今日の中国&朝鮮・韓国ニュース(2021年4月25日分)

◆楊海英のツイート

楊海英
 青山繁晴*1先生も、南モンゴル支援議員連盟の方です。ありがとうございます。

 日本ウヨに媚びまくる「今の楊」では、予想の範囲内ですが、よりによって「トンデモ右翼」青山に「謝意の表明」ですか(唖然)。
 つうか「青山がメンバー」つう時点で明らかにまともな議連じゃない。


中国海警法の狙い 益尾知佐子・九州大学准教授 « ニュース « 公益財団法人 国家基本問題研究所

 まず中国海警法を理解する前に、中国共産党の考え方を理解する必要がある。たとえば西側では軍と民を明確に区別する*2が、共産党は民間人をゲリラとして戦闘に参加させるのを当然と考えている*3マルクス主義はもともと、力を持たない労働者に団結して資本家への武装革命を起こせ*4と呼びかけていた。これが中国共産党の考えの根底にある。

 国基研と付き合うような人間が「まともとは最初から思っていません」が、本気で益尾氏*5がこんなことを言ってるのなら正気じゃないですね。いや「故意のデマ」でも「別の意味」で正気じゃないですが。
 「ゲリラ戦をせざるを得ない」から、建国前の中国共産党は「日本軍」「国民党」相手にゲリラ戦をしていたのであって「共産主義云々」と言う話では全くない。「ゲリラ戦をしなくてすむ」のなら誰もそんなことはしません。そもそも「中ソ国境紛争(1960年代)」「中越戦争(1970年代)」でそんなゲリラ戦してたかといえば恐らくしてないでしょうし。
 大体、ゲリラ戦ってどこで何をやるのか。「台湾侵攻」「尖閣侵攻」「南シナ海の領土紛争」(ただしいずれも中国による軍事力行使の可能性は低いですが)だので台湾や日本、フィリピンやベトナムの軍隊相手にそんなことするのか?。人民解放軍という正規部隊があるのに?
 これが「九州大准教授」ねえ。頭痛がしてきます。「国基研の捏造じゃ無いか」と疑いたくもなってきます(たぶん捏造ではないのでしょうが)。


外交部が日本防衛相の台湾地区が「赤くなる」発言にコメント--人民網日本語版--人民日報
岸防衛相「中国は1歩ずつ侵略」 海洋進出に警戒感
 岸防衛相の発言には呆れて二の句が継げませんね。現実問題として「台湾の現状が変わること」、それも「中国の軍事侵攻で変わること」は「台湾が独立宣言しない限り」ありえない話です(中国外務省側もそうした趣旨の発言で反論しています)。そして蔡英文政権ですら「中国の軍事侵攻のリスク」を無視して、独立宣言はしないでしょう。


「中国にも民主ある」王毅外相が反論 - 産経ニュース
 「共産党の優位性が定められてる」など、西欧民主主義と同一視できないとは言え、「立法機関」全人代、「諮問機関」政治協商会議がある以上「民主的な要素が一定程度ある」のは確かです。少なくとも「そうした物がないサウジ」などよりは「マシ」といえるのでは無いか。

 バイデン米大統領は3月の記者会見で、米中のせめぎ合いは「21世紀における民主主義と専制主義との闘いだ」と表現

 米国の友好国が軒並み民主国という事実はない(例:王国のサウジ)ので、バイデン発言ははっきり言ってデマも甚だしい。


【コラム】静かに浸透する中国の「文化工程」-Chosun online 朝鮮日報

 昨年、米国映画界を震撼させた本『Feeding the Dragon』(中国に外注する。転じて中国の『属国』になるという意味)の著者クリス・フェントンは「ハリウッドは中国政府と協力して中国のイメージを美化し、今では事実上、自己検閲によって中国の宣伝パンフレットと化している」と主張した。米コーネル大学出身で中国の巨大エンターテインメント集団、DMGグループにおよそ20年勤めて重役にまでなった彼は、「告白録」のような著書を通して、2000年代からハリウッドが中国資本の顔色をうかがい、中国の好みに合わせてきた事例をつづった。
 映画『LOOPER/ルーパー』では、「誰もが憧れる場所=フランス」だった本来の脚本を「上海」に変えた。映画制作社の一つだったDMGに所属するフェントンが企画から参加して、ハリウッドと共に、上海を世界の中心になる未来都市に変えた-と説明した。映画『ワールド・ウォーZ』の場合、原作の小説『WORLD WAR Z』では、ウイルス感染*6は中国から始まったという設定だったが、これを台湾に変えた。『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』(2021)では、主演トム・クルーズのフライトジャケットから日本と台湾の国旗が削除された。

 真偽は不明ですが「中国政府批判のドキュメンタリー映画が政治的圧力で潰された」という話では無く、単に「娯楽映画の設定が変わった(中国市場への配慮で?)」という話なので事実だとしても俺個人は問題だとは全く思いません。


ベルギー大使夫人、店員殴る 韓国:時事ドットコム
 いかに「大使と妻は別人格」とはいえさすがに大使を更迭されるんじゃ無いか。


韓国与党がロシア製ワクチン導入に前向き ワクチン調達遅れ批判を受け:東京新聞 TOKYO Web
 日本(接種率1%程度)は「韓国(4%程度)以上に接種が進んでない」のでこうした韓国の動きは「対岸の火事」ではありません。「効果がある」という前提ですが、日本においても「ファイザー、モデルナ(米国)」「アストラゼネカ(英国)」にこだわらずに「中国、ロシア、インドのワクチン」を導入することも充分考えて良いと思います。東京新聞記事に寄れば「ドイツのメルケル政権」はロシアワクチンを調達する方針だそうです。
 菅の「9月までにファイザーのワクチンが確保できると思う(ファイザーに要請したので)」は「具体的な数量」などが「調整中」を理由に公表されておらず、「菅政権が過去に公表したワクチン接種の予定スケジュール」が今や完全に反故にされたことを考えれば全く信用できません。
 それにしても「接種率の低さ」から支持率が低下傾向にあるとされる韓国ですら「4%」で1%の日本を上回ってるのに菅政権の支持率が韓国などと違い、なかなか下がらないことには「日本人はアホか」と絶句しますね。

*1:著書『ぼくらの祖国』(2015年、扶桑社新書)、『ぼくらの死生観』(2018年、ワニブックスPLUS新書)、『日中の興亡2025』(2019年、ワニブックスPLUS新書)、『いま救国:超経済外交の戦闘力』(2021年、扶桑社新書)など

*2:とは必ずしも言えませんね。戦前日本の「沖縄戦」「一億玉砕方針」は「ゲリラ戦」以外の何物でもありませんので。あるいは「ナチドイツに対するフランスのレジスタンス」も「ゲリラ戦」です。あるいは一時期はダライ一味(チベット亡命政府)がCIA支援で中国軍相手にゲリラ戦していたのは有名な話です(もちろん戦前日本もフランスもダライ一味も共産主義ではない)。つまりは「ゲリラ戦しなくてすむ(正規軍だけで戦える)のなら誰もそんなことはしない」が「(正規部隊が壊滅的打撃を受けたなど)ゲリラ戦せざるを得ないと思ったらするというだけの話」です。共産主義とか西側とか言う話ではない。事実認識が歪んでるのにも程があります。

*3:まともな軍隊がおそらくなかった建国当時ならともかく現在において、中国政府はそんなことは考えてないでしょうねえ。そもそも「兵站(銃後の工業生産など)での民間人動員」ならまだしも今時、戦場で民間人を使うことなんか考えたところで強要できる話でもない。せいぜい「海運会社を戦場に動員する(もちろん戦闘部隊では無く運搬要員)」程度では無いか(それだって果たしてやるかどうか?)。

*4:武装革命の呼びかけ」と「正規部隊があるのに、国がわざわざゲリラ戦やる」のと全然違うでしょうよ。何を馬鹿なことを言ってるのか。

*5:著書『中国政治外交の転換点:改革開放と「独立自主の対外政策」』(2010年、東京大学出版会)、『中国の行動原理:国内潮流が決める国際関係』(2019年、中公新書

*6:もちろん「新型コロナ」などの「本当の話」ではなく「フィクションの話」です。何せ感染すると「不死身のゾンビになる」そうですので。