今日の産経ニュース(2021年4月26日分)

【政界徒然草】衆参3選挙敗北も自民には「ポスト菅」不在 岸田、石破、野田各氏らも浮かばず - 産経ニュース
 さすがの産経も「ポスト菅」について「安倍再々登板」「下村政調会長」とは言わないようです。


立民・枝野代表「与党と1対1の構図が重要」 候補者一本化を加速 - 産経ニュース
 候補者一本化「それ自体」に反対はしませんが、枝野の場合「立憲民主に一本化すれば良い」という自己中心主義が見え透いてるのがなんともかんとも。


首相、文化芸術の打撃陳謝 緊急事態宣言で都倉文化庁長官に - 産経ニュース

日本芸能実演家団体協議会 - Wikipedia
◆会長:野村萬能楽師能楽協会理事長)

日本俳優連合 - Wikipedia
◆理事長:西田敏行

など、菅とは上下関係にはない「芸術家団体の幹部」に「謝罪行脚」ならともかく「部下という、菅に対して批判や要望などをしづらい立場」にある文化庁長官に陳謝なんかしても「何の意味があるのか」という話です。


【正論】「採択の特例」は絵に描いた餅 教育研究者・藤岡信勝 - 産経ニュース
 敵である自由社つくる会)関係者「藤岡」の

 全国の教育委員会に訴えたい。行政の公平性の観点から、自由社の歴史教科書を調査していただきたい。

などという文章を掲載するとは随分「育鵬社」側も「寛大な態度」ですが、「こんなことをしたところで、育鵬社自由社に対する政治的勝利は揺らがない」「むしろこうすることで、育鵬社自由社に不合格謀略など仕掛けなかった、というアリバイ作りになる」「こうすることで自由社に恩を着せ、育鵬社批判をしづらく出来る」ということでしょう。完全につくる会は舐められてるわけです。そして実際に「育鵬社自由社に対する政治的勝利は揺らがない」のでしょうね。


【産経抄】4月26日 - 産経ニュース

 新宿末廣亭が木戸を開けていた。
 末廣亭と同じく営業を続けている浅草演芸ホールは、こう宣言している。都の要請文には「社会生活の維持に必要なものを除く」という一文があり、大衆娯楽である寄席は、「(これに)該当すると判断した」と。

 娯楽を「社会生活維持に必要」とするのはこじつけですし、演芸場の本心は「きちんと休業補償しろ」でしょうが、一方で「人はパンのみにて生きるにあらず」。
 「衣食住(生活必需品)があれば教養や娯楽が無くても人は生きていける」つうもんでもないこと、そう言う意味で「娯楽や教養が大事なこと」も一方では事実です。

 前回の解除からわずかな期間での再々発令に、人々は呆れ、疲れ、怒り始めている。酒は一切、提供してはならぬという米国の禁酒法時代と変わらぬ仕打ちを受けた赤提灯の主は、「1回目の宣言から1年以上もたっているのにどうしてワクチンが打てないの? どうして病床が増えないの? 政治家はどうしてみんな*1〇〇*2(伏せ字にしました)なの?」と容赦ない。
 いや、政治家みんなが〇〇ではないよ、と相槌を打ちかけてやめた。ワクチン接種が進み、屋外ではマスクをしていない英国*3イスラエルの人々を見るとため息が出る。ぼやき漫才の人生幸朗師匠が健在だったら、「責任者*4出てこい!」と喝を入れたことだろう。

 露骨に菅批判しないとは言え、自民応援団のはずの産経ですらこう言い始めました。しかし今の若者は「人生幸朗」のネタは分からないでしょう。


【主張】自民党「3敗」 有権者の厳しい声を聞け - 産経ニュース
 「コロナ死の弔い合戦」である長野はともかく「前職が収賄で逮捕の北海道」「前職が公選法違反で逮捕の広島」はもちろん「疑惑問題が発覚した自民への批判の声」と理解すべきでしょう。
 しかし、産経はこうしたタイトルを付けても「収賄公選法違反事件の徹底追及」を主張するわけではないのだから全くデタラメです。
 何がメインかと言えば「敗戦は与党のコロナ対応への批判の現れ」「コロナを早く終息させよ」。もちろん自民敗戦にはそう言う要素はあるでしょうが「カネの疑惑」追及から露骨に逃げる産経の態度は全く醜悪です。


【主張】日本学術会議 反省なき組織に未来ない - 産経ニュース
 デマ記事で二度も敗訴した阿比留を「論説委員に出世させる反省なき組織」産経が良くも言ったもんです。
 そもそも学術会議には「反省すべき落ち度」などありませんし「落ち度があれば任命拒否していい」わけでもないですが。


梅村みずほ参院議員の秘書を逮捕、知人への殺人未遂容疑 - 産経ニュース
 いかに大嫌いな「維新の議員」とはいえ、現時点では「秘書と議員は別人格」「犯行は個人的行為」「この秘書の日頃の勤務態度などがわからない」ので必要以上の議員批判はしません。
 しかし、「表では誠実な人間を装っており、今回、『無法者』という裏の顔が発覚し、関係者が衝撃」ではなく、以前から「あの秘書の外部への対応は酷すぎる。あれではいつか問題が起きる。あんな人間は更迭すべきだ。何故更迭しないのか」などという批判があったのに議員が無視していたのなら議員に対しても「厳しい批判」は免れないでしょう。その辺りが分かると助かるのですが。

*1:野党はそうした点について与党批判してるので「政治家は皆」呼ばわりは勘弁して欲しいですね。かつ「独裁国家ではない民主主義国家においては我々国民が政治家を選んでるのだ(つまり政治家が馬鹿なのは、そんなのを選ぶ国民がバカだから)」という認識に欠けるこうした物言いはいかがな物か。

*2:「〇〇」は「バカ」「クズ」「カス」といったところでしょう。

*3:英国なんか一時期は日本より酷かったですからね。要するにパレスチナ問題など他の問題はともかく「少なくともコロナ問題においては英国やイスラエルの方が日本よりましな対応」ということでしょう。もちろんそれは「国民の知的レベルの差」でもあるでしょう。

*4:国の責任者はもちろん菅首相、田村厚労相、西村コロナ担当相、河野ワクチン担当相ですね。