今日の産経ニュース(2020年9月27日分)

河野沖北相が北方領土初視察 SNSで啓発に意欲 - 産経ニュース
 拉致問題にせよ、領土問題にせよ大事なことは「外交交渉」であり「日本国民への啓発」ではありません。日本国民に啓発しても何がどうなるわけでも無い。
 にもかかわらず「啓発ばかりに力を入れる自民党政権」です。
 拉致や領土問題でこんな馬鹿なことを言うこと自体「日朝(日露)外交交渉が進展してないこと」の露呈でしょう。まさに「やってるふり詐欺」です。
 ちなみに外相時代「次の質問どうぞ」で外交能力&責任感のなさを露呈したのが河野です。


福岡女性殺害事件の遺族「加害者に厳罰望む」 - 産経ニュース
 こんな感情論をただ垂れ流すマスコミにはいつもながら心底呆れます。なお、容疑者が未成年と言うことで少年法厳罰化に悪用されることを今から危惧せざるを得ません。


不妊治療、助成対象拡大を 公明・石田氏「事実婚も」 - 産経ニュース
 少子化対策不妊治療が前面に出てくるのが「何だかなあ」ですね。それ以前の話(非正規で生活の不安があることもあって未婚とか、子育てにかかる経済的負担などで子どもを作る意思がないとか)では無いのか。


【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈790〉菅内閣のアラ探しに熱中する週刊誌 - 産経ニュース
 誹謗中傷や言いがかりでない限り週刊誌が「政権のあら探し」をすることは何ら非難されることではないし、週刊文春編集長時代の花田も「政権のあら探し」をしていたんですがね。自民党応援団として生きることを決意するやこれですから、花田には心底呆れます。

 『新潮』のトップは、「『瀬戸大也』“勝ち飯”献身『美人妻』への裏切り」。
 日本競泳界のエース、瀬戸大也がある航空会社のキャビンアテンダントと「昼日中、ラブホテルで1時間半」を徹底追跡。グラビアも3ページ。する方も追う方も、ご苦労さまと言うしかない。

 個人的にはこの種の「道徳的にほめられたことではないが妻子以外には迷惑を与えてるわけでも無く、犯罪や権力不正でも無い行為」を追いかけ回すことには全く共感できません。こんなことよりモリカケ桜を見る会など権力の不正、犯罪でも追及しろと思いますがそれはさておき。週刊文春編集長時代の花田もこの種の記事をつくってきたくせによくもこんなことがいえたもんです。
 かつ「瀬戸の不倫は事実であること」、一方「花田がウヨ雑誌で垂れ流す南京事件否定論河野談話否定論などはデマであること」を考えればまだ週刊新潮の方が花田よりずっとマシです。

ニューズウィーク日本版』(9・29)「中国軍の侵攻で台湾軍は崩壊する」は衝撃のリポート。
 〈驚くなかれ、保有する戦車の半数はまともに動かない。実戦で使えそうな武器はもっと少ない〉〈「まともに走れて武器も使える戦車は全体の30%程度」(現役の曹長)〉という。

 中国脅威論を煽る花田らしいですが常識で考えて「そんなわけねえだろ」「ニューズウィーク日本版のデマ記事じゃん」て話です。


女優の竹内結子さん死去 自殺か - 産経ニュース
 先日の若手人気俳優・三浦春馬(享年30歳)の自殺にもびっくり仰天ですが、今回(享年40歳)もびっくり仰天ですね(なお、三浦春馬さん、竹内結子さん…芸能界で相次ぐ悲報 コロナ禍で「自殺増加の兆し」“相談窓口”の利用を:中日スポーツ・東京中日スポーツ竹内結子さんも、有名人の自殺相次ぐ 最後のひと押しになりかねない「コロナうつ」対策が急務(木村正人) - 個人 - Yahoo!ニュースによれば女優の芦名星、俳優の藤木孝なども最近自殺した芸能人ですが「失礼ながら」知名度が三浦や竹内ほどではないためそれほどには報じられていません)。
 もちろん
1)「仕事上での成功」は必ずしも「家族、友人などとの良好な人間関係」等、「他のことでの成功」を意味しないこと(自殺原因は必ずしも仕事の挫折とは限らず「人間関係の不和」などもありうること)
2)外からは「成功した仕事」と見えても内心はどうか分からないこと(当人自身は成功しているとはあまり思っておらず、今後の芸能活動に不安を覚え、精神的苦痛を感じてる)
と言うことはあり得ますが、三浦や竹内のように俳優として成功した人間が若くして自殺とは何とももったいない話です。 
 夏目雅子白血病、享年27歳)など病気や自然災害での死去ならある種「諦めもつく話」ですが。
 ちなみに、三浦や竹内の自殺が「コロナ自殺(コロナによる活動自粛や経済停滞による精神の沈滞が自殺を助長した)」に該当するのかどうかはともかく、

竹内結子さんも、有名人の自殺相次ぐ 最後のひと押しになりかねない「コロナうつ」対策が急務(木村正人) - 個人 - Yahoo!ニュース
 新型コロナウイルスの大流行で今年8月の自殺者は昨年同月より240人も増えて1849人(15.3%増)になっています。

芸能人は一角…コロナ禍と自殺者増加の関連/専門家 - 社会 : 日刊スポーツ
 芸能人だけ自殺者数が増えているというよりは、コロナ禍において多くの人が精神的な症状を抱えるようになり、その一角が、芸能人にも出ているということだと思います。

社説:コロナ下の自殺 「安全網」をより細やかに - 毎日新聞
 新型コロナウイルスの収束が見通せない中、生活苦などによる自殺の増加が懸念されている。
 警察庁厚生労働省によると、今年の自殺者数は前年比で7月から増加に転じた。8月は1849人(速報値)に上り、前年の同じ時期より246人増えた。

【主張】コロナと自殺増 きめ細かな相談と支援を - 産経ニュース
 自殺者の数が増加する兆しをみせている。かけがえのない命を守るため警戒を強めるべきだ。

など報道に寄れば「コロナ蔓延後は明らかに自殺が増加している」そうです。
 三浦や竹内の自殺を機に「コロナ自殺問題」に注目が集まれば「不幸中の幸い」というか多少は「心の慰め」にもなります。
 また、「岡田有希子自殺後のファンの後追い自殺(岡田のような飛び降り自殺が多かったと言われる)」などの「過去の負の経験」から三浦や竹内の自殺についてはマスコミは「具体的報道はできる限り避けてる」ようですね。


【産経抄】9月27日 - 産経ニュース

「とても」という言葉は本来、「とても見過ごせない」などと否定を強めるものとして使われてきた。それが「すごく」の意味で使われるようになったのは、ここ100年のことだという。芥川龍之介が、大正12(1923)年ごろの随筆に書き留めている。
▼「とても安い」の言い回しが〈東京の言葉になり出したのは数年以前のことである〉と。民俗学者柳田国男が「とても寒い」との用法を知ったのは明治34(1901)年で、「飛び上がるほど驚いた」らしい。新たな意味の「とても」が市民権を得るのに、約20年を要したことになる。

 登録してないとここまでしか読めませんがここまででも落ちは予想がつくかと思います。
 つまりはいわゆる「言葉の乱れ」つうのは難しい問題があるつう話です。
 芥川や柳田の時代においては「とても安い」は誤用だった。でも今は誰も誤用だと思ってない。
 今後もそう言う言葉は多数出てくるだろうという話です。「誤用を積極的に放置していい」とは産経も書いていませんし、誰も言いませんが、誤用が定着すればそれは誤用ではなくなります。 

【参考:誤用の定着例】

「敷居が高い」異なる理解56% 「国語乱れ」指摘は減 文化庁調査(時事通信) - Yahoo!ニュース
 「敷居が高い」という慣用句を「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」という本来の意味だと考えている人が29.0%にとどまることが25日、文化庁が発表した2019年度の「国語に関する世論調査」で分かった。
 「高級過ぎたり、上品過ぎたりして入りにくい」と理解する人は56.4%で、同様の調査をした2008年度より10ポイント以上増えた。
 年代別では、70代以上を除く全ての年代で本来とは異なる意味を選択した人の割合が上回った。文化庁は「現代では『不義理をして行きにくい』という関係性が少なくなり、『行きにくい』だけが残ったのでは」とみている。
 ほかの慣用句では、「浮足立つ」を本来の意味の「恐れや不安を感じ、落ち着かずそわそわしている」と考える人は26.1%にとどまり、「喜びや期待を感じ、落ち着かずそわそわしている」と理解する人が60.1%に上った。
 本来は「何もせずに傍観している」という意味の「手をこまねく」を、「準備して待ち構える」だと真逆に考える人も47.4%いた。
 また、前に負けた相手に勝つことを表現する言い方として「雪辱を晴らす」を選択したのは50.5%で、本来の「雪辱を果たす」は38.3%にとどまった。

 もはや「敷居が高い」も「浮き足立つ」も「手をこまねく」も「雪辱を晴らす」も「誤用と言えるか怪しいレベル」に来ていると思いますね。
 そして今後もこの傾向は恐らく進展し、最終的には「誤用ではなくなる」のでしょう。