今日の中国ニュース(2020年9月6日分)

台湾・国民党、対中融和路線を維持 党大会、衰退に拍車か - 産経ニュース
 アンチ中国の産経らしいですが、台湾経済にとっての中国市場の重要性を考えれば蔡英文流の「反中国路線」は非常識であり、国民党の対応こそが現実的と言えるでしょう。蔡英文の路線を支持する連中は「維新に踊らされるアホな大阪府民」のような代物にすぎません。


「中国はアルゼンチンの強引さ学んだ」フォークランド紛争の英元少将 - 産経ニュース
 中国が「フォークランド紛争のアルゼンチン」のように軍の尖閣上陸を強行することはほとんど現実性がないので実にばかばかしい反中国与太です。


【産経抄】9月6日 - 産経ニュース

 人にはそれぞれ「母語*1」がある。

 この書き出しだけで、産経が最近、

【話の肖像画】静岡大教授で文化人類学者・楊海英(55)(26)母語に危機…文革は続いている(1/2ページ) - 産経ニュース
内モンゴル自治区では現在、教育現場でのモンゴル語から中国語への変更が進められている》
 9月から、小学校と中学校の国語で、モンゴル語ではなく中国語の教科書を使うことになりました。来年以降は道徳や歴史の授業も中国語になるとし、将来は「モンゴル語」という科目を残してすべての授業が中国語になる、と聞きました。
 母語で教育をしないということは、文化のジェノサイド(大量殺戮(さつりく))以外、何物でもありません。
 こうした現実がまだあることを、心にとめてほしいと願っています。

なんて記事を載せたことを知っていれば「ああ、また、中国政府(中国共産党)への悪口か」ですね。この件については高世仁

内モンゴルで新カリキュラムに抗議広がる - 高世仁の「諸悪莫作」日記
《【9月2日 AFP】中国北部の内モンゴル自治区で、少数民族文化の抹消につながるとの懸念が上がっている学校の新カリキュラムに抗議する異例のデモと授業ボイコットが行われ、数万人が参加した。地元住民らが1日、明らかにした。
 内モンゴル自治区では突然の政策変更により、少数民族系の学校すべてに主要科目をモンゴル語ではなく標準中国語で教えることが義務付けられた。同様の措置はチベット新疆ウイグル自治区でも実施されており、各地域の少数民族を多数派の漢民族に同化させる狙いがある。》

なんて記事を書いていますが。
 まあ、その予想通りなんですが(したがって登録してないと途中までしか読めませんが、最後まで読む必要も実はあまりありません。内容的に『最近、産経に掲載された【話の肖像画】静岡大教授で文化人類学者・楊海英(55)(26)母語に危機…文革は続いている(1/2ページ) - 産経ニュースという楊海英氏の批判に同感しました』つうだけの内容でしかありませんので)。
 全く「日本国内の少数民族アイヌや在日朝鮮・韓国人)」の母語教育に熱心なわけでも無い産経が、それどころか「日本会議などウヨのアイヌ否定論」に好意的な態度をとる産経が「日本の現状を棚上げ」にして良くもふざけたことが書けたもんです。「日本会議などウヨのアイヌ否定論」に好意的な態度をとることでわかるように「中国の少数民族問題」なんて産経の場合、単に「中国叩きのネタ」でしかないですから全く呆れます。


【主張】三権分立を否定 香港の制度破壊を許すな - 産経ニュース

 (ボーガス注:香港の国家安全維持法について)日本は、政府が「重大な懸念を有している」などと従来と変わらぬコメントを述べるばかりで具体的な制裁措置を取るまでには至っていない。
 安倍晋三首相の後任選出という状況下で、香港問題はそっちのけの感さえある。ポスト安倍政権は発足後、直ちに香港の自由を回復する強硬な対中政策を打ち出し、アジアの民主主義リーダー国*2として存在感を示してほしい。

 まあ産経が期待するような反中国政策は菅でアレ、石破でアレ、岸田でアレ、誰も採用しないし、それでも産経は批判はしないでしょうね。
 そもそも「具体的な制裁措置を取るまでには至っていない」と産経が非難する現状を支えてきたのが「官房長官の菅」と「外相だった岸田」のわけですし。


【正論10月号】チャイナ監視台 五つの火薬庫と五できたら危ういバイデン米政権 産経新聞ワシントン支局長 黒瀬悦成(1/4ページ) - 産経ニュース

「トランプさんが再選されると大変だ。でも、もし民主党が政権を取ったらもっと大変になる」

 民主党バイデンを「中国びいき」と誹謗する産経ですが「トランプほど常軌を逸した無茶苦茶な反中国では無い」だけで、バイデンは「中国びいき」などではありません。そもそも「トランプのコロナ対応失敗のせいで米国内でコロナが蔓延しようが、白人右翼を支持層とするトランプによって米国内の黒人差別が助長されようが、パレスチナイスラエルの対立がイスラエルびいきのトランプによって助長されようが構わない、とにかく米国が反中国でさえあればいい」と放言できる産経も正気ではありません。コロナ失政をリカバリーするだけでもバイデン当選が必要です。まあ、共和党がトランプを引きずり下ろしてまともな候補に変更すればよかったんですが。
 「モリカケだろうが桜を見る会だろうがアベノマスクだろうが、九条改憲やホワイト国除外などウヨ政策さえできればいい」などとして安倍の政治私物化を擁護してきた産経らしい話ではありますが全く無茶苦茶です。
 どこまで反中国で頭が狂っているのか。これがまだ「反中国以外はトランプは全てまとも」ならまだしも。

*1:「国の無い民族(例:ウイグル人クルド人チベット人)」もあるので近年は「母国語」とは言いません。

*2:昔は