朝鮮人虐殺の実態 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
高世仁に突っ込む（2020年9/7日分） - bogus-simotukareのブログで取り上げた朝鮮人虐殺否定論の横行を危惧する - 高世仁の「諸悪莫作」日記、朝鮮人虐殺否定論の横行を危惧する２ - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。
要は、日本人は高潔な人々だから、無実の朝鮮人を殺すなんてひどいことをするはずがない、そうですよね、みなさん、ということだ。何の証拠も示さず、日本人の「崇高な覚悟」に酔いながら決めつけているにすぎない。
ここだけ見れば確かに正論ではあります。
しかし、このように書く高世が
これじゃあ「ジャーナリスト」でなくて「反北朝鮮活動家」だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
＞（前略）拉致問題については、一つ確認しておきたいことがある。
それは、「拉致被害者は生きている」ということである。
なにより、帰国した拉致被害者たちがはっきり語っているのである。
去年12月、金正日が死亡したときに出したコメントから；
蓮池薫さん（新潟県柏崎市）：
「日本政府が今後の情勢を慎重に分析・判断して、まずは残されている拉致被害者の皆さんの安全が保障されるように最善を尽くしてくれるよう切に願っております」
地村保志さん富貴恵さん夫妻（福井県小浜市）：
「私ども帰国した拉致被害者が一番心配しているのは、未だ帰国が果たされていない拉致被害者の安全・安否です。国に対しては正確な情報の収集と帰国していない拉致被害者全員が無事帰国出来るよう、全力で取り組んでもらうよう強く希望します」
曽我ひとみさん（新潟県佐渡市）：
「新しい体制に代わるこのチャンスを生かし、拉致された被害者全員の救出に尽力してくれることを望みます」
彼らはみな、未だ北朝鮮に残ったままの仲間たちにいつも思いをはせているのだ。
「生きている」証拠として、これ以上、確かなことがあろうか。
（つづく）
などと書いていることを知っていれば「高世、お前本当にデタラメだな」と呆れざるを得ません。
「日本人は立派な民族だから朝鮮人虐殺なんかしない」というのは確かにウヨのふざけた決めつけです。
「カンボジア人は温厚な農耕民族だから虐殺なんかしない（一時存在したポルポト虐殺否定論）」レベルの与太です。
しかし、高世のやってること「横田めぐみさんや有本恵子さんの生存説の垂れ流し」も同様のふざけた決めつけです。
これじゃあ「ジャーナリスト」でなくて「反北朝鮮活動家」だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
執筆者は高世仁という人です。北朝鮮関係の本を書いています。
・拉致―北朝鮮の国家犯罪
で、これはちょっとどうしようもない文章としか言いようがありませんね。
＞拉致問題については、一つ確認しておきたいことがある。
＞それは、「拉致被害者は生きている」ということである。
だからぜんぜん何の証拠もないでしょう、拉致被害者が北朝鮮で生きているっていう。
＞北朝鮮側が「8人」についての死亡証明を全くできていないのはすでに知られている。日本政府の追及で、「死亡証明書」が「捏造」であることを北朝鮮も認めている。
死亡証明書がねつ造だとか、横田さんの骨が別人だった（これも、いろいろ問題はありますが）とかいう話は、遺憾ながら拉致被害者たちの生存の根拠にはならないでしょう。
と言う批判の通りです。
高世も加担した「横田めぐみさんや有本恵子さんの生存説の垂れ流し」は、高世の文章
要は、日本人は高潔な人々だから、無実の朝鮮人を殺すなんてひどいことをするはずがない、そうですよね、みなさん、ということだ。何の証拠も示さず、日本人の「崇高な覚悟」に酔いながら決めつけているにすぎない。
をもじれば
要は『帰国した拉致被害者5人が死亡説を支持しない*1し、拉致被害者家族も生存を信じてる*2から生存しているに違いない、そうですよね、みなさん』ということだ。何の証拠も示さず、拉致被害者家族の「崇高な覚悟（例：娘めぐみを必ず救い出すという横田奥さん）」に酔いながら決めつけているにすぎない。
という話です。
でこのような「俺のような突っ込み、批判」に対し高世がどう回答するかと言えば
などと
「詭弁で居直り」か「都合が悪いので黙り」かどっちかでしかないでしょうね。
結局、高世が会社ジンネットを潰したのは「北朝鮮拉致問題についてこの種のアホなことを言っていたこと」が結構でかいだろうなと思いますね。つまりは高世の自業自得です。
高世はジンネットにおいて「北朝鮮拉致問題」で「一発大きく当ててしまった」。
その結果、「北朝鮮拉致問題で大いに儲けたい→救う会や家族会にこびへつらおう」という路線に行き、根拠も無い「横田めぐみさんや有本恵子さんの生存説」を放言するまでに至った。
しかし、高世にとって皮肉だったのは「根拠も無い生存説」によって
1）「生きてる根拠があるのか」などという蓮池透氏、和田春樹氏などの批判が出た上、
2）「根拠の無い生存説で日朝交渉が妨害され、拉致解決の見込みが当面ほとんど無くなったこと」で国民大多数が拉致への関心を急速に失い、その結果、北朝鮮拉致がテレビで取り上げられることが減ってしまったことです。
高世にとって「北朝鮮拉致で当てた」ということは逆に「デメリット」となります。おそらく北朝鮮拉致で当てたが故に、他の分野での取り組みがおろそかになっていた。そしてその失敗をついにリカバリーすることが高世にはできなかった。
「特定の分野で圧倒的なシェアを持っている場合」、その特定の分野がぽしゃった場合、「会社が傾きかねない」ので「新規分野を開拓する」なんてことは世の中では珍しくありません。
以前、カルビーの経営者がテレビ出演した際に「カルビーはポテトチップス事業では圧倒的なシェアを誇っているが、それだけでやっていける時代ではないと思ったのでシリアル事業（フルグラなど）に進出した」「健康志向で『太るイメージがあるポテトチップス（まあ何せ炭水化物のジャガイモを油で揚げてますから）』の伸びは今後あまり期待できないが、シリアル事業の伸びは逆に期待できる」なんて話をしていましたが、まあ、そういうことです。
あるいは「リカちゃん」で圧倒的なシェアを誇るタカラが「ウチは女児相手の着せ替え人形では圧倒的なシェアを誇るがバービーなどライバルも増えてきた。特にウチは男児向け玩具が弱い」と言う理解から、逆にミニカーなど男児向け玩具が強いトミーと合併してタカラトミーとなるのもまあ、そういうことです（もちろんトミーの方も女児向け玩具が弱いので「Win-Win」のわけです）。
あるいはもともとはファミレス「ガスト（旧称：すかいらーく）」を経営するすかいらーくグループが「から好し（唐揚げ）」、「グラッチェガーデンズ」（イタリア料理）、「しゃぶ葉（しゃぶしゃぶ）」、「バーミヤン（中華料理）」などと業種を増やし多角化しているのも同じ話です（すかいらーく - Wikipedia参照）。
有能な経営者というものはこのように「特定分野に特化しすぎたらやばい」と思って、経営を多角化するだけの先見性などがある。
しかし「愚かな経営者」高世は「目先の利益」から、愚かにも「北朝鮮拉致」という特定分野に特化し、他をおろそかにしたことで「拉致の風化→拉致番組の減少」で会社を潰したわけです。しかも「拉致が風化したこと」は高世が家族会、救う会に媚びて、連中の「制裁すれば拉致が解決する」「特定失踪者は北朝鮮拉致」などのデマに加担し、「日朝交渉妨害に事実上加担したこと」によるのだから「高世の自業自得」です。
まあ、実際にどうなったかは分かりませんが、むしろ日朝交渉を促進した方が高世のジンネットも潰れずに済んだ、あるいは潰れるにしても「倒産時期がもっと遅かった」かもしれません。
いずれにせよ、結局「会社を潰した」「潰す過程において特定失踪者デマなど救う会の暴論に加担した」高世には「経営能力も人間的常識・道徳心も無かった」のであり、最初から「独立しないで死ぬまで日本電波ニュースにいるべきだったんだろうな」ということです。
「繰り返しますが」高世は会社を潰しただけでは無く、そこに至る過程で「北朝鮮拉致問題で嘘八百並べ立てて人としての信用を失う」という醜態までさらしたわけですし、本当に哀れで無様な男です。「人生の反面教師」といっていいし、高世にはぜひテレ朝のバラエティ「しくじり先生 俺みたいになるな!!｜テレビ朝日」に出演して欲しい（もちろん冗談であって無名人の高世がこの種の番組に呼ばれるわけも無いですが）
と言うと恐らく高世は「誰がしくじり先生 俺みたいになるな!!｜テレビ朝日、だ。馬鹿にするな！」とマジギレするのでしょうが。
ただしくじり先生 俺みたいになるな!! - Wikipediaに出演した人間（芸能人が多い）と比べたらよほど高世の方がしくじり先生 俺みたいになるな!!｜テレビ朝日でしょう。
いずれにせよ高世には
（救う会に媚びてデマを飛ばしていた）そんな時代もあったねといつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねときっと笑って話せるわ
（中島みゆき風に）
などという日は当面来ないのでしょう。もしかしたら「死んでも来ない（「そんな時代」を反省すること無く死ぬ）」のかもしれない。
なお、高世は「関東大震災の流言飛語ガー」と言いますが、ネットでも多数批判があるのでご存じの方も多いでしょうが、現在においても
◆三浦瑠麗さん「大都市には北朝鮮のスリーパーセルが潜んでいて戦争になったら大阪がヤバいと言われている」(ワイドナショー 2018年2月11日） - Togetter
◆三浦瑠麗氏の「スリーパーセル」発言に含まれた数々の矛盾について - 読む国会
◆広がる「工作員妄想」～三浦瑠麗氏発言の背景～(古谷経衡) - 個人 - Yahoo!ニュース
◆“工作員妄想”と批判された三浦瑠麗氏「大阪やばい」発言の情報源 | 文春オンライン
◆三浦瑠麗の再反論“大震災時に北朝鮮工作員の迫撃砲発見”に阪神大震災を取材した記者たちが「聞いたことない」｜LITERA／リテラ
◆大阪地震で差別デマ！ 三浦瑠麗の影響か「スリーパーセルの仕業」なるデマまで…関東大震災の過ちを繰り返すな｜LITERA／リテラ
◆Amazonプライム解約運動 三浦瑠麗が反感を買った「もうひとつの理由」（日刊ゲンダイDIGITAL） - Yahoo!ニュース
◆三浦瑠麗CM出演でアマゾンプライムの解約運動が……DaiGoらは運動を批判も、問題は政権にコミットする学者のCM出演だ (2020年8月18日) - エキサイトニュース
ということで「スリーパーセル（大阪で地震があったら北朝鮮工作員によるテロの危険ガー）」などという「反北朝鮮デマ」「在日差別デマ」「震災デマ」が「キー局」フジテレビ「ワイドナショー」（2018年2月11日放送分）で三浦瑠麗によって流され、フジも三浦も「ワイドナショー出演者たち（司会の松本人志など）」もろくに謝罪せず、「ワイドナショー」も「不祥事によって打ち切りとなったフジの他の番組」愛する二人別れる二人 - Wikipedia（1998～1999年）、発掘!あるある大事典 - Wikipedia（1996～2007年）、ほこ×たて - Wikipedia（2011～2013年）、テラスハウス (テレビ番組) - Wikipedia（2012～2019年）などと違って打ち切りもされずに未だに放送されている有様です（Amazonプライム解約運動 三浦瑠麗が反感を買った「もうひとつの理由」（日刊ゲンダイDIGITAL） - Yahoo!ニュースも触れるようにアマゾンプライムが後に三浦をCMに起用、『スリーパーセルなどと言うデマを放言する人間*3を使うなんてアマゾンプライムはふざけてる』という批判の高まりで三浦起用CMの放送を打ち切るなんて事件も起きています）。
美味しんぼ第77巻『日本全県味巡り：大阪編』で「大阪のコリアンタウン（生野や鶴橋など）の韓国料理」が取り上げられたことでも分かるように大阪には多くの在日朝鮮・韓国人が居るので三浦の暴言は冗談では済みません。
「関東大震災での在日朝鮮人誹謗の流言飛語」は残念ながら過去の物には全くなっていません。
まあワイドナショーや三浦の場合
ワイドナショー - Wikipedia
・2019年1月13日放送分で、NGT48メンバーの暴行被害のテーマの際、司会の松本人志が指原莉乃（当時HKT48）に対して「そこはお得意の体を使って何とかするとか」と発言、これがセクハラに当たるのではないかと議論が巻き起こった。
三浦瑠麗が松本人志の悪質セクハラ発言を「なんの問題もない」と擁護！ 女性にばかり難癖つける三浦の悪質Metoo封じ｜LITERA／リテラ
なんて話もあるしレベルが本当に低い。
*1:死亡説を支持しないことは勿論「生存説の支持」ではありません。単に5人が「死亡したかどうか知らない」にすぎません。大体5人の発言は「まだ他に帰国してない拉致被害者がいるなら救出して欲しい」と言うだけの話にすぎず「帰国してない拉致被害者が間違いなくいる」と断言しているわけでは無い。「生きている拉致被害者がいることを知っていて水面下では日本政府に伝えている」という可能性はあり得ますが、表に出ている発言は少なくとも、そのようなものではありません。
*2:家族が生存を信じてる、なんて何の根拠にもなりません。
*3:まあ、三浦の場合、他にも「モリカケで安倍を擁護」など問題言動はありますが、得に酷いのが「関東大震災の流言飛語」と同レベルの「スリーパーセル」発言です。
