「珍右翼が巣くう会」メンバー・黒坂真に突っ込む(2020年12月25日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
 日本共産党の宿願、と指摘しました。宿願ですから、明日なくすという話ではありません。少しでも自衛隊を弱体化させたい、という気持ちを日本共産党は持っているでしょう。
◆マイケル
日本共産党自衛隊解散、日米安保廃棄で日本国家の国防力を皆無にする事を宿願にしています。
 共産党は、自衛隊をすぐになくせなんて言っていませんよ?

 黒坂らしい酷い詭弁ですが「日本共産党自衛隊解散、日米安保廃棄で日本国家の国防力を皆無にする事を宿願にしています(黒坂)」の根拠を出してみろという話です。日本共産党に対する明らかな誹謗中傷ですし、大阪経済大学(黒坂の勤務大学)も良くこんな男を野放しにしているもんです。

黒坂真リツイート
 マイケルさん。私も自民党はだらしないと思いますが、日本共産党中国共産党を今でも科学的社会主義の党、中国社会の変革の担い手と認識している事は事実です。繰り返しですが、日中両党合意は今も存続していますから。この合意により、不破氏*1は二十年ほど中国と科学的社会主義の理論交流をしました。
◆マイケル
 (ボーガス注:日本共産党は)「中国共産党社会主義とは程遠い、覇権主義だ」とずっと言っていますが。
 また、王毅*2と茂木*3外相の外交を「だらしない、情けない」と言ったのをご存じないんですか?
 中国共産党に一番抗議しているのは日本共産党だと思います。
 それでも納得しないと。
 では中国に対する与党自民党の対応は評価するんですか?
 それとも、「自民党はだらしないが、野党はもっとクソ」みたいな変な言い訳をつけるんですか?
 自民党のだらしなさをスルーし、野党を叩きまくる。
 これを現実逃避と言います。

マイケル
 日本共産党を叩き続けて何になりますか?
 茂木外相が尖閣問題を問われてもヘラヘラしているあの外交は何ですか?
 自民党のだらしなさをスルーして他人のせいにしているだけですよね?

 黒坂の言う「中国共産党との理論交流」云々については
不破哲三『21世紀の世界と社会主義:日中理論会談で何を語ったか』(2006年、新日本出版社)、『激動の世界はどこに向かうか:日中理論会談の報告』(2009年、新日本出版社
赤旗
中国社会科学院で不破議長が学術講演/「レーニンと市場経済」について2002年8月28日
中国共産党との理論交流 大きな成果2005年12月11日
不破氏、賀中国共産党政治局委員と会談/理論交流・日中関係で意見交換2006年5月27日
世界経済危機とマルクスの理論/日中理論会談の報告会終わる 不破社研所長が縦横に語る2009年5月14日
を紹介しておきます(こうした理論交流についての俺の評価は特にしません)。
 マイケルさんの言う

 王毅氏と茂木外相の外交を「だらしない、情けない」と言った

については

赤旗日本側に責任転嫁する傲岸不遜な暴言/志位委員長 中国・王毅外相を批判
 志位氏*4は、共同記者会見に同席した茂木敏充外相は王外相に何ら反論や批判もしなかったとして、「中国側の不当で一方的な主張だけが(記録に)残るという事態になる。極めてだらしない態度だ」と批判。また、直後に王外相と会談した菅義偉首相が王外相の暴言についてただした形跡もないとして、「覇権主義にモノも言えない屈従外交でいいのか」と厳しく批判しました。

を紹介しておきます。
 それにしても「マイケルさんの質問」に対して「何ら返答になってないリツイートを返す黒坂」にはいつもながら呆れます。
 何せ黒坂のリツイートはマイケルさんがいう

自民党はだらしないが、野党はもっとクソ」みたいな変な言い訳

そのものですから。

黒坂真リツイート
 ハン・ヨンスクさん。金正恩*5にも記者会見を定期的に開催してもらいたいですね。なぜ張成澤*6を処刑した*7のか、兄の金正男さんの殺害指令をなぜ出した*8のか。拉致した日本人や韓国人は今、どこにいて何をしているのか*9政治犯収容所に政治犯はどれだけいて、どんな労働をしているのか。金正恩に聞きたい。

 ハン氏が「何故菅*10総理は正式な記者会見を全然しないのか」「何故パンケーキ懇談会ばかりなのか」と菅批判したら「これが黒坂の返答」のわけです。心底呆れますね。ハン氏が「朝鮮総連メンバー」ということで「嫌がらせ」をしているつもりのようですが、こんなん「北朝鮮朝鮮総連と親密な関係などない人間(特に批判的な人間)」にとっては「黒坂はアホと違うか?」ですね。そして大多数の「菅批判派(立民、共産、社民と言った野党の幹部が典型的ですが)」は「北朝鮮朝鮮総連と親密な関係などない人間」のわけです。
 後でいくつか菅批判を紹介しますが「菅のパンケーキ懇談会」を批判してるのは「高世仁のようなアンチ北朝鮮」もいるわけで黒坂のリツイートは何の反論にもなっていません。
 「金正恩だって定期記者会見してない、だから菅首相が定期記者会見をせずにパンケーキ懇談会でもいいんだ」などと言ったら「冗談でも正気を疑われるレベルの発言」です。「社会的影響力皆無」の「三流地方大学(大阪経済大学)の教授」黒坂だから「誰も大して騒がない」がこれを「二階*11幹事長」「麻生*12副総理・財務相」あたりがいったら「酷い暴言」として大問題になる(さすがに「ナチス暴言(麻生)」など、「暴言で悪名高い」彼らですらそんな馬鹿なことは言いませんが)。
 菅だって「俺が金正恩のような独裁者だという褒め殺し、当てこすりか!。かえって迷惑だ」でしょう。
 まあ、そもそも常識人は冗談でもこういう馬鹿なことを思いつきませんし、思っても「言うと軽蔑され呆れられるだけ」なので言いませんが。黒坂は正直発達障害、精神障害の可能性のある有名人はかなりいるようだ(映画やドラマの登場人物にも、それをうかがわせるキャラクター多し) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が問題にしている「精神障害発達障害」の一種じゃないか。櫻井よしこや荒木和博、島田洋一などの物言いは相当酷いですが、「黒坂の酷さ」に比べたら「まだマシ」です。
 こんな馬鹿なことを言うくらいなら「パンケーキ懇談会で問題ないと思う。定期記者会見を開かなくても良いと思う」と強弁する方がまだましでしょう。

【参考:パンケーキ懇談会など『きちんとした説明や質疑応答から逃げる菅の政治姿勢』への批判】

ブラックホールの研究って何の役に立つの? - 高世仁の「諸悪莫作」日記2020年10月15日
 菅総理は、オフレコ懇談会が好きなようだ。
 10月3日には「パンケーキ懇談会」(渋谷の飲食店でパンケーキを食べながら)があり、16社が出席、3社(朝日、東京、京都)が欠席した。
3社とも欠席の理由を紙面で載せた。
 『京都新聞』は大要以下の記事を掲載。
 《新型コロナウイルス対策や日本学術会議の会員任命拒否問題を巡る説明が求められる状況にもかかわらず、首相は就任時を除き、広く開かれた形での記者会見を実施していない。国会も開こうとせず、国民に対して所信表明すらない。ゆえに、見聞したことを記事にしない「完全オフレコ」が条件の飲食付き懇談会には参加できない》
 菅さん、顔を出して、きちんと国民に語りかけ、説明してください。
 マスコミはなれあうことなくきびしく取材してほしい。

<視点 見張り塔から メディアの今>政権との関係 オフレコ取材偏重から脱却を ジャーナリスト・津田大介さん:東京新聞 TOKYO Web2020年10月20日
 七年八カ月続いた安倍*13政権から菅政権に代わり、政権とメディアの関係がクローズアップされる機会が増えている。とりわけ、メディアへの統制を強める菅首相が十月三日、内閣記者会の記者たちとパンケーキ店で行ったオフレコの懇談会は、それに参加するマスメディアに対して多くの批判が寄せられた。
 オフレコの非公式な「懇談」に依存すれば、権力者の匿名発言を助長し、記者会見の形骸化を招くことにもなりかねない。
 心強いことに、こうした取材慣行を見直すよう求める動きがメディア内部から出てきている。賭けマージャン問題をきっかけに識者やジャーナリスト、新聞記者らがまとめた「ジャーナリズム信頼回復のための6つの提言」では、オフレコ取材に偏重する慣行・文化がメディア不信を招いていると指摘した上で、報道機関に、権力と一線を画して記者会見などで責任ある発言を求めること、取材・編集手法に関する報道倫理ガイドラインの制定・公開、多様性のある言論・表現空間の実現を目指すことなどを求めている。

コロナ対応説明は? 菅首相、感染拡大でも記者会見開かず 野党「国民の不安高まる」 - 毎日新聞2020年12月1日
 新型コロナウイルス感染の「第3波」が指摘される中、菅義偉首相が記者会見を開かない状態が続いている。記者団の「ぶら下がり」でも一方的に発言した後、その場を立ち去るなど、コロナに関する政府対応を丁寧に説明する姿勢は見られない。
 「一度も会見しないのは責任放棄だ」。
 立憲民主党枝野幸男*14代表は11月30日の記者会見で、首相の姿勢を批判した。「第二次世界大戦後、最大と言っていい危機の中、政府方針を先頭に立って伝えていく責任が首相にある」と強調した。
 共産党小池晃*15書記局長も29日のNHK番組で「(首相は)官邸で記者が質問をしても背中を見せて去る。これでは国民の不安が高まる」と指摘した。
 野党は、首相の発信不足を問題視する。安倍晋三前首相は「質問の打ち切り」が批判を浴びることはあったが、コロナ禍が深刻化した2月末から辞任表明した8月までの半年間で、13回の記者会見に臨んだ。だが、菅首相は9月の就任以来、訪問先のインドネシアを含めて計2回の会見をしたに過ぎず、新型コロナの「第3波」が押し寄せた11月は一度もない。
 同月、首相と記者団の双方が立ったままでやり取りする「ぶら下がり」には9回応じたが、いずれも1問限りで一方的に打ち切っている。
 例えば、11月26日のぶら下がりでは首相が「札幌市に加え、東京都、大阪市名古屋市においても飲食店の時間短縮を今週末から行う」などと説明。これに対し、記者団が「緊急事態宣言は検討しないか」「記者会見をしませんか」などと追加質問を投げかけたが、首相は全く答えずに官邸を後にした。
 社民党福島瑞穂*16党首は11月25日の会見で「首相は自説を展開して相手を説得することをやる気がないのか、できない。質問に対し説得する展開力がみられない」と指摘。立憲中堅は「ぶら下がりも会見も、単に質問を受けるのが苦手なだけだ。国民への説明責任を犠牲にしている」と非難する。

(社説)臨時国会閉幕 国民を向いているのか:朝日新聞デジタル2020年12月5日
 きのうの記者会見は、外国訪問時を除くと、9月の就任時以来、約2カ月半ぶりだった。もっと開かないのかという質問に、首相は官房長官が1日2回会見をしている、各閣僚が週2回の閣議後会見に応じているなどと、消極的だった。本気で国民に向き合う気があるのか疑われても仕方あるまい。

社説[菅首相が記者会見]説明責任果たせてない | 社説 | 沖縄タイムス+プラス2020年12月5日
 菅義偉首相がきのう官邸で記者会見に臨んだ。正式な会見は外遊時を除き9月16日の就任時以来となる。約2カ月半ぶりに開いたにもかかわらず、この間、噴き出した疑問や疑惑への納得いく説明はなかった。
(中略)
 正式な記者会見が今回で2回目ということが示すように、指摘されるのは国民への説明に消極的な姿勢だ。政治家に必要な言葉が決定的に不足している。

社説:菅首相のコロナ対応 正念場の覚悟が見えない - 毎日新聞2020年12月24日
 菅義偉首相は就任以来、コロナ対策を説明するための記者会見を開いていない。落ち着いた年明けを迎えるためにも、自らの言葉で国民の心に届くメッセージを発すべきだ。

*1:日本共産党書記局長、委員長、議長を歴任

*2:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て国務委員(外交担当)兼外相(党中央委員兼務)

*3:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融等担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第三次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍内閣外相などを経て菅内閣外相

*4:衆院議員。日本共産党書記局長を経て委員長

*5:北朝鮮国務委員長、朝鮮労働党委員長、朝鮮人民軍最高司令官

*6:北朝鮮国防副委員長、朝鮮労働党行政部長など歴任

*7:抽象的であり、具体的に何を意味するのかは分からないとは言え、処刑の理由については「党中央への反逆行為」という説明はされています。

*8:一応お断りしておけば、金正恩は「北朝鮮諜報機関による暗殺の事実」を認めてはいません。もちろん安倍の「秘書が勝手にやったこと(桜前夜祭問題)」同様に信憑性は怪しいですが。

*9:一応お断りしておけば、金正恩は「拉致日本人はもはやいない」と主張しているわけです

*10:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官などを経て首相

*11:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て幹事長

*12:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、外相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~四次安倍内閣副総理・財務相などを経て菅内閣副総理・財務相

*13:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*14:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*15:参院議員。日本共産党政策委員長、副委員長などを経て書記局長

*16:社民党幹事長、副党首、鳩山内閣少子化担当相などを経て社民党党首