「珍右翼が巣くう会」メンバー・黒坂真に突っ込む(2021年1月11日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真
 プロレタリア文学の流れにある、民主主義文学運動に参加している方々はソルジェニーツィンなど読まないのでしょうね

 と決めつける根拠は全く意味不明です。別に「ソルジェニーツィンを読む必要はどこにもない」ですが今時、黒坂が妄想するような理由(反ソ連は許せない!)でソルジェニーツィンを忌避する左翼なんか存在するとはとても思えませんね。これはソルジェニーツィンに限らずパステルナークでも誰でも良いですが。

黒坂真リツイート
 池内さおりさん。(ボーガス注:慰安婦制度について)現在の価値観で過去の人々の言動を裁くことが歴史的正義なのですか。それならハウスキーパー制度を持ち、廃娼運動に参加できなかった*1日本共産党は弾劾されるべきではないですか。
◆池内さおり*2
「歴史的不正義」
とても良い言葉。今日の #赤旗 に胸が熱くなった。
 何年経とうとも、公正の実現、正義を果たすべく過去から学び誤りを認め自己変革を続ける。「これまでは許された」「過去の出来事を現代の感覚では判断できない」など聞き飽きた逃げ口上は無責任の極み。進歩や変化は常に作るもの。
旧植民地文化財返還へ 「歴史的不正義」と向きあうオランダ 「赤旗」1/11 - ようこそ 日本共産党杉戸町議員団へ! 新型コロナ感染爆発・医療崩壊ストップ 暮らしといのち守る

 やれやれですね。まず第一に慰安婦は「当時の価値観でも違法、不当の疑い濃厚」です。
 第二に問題となっているのは「慰安婦に法的、政治的、道徳的に問題は無い」「慰安婦問題は日韓合意で解決した」「少女像の設置は反日行為」などと居直ってる産経らウヨや日本政府(安倍、菅政権)の態度であってそうした態度への批判は「現在の価値観で過去の人々の言動を裁くこと」ではありません。
 第三にこんなことを言ったら「米国の黒人差別」にせよ「欧米の植民地支配」にせよ何にせよ「過去の問題行為」は何でもOKになってしまいます。
 第四に日本共産党慰安婦問題で居直るウヨ連中と違い、いわゆるハウスキーパー制度を現在、正当化はしてないでしょう。
 というか本気で「ハウスキーパー制度」が問題だと思うなら「明らかにハウスキーパー制度より道徳的に不当」な慰安婦制度を非難すべきでしょうに。

【参考:歴史的不正義】

【「しんぶん赤旗」掲載】アイヌの権利回復を/新法案めぐり党国会議員団と懇談 – 塩川てつや2019年2月14日
 政府が今国会にアイヌ政策に関する新法案を提出する方針を示すなか、「先住民族アイヌの声実現! 実行委員会」が13日、日本共産党国会議員団と懇談し、法案や国会審議のあり方について要請しました。塩川鉄也宮本岳志の両衆院議員が出席しました。
 出原昌志さんは「私たちが求めている根幹は、『アイヌのことはアイヌが決める』、アイヌ民族の自決権だ。その根源の力として、土地や資源の権利の回復・保障が不可欠だ」と強調。政府には明治期以降の同化政策への反省が無いままだとして、「なぜ今アイヌが困窮し、同化させられてきたか、『政府の歴史的不正義』を追及し、議事録に残してほしい」と訴えました。

いま振りかえる 植民地支配 歴史と実態(4)/世界の流れは被害者の人権救済2019年9月16日
 世界に目を向ければ、「被害者の救済」を主眼として、裁判などで植民地支配下での強制労働や政治弾圧といった行為を不正義と認め、被害者への謝罪と補償・賠償を行う動きが生まれています。植民地支配そのものの不法性・不当性について追及が始まっています。
 植民地支配の責任に対しては、“過去にさかのぼって非難されるべきだ”との認識こそ国際政治の到達点です。これを示したのは、2001年の南アフリカ・ダーバンでの国連主催「人種主義、人種差別、外国人排斥および関連する不寛容に反対する世界会議」の宣言(「ダーバン宣言」)でした。旧植民地宗主国の英仏なども合意しました。
 米国では今年、黒人奴隷が英植民地から初めて連れてこられてから400年となります。奴隷の子孫への補償を求める声が高まっており、6月には下院司法委員会で過去の奴隷制に対する補償の是非をめぐる初の公聴会が開かれました。
 ベルギーでは今年4月、被害者からの訴えに対し、ミシェル首相が初めて19世紀後半から約1世紀続いたアフリカの植民地支配下での人種隔離政策について「基本的人権を侵害した」と認め、謝罪しました。

*1:廃娼運動に参加しなかったのは「廃娼運動参加者と価値観が違うから」であって、「参加しなかったことの是非」はともかく、当時の共産党公娼制度を正当化していたわけではないし、ハウスキーパー制度と関係のある話でもありません。

*2:衆院議員。日本共産党中央委員。個人サイト池内さおりホームページ