「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/23分:荒木和博の巻)(副題:日航機墜落・自衛隊陰謀論を垂れ流すリベラル21を改めて批判する)

北朝鮮からの「反撃」の話(R3.4.23): 荒木和博BLOG

 令和3年4月23日金曜日のショートメッセージ(Vol.386)。(ボーガス注:特定失踪者の)拉致認定が進まない言い訳で「もし1人*1でも間違っていたら北朝鮮から強い反撃を食らう」というのがあります。しかしそれは平成14年(2002)の小泉訪朝で金正日が拉致を認めるまでの話です。「拉致など一度もやっていない」と言った北朝鮮が親分自ら自分のウソを認めたのですから、当然それ以外にもウソを付いていることは間違いありません。さらに(ボーガス注:拉致は末端の暴走で党、政府中央は知らなかったという)北朝鮮のウソに日本は反撃したのかといえば何もしていません*2。まあそんなお話しです。

 5分30秒の動画です。呆れて二の句が継げません。国内で40人も発見されてる特定失踪者などそもそも拉致ではありません。
 その40人は「北朝鮮以外の犯罪被害」「事故死」「自発的失踪」などで、誰一人として北朝鮮拉致ではありませんでした。
 過去には足立区女性教師殺人事件 - Wikipedia(特定失踪者が国内で他殺体で発見されたあげく、犯人は北朝鮮と全く関係なかった)なんて酷い事件もありました。「一人でも間違っていたら」以前に「北朝鮮拉致だと疑うまともな根拠が何もない」のが特定失踪者です。
 「特定失踪者認定」なんて

ソ連工作員(中川・ソ連スパイ説とセット)or鈴木宗男*3(中川の秘書で、中川死後、地盤を継いで政界進出)による中川一郎*4他殺説(実際には自民党総裁選での惨敗など、政治的挫折による自殺)
1985年の日航機墜落は『自衛隊接触事故』or『自衛隊の撃墜』説(通説はボーイングの整備不良説ですしそれが事実でしょう)
 実際に自衛隊接触事故だった全日空雫石事故(1971年。当時の増原*5防衛庁長官引責辞任)、なだしお事故(1988年。当時の瓦*6防衛庁長官引責辞任)、あたご事故(2008年。福田内閣改造を契機に当時の石破*7防衛相が退任)やソ連軍による撃墜事件だった大韓機撃墜(1983年)からヒントを得た陰謀論*8

などの与太と大して変わらない。
 「北朝鮮には嘘をついた前科があるから、特定失踪者も拉致かもしれない」は正直「ソ連トロツキー*9暗殺などの謀略をしているので中川の死がソ連の暗殺でもおかしくない」「雫石事故の前科が自衛隊にはあるから日航機墜落が自衛隊接触事故でもおかしくない」レベルの言いがかりでしかない。
 「話が脱線します」が日航機墜落関係ではそう言う与太(陰謀論)が実際にあります。
 これについては、

JAL123便墜落から34年―再検証を訴える遺族たち - 高世仁の「諸悪莫作」日記が紹介する水島朝穂氏の「日航機墜落・自衛隊陰謀論」記事直言(2019年7月22日)34年間隠蔽されている「日航123便事件」、法廷へ――早大法学部シンポジウム
◆リベラル21*10の「日航機墜落・自衛隊陰謀論」記事リベラル21 科学的常識から権力犯罪を疑う(小川洋)

を「紹介」しておきます。
 なお、リベラル21 科学的常識から権力犯罪を疑うJAL123便墜落から34年―再検証を訴える遺族たち - 高世仁の「諸悪莫作」日記については以前、拙記事今日の産経ニュース&人民日報ニュースほか(9/21分)(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログ高世仁に突っ込む(2019年8/14分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで批判しました。水島氏の与太『日航機墜落・自衛隊陰謀論(雫石事故、なだしお事故、あたご事故、あるいはソ連の大韓機撃墜のような形で自衛隊日航機を墜落させたとする陰謀論)』は俺的には『本多勝一氏のトンデモ東洋医学論』並のショックですね。そんな水島氏をきちんと批判せずJAL123便墜落から34年―再検証を訴える遺族たち - 高世仁の「諸悪莫作」日記において、適当に調子を合わせる『自称・水島氏の友人』高世も論外のクズです。
 本当にそう言う与太を飛ばす奴は「荒木並のデマ屋、クズだ」と思います。小生も左派の端くれであり、「自衛隊のありよう」には批判的ですが、さすがにこういう与太を飛ばす馬鹿(自衛隊に批判的な左派の一部?)の気持ちは分かりません。とはいえ「そうしたクズの一人」が水島氏であることにはショックを覚えずにはいられませんが。俺も「本多氏や水島氏」を「何一つ評価してない」のならショックも受けないのですがねえ。なお、リベラル21については「全く評価してない」ので、彼らが「日航機墜落・自衛隊陰謀論」をリベラル21公式サイトで垂れ流そうと何一つショックは受けません。むしろ「リベラル21って社会に害悪しか流してないよな。リベラルの評判を落とすようなことしかやってないよな」「この世からとっと消えろよ、リベラル21」が俺の率直な感想です。
 「話を元に戻しますが」むしろ、「特定失踪者は北朝鮮拉致」などと馬鹿なことを言う荒木ら巣くう会と「救う会言いなりの家族会」こそが「拉致解決の阻害要因」でしょう。そう思った蓮池透氏は救う会批判を始めましたが、そんな蓮池氏を追放し、荒木ら巣くう会を選ぶのが家族会ですから心底呆れます。
 「嘘つきだから信用されない」というならその典型は「特定失踪者デマ(特に酷いのが山梨県警への誹謗中傷である山本美保さんがらみのデマ)」の荒木ら巣くう会でしょう。このデマにより「仲間だったはず」の蓮池透氏すら「救う会は本当に拉致を解決する気があるのか」と疑念を覚え、「荒木ら救う会を批判するようになった」わけです。
 「北朝鮮から反撃を受ける」「こんなデマを放言していたら、『日本は拉致を解決する気が無いのだ*11』と北朝鮮に思われて日朝交渉が成立しない。交渉が成立しなければ拉致が解決しない」というのは確かに事実ですが「日本国内で救う会への不信を招いて拉致が風化する」と言う意味でそれ以前の話です。
 もはや「救う会、家族会」など「特定失踪者なんて嘘八百だ」「救う会はただのアンチ北朝鮮だ」「蓮池透だって救う会や家族会を批判してるじゃ無いか」と世間に扱われて「拉致の風化」です。マスコミも拉致問題など全く報じなくなった。産経ですら最近はほとんど報じない。
 そもそも本当に荒木が「特定失踪者の認定に何の問題も無い。誤認定も一部にあるが、デタラメな認定などしていない。認定を『デタラメ認定で嘘ばかり』と批判する奴は北朝鮮シンパだ。そのように世間は理解しているはずだ」と思うのならこんな言い訳をする必要も無い。もちろん世間から相手にされないことを自覚してるからこんな言い訳を必死にするわけですが、もはや「荒木の同類のカス右翼以外」こんなくだらない詭弁を支持なんかしない。荒木の「山本美保さんデマ」など「支持されない」どころか世間にほとんど知られてない有様です。俺は「荒木ブログの愛読者(ただし批判のための愛読で、荒木支持など勿論していない)」なので美保さんのことはある程度知っていますが、そんな人間ははっきり言って「変人」です。
 しかし荒木ら救う会も意味不明ですね。
 いくら「今まで発見されてない」からといって何の根拠もないのに失踪者を「北朝鮮拉致認定(いわゆる特定失踪者認定)」するなど普通の人間には出来ない暴挙です。
 特定失踪者認定後、「遺体であれ、生存の形であれ」国内で発見されたらどうするのか。「北朝鮮の反撃を受ける」以前に荒木ら巣くう会の信用がなくなる話でしょうに。
 「今まで発見されてないから今後も発見されないだろう」なんてのは勝手な決めつけでそんな保証はない。実際、国内で40人も発見され、救う会の信用が大いに失われたわけです。
 あげく「山本美保さんの遺体発見」では山梨県警の遺体発見の発表(DNA鑑定による)を「誤鑑定」ならまだしも「最初から故意の鑑定捏造」とデマ中傷する酷さです(例えば、荒木の著書『山本美保さん失踪事件の謎を追う:拉致問題の闇』(2012年、草思社)参照)。何のために県警がそんな捏造をするのか。産経ですらこんなデマをまともに報じたりしない(荒木との付き合いで何度か報じたことはありますが「南京事件否定論」「河野談話否定論」ほどの熱意は無いことは明白です)。
 特定失踪者デマ(特に山本美保さんがらみのデマ)ほど「救う会がろくでもない団体だ」「荒木がろくでもない人間だ」ということがよく分かる話もない。
 特定失踪者デマなどやらなければ、救う会や荒木も「今ほど信用が失われること」も「その結果としての拉致の風化」もなかったでしょう。
 まあ、こんなデマ集団「荒木ら巣くう会(特定失踪者問題調査会なども含む)」にへいこらし、蓮池氏を切り捨てた家族会も意味不明ですが。特定失踪者デマなんかを家族会が容認してるようではいつまで経っても拉致なんか解決しない。
 拉致を解決したいと家族会が思うなら
1)即時一括全員帰国などと言う非現実的な方針は撤回し、段階的帰国も容認
2)「経済支援とのバーター取引」の容認
3)拉致を解決する気があるとは全く思えない右翼団体拉致議連」「救う会」「特定失踪者問題調査会」「予備役ブルーリボンの会」との縁切り
4)蓮池透氏の除名撤回(彼との和解)
が必要でしょうがどれ一つとして家族会にはやる気は無いのでしょう。もはや俺は「拉致被害者家族が全て死亡し拉致が完全に風化する」という形*12以外では「拉致解決」はあり得ないと「諦観」しています。

*1:一人どころか既に「40人も間違ってること」が判明しています。

*2:「何のために反撃するんだ」という話です。拉致問題において重要なことは「拉致被害者を取り返すこと」であって「反撃」だの「北朝鮮の嘘の追及」だのは目的ではない。「その嘘にあえて反撃しないこと(ただし「反撃しないこと」は「支持すること」では勿論ありません)」で拉致被害者が帰国できたのに何を馬鹿なことを言っているのか。そもそも「北朝鮮の嘘を追及しないこと」が仮に荒木に言うように「問題行為だ」としても「追及すべきだ」ならともかく、荒木のように特定失踪者デマを放言したあげく、嘘がばれて、北朝鮮に非難されても「嘘つきの北朝鮮にそんなことを言われる筋合いはない」と居直れば良いなんて話になるわけもない。「それはそれ、これはこれ」で全然関係ない。荒木の主張は「与党のスキャンダルを追及されたら野党のスキャンダルを見つけ出して居直れば良い」レベルの暴論です。

*3:橋本内閣北海道・沖縄開発庁長官、小渕内閣官房副長官など歴任

*4:福田内閣農水相、鈴木内閣科学技術庁長官など歴任

*5:佐藤、田中内閣で防衛庁長官。田中内閣防衛庁長官当時、いわゆる増原内奏問題で引責辞任

*6:竹下内閣防衛庁長官自民党国対委員長(宮沢総裁時代)、橋本内閣建設相、小渕、森内閣防衛庁長官など歴任

*7:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*8:最近の若者はさすがに「あたご事故(2008年)」は知ってるかもしれませんが「他はほとんど知らないんだろうな(何せ雫石事故(1971年)なんて50年前です)」と思うとなんだか「しみじみ」します。まあ、「1970年代後半生まれ」の俺だってリアルタイムでは雫石事故は見ていませんが。

*9:ソ連国防省、外相など歴任

*10:拙記事「コロナはただの風邪」論を未だに放言する岡田幹治とリベラル21に呆れる - bogus-simotukareのブログで批判した岡田幹治の「コロナはただの風邪」説といい、拙記事今日の産経ニュース&人民日報ニュースほか(9/21分)(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログで批判した小川洋の「日航機墜落・自衛隊原因説」といいリベラル21のキチガイさ、あほさは半端ではありません。「特定失踪者デマの荒木和博」とクズさ、馬鹿さがいい勝負です。「週刊金曜日911陰謀論」といい「一部の左派、リベラル(週刊金曜日やリベラル21など)」がこれらの「根拠薄弱な陰謀論」を唱えることにはげんなりせざるを得ません。

*11:まあ、救う会には明らかに解決する気がありませんが。

*12:帝銀事件(平沢死刑囚の死去で風化)」など冤罪事件で良くあるパターンです。