの接近」で中朝関係が悪化し、日本への接近を北朝鮮が画策してると強弁する西岡ですがそんな兆候(中朝関係悪化、日本への接近)は少なくとも表向きはどこにもない。
 西岡が「そういうことにしたいだけ」でしょう。
 今更「北朝鮮は中露の支援があるから日本にそれほど関心が無い(実際はこれが正しいでしょうが)」とは言えない。

 久保田さんは拉致問題について、「これから大きなことが起きる。日本はどうすればいいか」と言われましたが、私も拉致問題でまだ勝負は終わっていないと思っています。

 単なる強弁です。そんな兆しは表向きはどこにもない。むしろ「北朝鮮は中露の経済支援で日本の経済制裁を今後も乗り切り、日本は打つ手無し(つまり勝負は今のままでは『拉致敗戦(拉致問題が解決しないまま)』で終了)」ではないか。

 北朝鮮も2月15日までは、岸田政権のメッセージに金正恩は応えていたのです。
 「岸田文雄首相が平壌を訪問することもありえるだろう」と金与正談話が出ました。3月25日に別の筋から、「拉致は解決済み」と言って、次の日に、林官房長官が、「拉致は解決済みとは認めない」と言ったことを理由にして、「もう会わない」という談話が出た。

 「水面下で何か交渉してる」と見なさない限り「もう会わない」談話で終わった話です。そして今のところ「水面下で何か交渉してる」と見なせる根拠もない。

西岡力
 「トランプが当選する可能性」がどんどん上がってきています。そうするともう一度、トランプ政権が核問題で北朝鮮に圧力をかけて、米朝首脳会談が行われる時に、その圧力を利用して核問題と拉致問題を一緒に解決するという戦略に戻るしかない。

久保田るり子
 今の状況だとトランプさんが出てくる感じじゃないですか。トランプになれば、必ず米朝が始まると思います。

 「バイデンの撤退表明(ハリスの出馬表明)」前の発言であることは割り引く必要がありますが、それにしたって「トランプへの肩入れ」が酷すぎます。さすが「共和党に親和的なウヨ(西岡や久保田)」だけのことはあります。
 なお、トランプ政権時に「拉致解決の兆し」は全くなかったので、トランプが再選されても「拉致の解決」と言う意味では希望薄です。というかトランプは露骨に「イスラエル寄り」なのでガザ紛争で、イスラエル贔屓の態度で事態をさらに悪化させるリスクがあります。勿論「ガザ問題の悪化」それ自体が「悪いこと」ですが、そんなことになれば「拉致問題等で米国が北朝鮮と外交」どころではない。つまりトランプ大統領になれば、西岡らの主張とは違い「ガザ紛争の悪化→米国にとってガザ紛争の優先順位が上がり、北朝鮮問題の優先順位が落ちる」と言う形で拉致解決にむしろ逆行するでしょう。
 北朝鮮の方も「トランプが大統領だった頃には首脳会談をしても何の利益も無かった。むしろハリス大統領の方がマシかもしれない(外交経験が無いのでハリスの能力は未知数だし、ハリスが副大統領だったバイデン政権時代に北朝鮮にとって米国外交は魅力が無かったが)」と思ってるかもしれない。

西岡力 
 この間日本のマスコミは、「(ボーガス注:2002年の小泉訪朝での拉致被害者5人帰国以外)20年間何も(ボーガス注:成果を)見なかった。これは安倍政権の強硬姿勢が原因だ」と書いています。

 けっきょくこれも、誰かが死なないと事態が動かないということの一例ではないか(北朝鮮拉致問題に関するマスコミの論調変化) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が指摘する「マスコミの論調変化」に「安倍シンパでアンチ北朝鮮」の西岡ら救う会が焦ってることが窺えます。