「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/26分:島田洋一の巻)

島田洋一
 火砕流から車で逃げようとする人に、ガソリン車は使うべきでない、全力で走れというのが環境省的発想だ。

 「誰がそんなことを言ってるんだ?」ですね。環境保護のためなら「経済が破綻してもいい」なんて誰も言ってない。デマも大概にしたらどうなのか。しかし「救う会副会長」の肩書きを持ちながら荒木和博と違い「拉致関係のツイートがまるでない」のには「何だかなあ」ですね。まあ荒木だってくだらない与太ではありますが。

島田洋一
 自民党から共産党まで、誰が一番グレタさんに褒められるかを競い合っているのが惨憺たる日本政治の現状だ。

 誰もそんなことは競っていませんが「CO2削減不要」の島田に掛かると「CO2削減論=誰が一番グレタさんに褒められるかを競い合っている」になるわけです。その理屈だと「日本に限らず」世界のほとんどの政治家が「誰が一番グレタさんに褒められるかを競い合っている」わけですが。

島田洋一
 アメリカにはグレタさんを相手にせず、トランプを大統領候補に立てる共和党がある。経済が崩壊し、多くが野宿に追い込まれた日本を見て「この方が人間らしい暮らしです」とグレタさんは慰めてくれるだろう。

 トランプや島田の場合「グレタ批判」なんて生やさしいもんじゃなくて、「CO2削減不要」ですからね。
 しかも「CO2削減」で「経済が崩壊し、多くが野宿」なんてデマまで飛ばす。
 話になりません。大体こんなこと言ってる島田が、現在進行形で存在する「現実の野宿生活者」のことを考えてるかと言えば何一つ考えてないわけですし。

島田洋一
 改めて菅政権の閣僚を見回して、それなりに信頼できる人は3、4人*1いるかどうかだと思う。しかしいつもその程度だったかも知れない。結局首相のリーダーシップがいかに重要かだろう。

 吹き出しました。
 というのも菅政権の閣僚は

菅義偉内閣 - Wikipedia参照
◆麻生副総理・財務相(留任)
 第一次安倍内閣外相、第二~四次安倍内閣副総理・財務相
◆武田総務相(第四次安倍第二次改造内閣国家公安委員長からの横滑り)
◆上川法相(第四次安倍内閣法相からの再入閣)
 第三次、第四次安倍内閣法相
◆茂木外相(留任)
 第二次安倍内閣経産相自民党選対委員長、政調会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍第二次改造内閣外相
◆萩生田文科相(留任)
 第三次安倍第一次、第二次改造内閣官房副長官、第四次安倍第二次改造内閣文科相
◆田村厚労相(第二次安倍内閣厚労相からの再入閣)
◆梶山経産相(留任)
 第四次安倍内閣地方創生担当相、第四次安倍第二次改造内閣経産相
◆赤羽国交相(留任)
◆小泉環境相(留任)
◆加藤官房長官(第四次安倍第二次改造内閣厚労相からの横滑り)
 第二次安倍内閣官房副長官、第三次安倍第一次改造内閣一億総活躍等担当相、第四次安倍第二次改造内閣厚労相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)
◆小此木国家公安委員長(第四次安倍内閣国家公安委員長からの再入閣)
◆河野行革等担当相(第四次安倍第二次改造内閣防衛相からの横滑り)
 第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、第四次安倍第二次改造内閣防衛相
◆西村経済財政担当相(留任)
 第四次安倍内閣官房副長官、第四次安倍第二次改造内閣経済財政担当相
◆平井デジタル等担当相(第四次安倍第一次改造内閣科学技術等担当相からの再入閣)
◆丸川男女共同参画・五輪担当相(第三次安倍第二次改造内閣五輪相からの再入閣)
 第三次安倍第一次改造内閣環境相、第三次安倍第二次改造内閣五輪相

と「安倍内閣からの留任、横滑り、再入閣」が山ほどいるからです(首相の菅自身も第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官)。だからこそ菅内閣

菅新内閣発足 目玉なき"居抜き"布陣
 16日発足した菅義偉政権は、安倍政権の閣僚の過半数を再任や横滑りで維持し、「居抜き」に近い布陣となった。

ということで「居抜き内閣」とも呼ばれた。しかもその留任、横滑り、再入閣組には

◆麻生副総理・財務相(留任)
◆加藤官房長官厚労相からの横滑り)
◆茂木外相(留任)

といった重要閣僚がいる。
 それで「菅内閣の閣僚はダメだ」とは「じゃあ、安倍内閣の閣僚もダメだったんですか?。でも、島田さん、あなた、安倍信者じゃ無かったですか?」ですよねえ。まあ、だからこそ最後にとってつけたように

しかしいつもその程度だったかも知れない。結局首相のリーダーシップがいかに重要かだろう。

なのでしょうが、詭弁でしかない。
 菅が「改憲」など右翼的な方面に「安倍ほどの熱意が無いこと」がよほど気にくわないのでしょうが。

*1:具体的に誰のことを言っているのか?