「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年12/20日分:荒木和博の巻)

寝台列車でのお話し(12月20日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和2年12月20日日曜日のショートメッセージ(Vol.262)。現在定期列車(ボーガス注:の寝台列車)としては唯一になった「サンライズ瀬戸・出雲」。今日は「瀬戸」の方で香川県善通寺市に向かっています。もう40年以上前なので時効だろうということでこんな話を。

 4分程度の動画です。動画を見なくても説明文で「キセル(無賃乗車)などの違法行為」を話してるのだろうと予想がつきます。
 旧民社党職員時代に「寝台特急券を持ってないのに、疲れていて眠たいという理由で寝台特急で堂々と寝た」のだそうですが、「そんなことと拉致と何の関係があるんだ?」「お前が鉄道マニアだからってふざけるのも大概にしろよ、荒木」ですね。心底呆れます。
 なお、「サンライズ瀬戸・出雲」が荒木の言うように「定期列車としては唯一の寝台列車」かどうかは知りませんが』飛行機や新幹線、格安夜行バスの影響で寝台列車が減ってることは事実です(もちろん昔は寝台列車が栄えていて、例えば松本清張砂の器』の時代は、もちろん「島根県亀嵩出張」は寝台で行くわけですが)。
 多くの寝台列車は「TRAIN_SUITE_(トランスイート)四季島JR東日本)」、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風トワイライトエクスプレスみずかぜ)(JR西日本)」「ななつ星in九州JR九州)」など「豪華路線」「高級路線」で生き残りを目指しているわけです。

【参考:寝台の豪華路線】

豪華寝台列車「瑞風」、朝食に萩の活イカ 活ウニも:朝日新聞デジタル2020年11月22日
 JR西日本が来年運行を再開する豪華寝台列車トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」で、乗客に提供される新しい朝食に、山口県の萩特産のケンサキイカ「須佐男命(すさのおのみこと)いか」や、活ウニを使ったメニューが採用された。
 瑞風は現在、新型コロナウイルスの影響で運行を休止中。五つの運行コースのうち、来年3月6日から再開する1泊2日の山陰コース(下り)で、萩市のJR須佐駅に停車。JR西日本はこれまで車内で提供していた朝食を初めて、車外の施設を使って提供する。
 選ばれたのは、萩市須佐のレストラン「口福(こうふく)の馳走(ちそう)屋 梅乃葉」。今回の朝食のために新たにメニューを開発し、同店で13日、福島淳也店長らが10品をお披露目した。
 メインは「須佐男命いか」の活イカの刺し身と、地元の活ウニ。いずれも地元産の食材で、鮮度と品質にこだわった。活イカが提供できない場合はイカの一夜干しを、活ウニが提供できない場合は高級魚ノドグロを出す。
 土鍋で出される炊きたてのご飯は、萩市むつみで無農薬栽培されたコシヒカリを提供する。このほか、山口県の郷土料理けんちょう汁*1や、同県阿武町産のキウイも提供。サラダには酒かすと地元特産の夏ミカンを使ったフルーツソースを添える。
 レストラン梅乃葉の朝食は、山陰コース(下り)の来年6月の出発分まで提供される。7月以降については未定。

【参考:松本清張と鉄道】

asahi.com(朝日新聞社):松本清張がいざなう「昭和の鉄道・追跡の旅路」(1)砂の器 - トラベル2011年1月12日
 清張作品の数々に欠かせないのが、鉄道です。
 中でも『点と線』(1957)は、時刻表トリックというジャンルを日本に根付かせました。清張作品は、「昭和の鉄道シーン」が満載のミステリー、というわけです。
 アエラムック「昭和の鐵道と旅」では、この清張の大特集も掲載しています。それが巻頭から30ページに及ぶ「松本清張が誘(いざな)う 昭和の鉄道・追跡の旅路」です。
 今回はその中から、1960(昭和35)年に刊行された名作『砂の器』の鉄道の旅をご紹介します。
 「カメダは今でも相変わらずでしょうね?」
 殺人被害者が残した一言を手がかりに、ベテラン刑事・今西が全国を駆け回り犯人に肉薄してゆくサスペンス長編の金字塔。「カメダ」とは、被害者と幼少時代の犯人の接点だった島根県奥出雲町亀嵩(かめだけ)のことでした。今西がそこに向かう際に乗ったのが、JR西日本木次線宍道-備後落合、81.9キロ)です。1974年に『砂の器』が映画化された際は、そのクライマックスシーンで亀嵩駅をはじめ、木次線の風景が印象的に登場します。
 今西が亀嵩に向かう際に乗車した「出雲」は当時は夜行急行。現在「サンライズ出雲」に乗れば東京から11時間半で到着する松江駅まで当時は19時間かかり、今西は松江で一泊した際疲れをいやすためにマッサージを頼んでいます。今以上に大変だった昭和時代の鉄道旅行の様子が、そんな描写から伝わってきます。

新日本風土記 スペシャル「松本清張・鉄道の旅」2020/05/08
 推理小説の巨匠・松本清張が作品に好んで登場させた鉄道。北海道から九州まで全国の鉄道を乗り継ぎ「ゼロの焦点」の能登や「砂の器」の奥出雲など清張の傑作の舞台を旅する。
 社会派ミステリーの巨匠・松本清張が作品に好んで登場させた鉄道。北海道から九州まで鉄道を乗り継ぎ、清張の傑作の舞台を訪ねる。出世作「点と線」と(ボーガス注:被害者が乗車した)寝台特急「あさかぜ*2」秘話。「ゼロの焦点」で、主人公の夫が謎の死を遂げた能登の海では…。「砂の器」で事件解決の鍵となった出雲独特の方言とそろばんの関係は?。作品のロケが行われた九州の町、大騒ぎの記憶!。松本清張ゆかりの場所とそこに生きる人たちを全国に訪ねる鉄道の旅。

松本清張の『点と線』 ② 夜行寝台特急「あさかぜ」 | 香椎うっちゃんのブログ
・戦後初の夜行寝台特急列車「あさかぜ」が走り始めて3ヶ月後の昭和32年2月から、雑誌「旅*3」で『点と線』の連載が始まる。
・何としてでも、『点と線』の中に「あさかぜ」を登場させたい。 
・結果、東京駅「あさかぜ」出発時の13番ホーム・15番ホームの4分間トリックが生まれた。時刻表が愛読書だとしても、この時間帯を見つけ出すことは大変だったろう。何回も13番ホームに立って、確認をしたようだ。
・(小説では)昭和32年1月14日18時30分、(東映映画では)昭和33年10月14日18時30分、××省の課長補佐・佐山憲一と赤坂の料亭「小雪」の女中・お時の二人を乗せた特急「あさかぜ」が、東京駅15番ホームから博多へ向けてゆっくりと動き出した。 

*1:大根、人参、豆腐を油で一緒に炒め、醤油、みりん、日本酒、砂糖などで味付けして汁気がなくなるまで煮含めたものを「けんちょう」と呼ぶ。具に油揚げ、さといも、こんにゃく、こぼう、鶏肉などを入れることも多い。けんちょうを汁気の多いまま仕上げて「けんちょう汁」として食す場合もある。全国的に知られている「けんちん汁」とは具材や料理名が類似しているが、両者の関連は不明(けんちん汁は神奈川県鎌倉の建長寺が発祥とされている)(けんちょう - Wikipedia参照)。

*2:1956年から2005年まで東京駅~下関駅博多駅間を運行していた日本国有鉄道国鉄)、JRの寝台特別急行列車(あさかぜ (列車) - Wikipedia参照)

*3:1924年から2012年まで発行されていた旅行雑誌。1924年から1943年まで日本旅行文化協会(日本交通公社の前身)から、1946年から2003年まで日本交通公社JTBから、2004年から2012年まで新潮社から刊行された(旅 (雑誌) - Wikipedia参照)