今日の産経ニュースほか(2022年9/18分)

岸田内閣支持29% 7ポイント減、3割割る 毎日新聞世論調査 | 毎日新聞
 毎日調査では何といわゆる危険水域の20%台に突入しました。毎日調査は何故か「調査方法や時期」の影響か、「支持率が低く出る傾向がある」ようなので「何故だろう」とは思います(勿論、産経や読売、日経に比べ、毎日は岸田政権に批判的とはいえ、「産経ではあるまい」しアンチ岸田の立場からの「故意の捏造」ではないでしょうが)。
 いずれにせよ、毎日より支持率が高い調査でも「政権不支持>支持」「国葬不支持>支持」であることには変わりはなく、岸田内閣が追い詰められてることには違いがない。


内閣支持急落、最低の40% 不支持46%、初めて逆転 共同調査 - 産経ニュース
 俺にとっては「まだ高い、日本人はアホだ」「早く30%台に、そして岸田辞任へ」ですが支持率ダウン自体は悪いことではありません。


社民、党存続「崖っぷち」 参院選総括、活動強化 - 産経ニュース
 失礼ながら

令和2年に国会議員2人が立憲民主党に移った

と産経記事にあるように「明るい材料」がほとんど見えませんのでねえ。「政党要件と1議席を何とか確保できた」程度では俺的には「共産支持」と言う方向性は変わりません。


安保関連法成立7年 存立危機事態想定の共同訓練も - 産経ニュース
 安保法はまだ発動されてない物の「存在する限り発動の危険性がある」のであって「短期的には発動を阻止する」とともに、「長期的には廃止を目指す」必要があります。


三遊亭円窓氏死去 - 産経ニュース

三遊亭圓窓 - Wikipedia
 六代目円生門下最後の存命者

ということで三遊亭円丈『御乱心:落語協会分裂と、円生とその弟子たち』(1986年、主婦の友社→後に 『師匠、御乱心! 』と改題して2018年、小学館文庫)に描かれた「三遊協会騒動(落語協会分裂騒動)」の「直接の当事者(三遊亭以外では三遊協会に一時参加した七代目橘家円蔵、五代目月の家円鏡*1古今亭志ん朝立川談志落語協会側では柳家小さん会長、金原亭馬生*2副会長など)」はあらかた死去した、といっていいのでしょう。
 ただし「人生100年時代」においては「三遊亭円丈(1944~2021年、76歳)」はまだ早死にでしょうが。
 現在の六代目円楽は既に騒動の時点で、五代目円楽の弟子(騒動当時は楽太郎)なので広い意味では「当事者」ですが、当時の三遊亭においてはまだ若手の彼は大師匠・六代目円生、師匠・五代目円楽、円楽の弟弟子たち(今回死去した円窓、『御乱心』の著者・円丈など)を差し置いて自分の意見を言える立場にはなく、結局「師匠である五代目円楽と運命を共にする」ことになります。従って『御乱心』にも六代目円楽の言動は全く書かれていません。


【新聞に喝!】「3人目の女性首相」強調の意義は 日本大教授・小谷賢 - 産経ニュース
 ただの事実指摘なのに、産経が反フェミ*3だからでしょうが、「そんなに女性首相が重要か」と何故か激高し「そんなことより政策ガー*4」とは産経らしいアホさです。誰も、新首相トラス*5の政策がどうでもいいとは言ってないし、「三人目の女性首相(なお、最初がサッチャー*6、二人目がメイ*7)」というのは十分ニュース価値があるでしょう。
 これが「30人目の女性首相」など女性首相が英国で当たり前と化し、希少性がなくなれば話も別ですが。
 一方で、産経は業績そっちのけで例えば「ノーベル賞、日本人で何人目」という国威発揚は大好きだから呆れます。それこそ「日本人であることより研究成果を説明せよ」ではないのか(まあ成果の説明が難しいのは確かですが)。


野田氏、参列は「人生観」 安倍元首相の国葬巡り - 産経ニュース
 「モリカケ桜」「レイプもみ消し」「河井夫妻公選法違反」「統計捏造」「統一協会」の「疑惑政治家」を国葬にすることが「人生観」とは聞いて呆れます。というか野田は「人生観」という意味不明な言葉でごまかさずに、はっきりと「安倍氏の疑惑は全ては無実」「たとえ真っ黒でも偉大な政治的業績がある」とかはっきり言ったらどうなのか。


【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(891)充実のエリザベス女王報道 - 産経ニュース

 『文春』が「下村元政調会長動画入手、統一教会系陳情を『党公約に入れろ』」。『新潮』が「『岸田』を総理にした〝官邸の最側近〟に『統一教会』シンパ」。
 どちらもさしたる内容ではない。

 「さしたる内容ではない」とは「事実無根のデマだ」と言う意味なのか、デマだとしてどういう意味でデマなのか(新潮記事を例にすれば『そもそも、その人物は岸田の最側近ではない』など)、それとも「事実でも法的、政治的、道徳的に問題ない」と言う意味なのかまともに説明できない辺りが花田も無様です。「タイトルだけ読んだだけで記事本文を全く読んでない」のではないかとすら疑います。

 統一教会系の会合出席をメディアにとがめられた伊木隆司米子市長はこう言っている。
①思想信条がどうであろう*8と市民であれば話を聞く②悪質な商法が問題なら消費者契約法で対応③過去の犯罪歴だけで差別しない④現時点で国政や警察で何らかの措置が取られていない以上、集会出席は問題ない。
 岸田文雄総理も、茂木敏充幹事長も、最初にこう答えていれば終わった話だ。

 「花田は正気か」ですね。「警察が摘発してないから統一協会が違法かどうか分からない。だから統一協会のイベントに出席して何が悪い*9(花田が紹介する米子市長発言の要約)」などとこんな非常識なことを岸田や茂木が言ったら袋だたきでしょう。
 岸田らもそこまで非常識ではさすがにない。
 本来米子市長だって「袋だたき→市長辞任」でしかるべきですが「米子市長」などという田舎市長だからそれほど問題視されてないだけです*10。これが「政令指定都市(名古屋、大阪、福岡など)の市長」なら袋だたきだったのではないか。しかしこれで米子市のイメージも相当悪くなったのではないか。俺が米子市民だったら恥ずかしくて人前では「米子市民だ」とは名乗れませんね。


【産経抄】9月18日 - 産経ニュース

 埼玉県富士見市内の小学校で、給食のカレーに漂白剤を混ぜた女性教諭(24)が逮捕された。

 採用前から心を病んでいたのか、採用後に「仕事のストレス」などで心を病んだのかはともかく「精神病では?」と思わずにはいられない。だからと言って当然に「心神喪失や耗弱」による「無罪や減刑」でもないですが、刑事処罰だけで解決する話ではないのではないか。

*1:七代目橘家円蔵の弟子。後に八代目橘家円蔵を襲名

*2:古今亭志ん生の長男。古今亭志ん朝の兄。女優池波志乃の父

*3:とはいえ『女性首相』云々報道は「女性首相が希少でニュース価値があるから」であって「大卒でなかった田中角栄の首相就任(それ以前の首相である吉田、鳩山一郎、岸、佐藤は東大卒、池田は京大卒)」が今太閤と騒がれたことなどと大して変わらず、必ずしも「女性の社会進出万歳」という「フェミニズム的立場」ではないのですが。

*4:そもそも『イギリスの情報外交:インテリジェンスとは何か』(2004年、PHP新書)、『日本軍のインテリジェンス』(2007年、講談社選書メチエ)、『インテリジェンス』(2012年、ちくま学芸文庫)、『インテリジェンスの世界史』(2015年、岩波現代全書)、『モサド』(2018年、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、『日英インテリジェンス戦史』(2019年、ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 、『日本インテリジェンス史』(2022年、中公新書)などの著書を持ち「インテリジェンス(諜報、情報収集活動)の専門家」を自称し、「英国政治研究の専門家」とは言いがたい小谷(小谷が英国に触れる場合があってもそれはインテリジェンス限定)がこんな文章を書くのも意味不明ですが。

*5:キャメロン内閣環境・食糧・農村地域担当相、メイ内閣司法相、ジョンソン内閣男女平等担当相、国際貿易相、外相などを経て首相

*6:ヒース内閣教育相などを経て首相

*7:キャメロン内閣男女平等担当相、内務相などを経て首相

*8:統一協会の無法行為は「思想信条の自由」で正当化できる話ではない。

*9:そもそもこの花田の主張では事実上「週刊文春時代の花田の業績」を否定していると言っていいでしょう。(花田時代だけではないですが)週刊文春の批判報道は「違法でないとしても道徳的にいかがなものか」「違法行為の疑いがある」と言う批判も多数あり、何も「警察、検察等、行政当局が摘発して違法行為の疑いがまず間違いない物」だけ批判報道していたわけではないからです。

*10:市議会で批判が出るのが当然ですが、出ないほど「市長与党の独裁体制」なのか。【追記】コメント欄でご教示頂きましたが、過去にも「拉致問題での自衛隊出動論」という非常識な暴言があった人物であり、お話になりません。なお、過去の暴言を俺も「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(9/17分:「天を回せ」&北朝鮮・韓国最新ニュースの巻、その他色々)(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログで批判していたのですがすっかり忘れていました。