「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/20分:荒木和博の巻)

◆荒木のツイート

荒木和博がリツイート
◆レブラくん(RBRA)予備役ブルーリボンの会
 外務省の不作為の一部。92年日朝交渉で拉致被害者救出を求めず。99年「たった10人の事で国交正常化が止まっていいのか」とアジア局長が発言。01年不法入国の金正男を条件無しで送還。
 被害者の生命に関わる問題よりも国交正常化を重視していた事が伺え、酷い不作為と言わざるをえない。

 「アホか」ですね。
 2001年に「金正男(ただし、日本政府の公式見解は今も『正男氏と思われる人物』で断定はしていない)」を送還しなければ北朝鮮の反発で2002年の小泉訪朝などその時点で潰れていたでしょう。当然、蓮池氏、地村氏、曽我氏の帰国も無かったでしょう。なお、俺個人は「国交正常化時の経済支援とのバーター取引」でしか「現実的な拉致解決策」はないと見ており、したがって「拉致の解決」よりも「国交正常化が先行しても構わない」と思っています。まあ、そう言う俺は救う会、家族会にとっては「北朝鮮シンパ」か、「腰抜け、ふぬけ、へたれ」か、いずれにせよ罵倒対象ではあるでしょうが。

荒木和博がリツイート
◆レブラくん(RBRA)予備役ブルーリボンの会
 石綿訴訟で国(厚労省)が敗訴した事に北村弁護士は「行政は常に司法に守られているが著しく不合理な場合は国が敗訴する」と解説。これに関連して上島嘉郎さん*1は「拉致問題では外務省の不作為があった。国民を救う・守るという官僚、それをサポートする政治家が少ない」と指摘。

 「はあ?」ですね。「石綿訴訟」で「アスベスト規制せず被害者を産んだのは国の違法行為。もっと早い時点で規制できたはず(海外は日本よりも早い時点で規制しており、『海外の規制』より後では、日本の不作為は違法と評価される)。民事賠償責任が生じる」というように「拉致」で同様の政府の「違法な不作為」とやらが認定できると思うのなら、救う会や家族会が行政訴訟でも起こせば良いという話です。しかし、そんなことはやっても敗訴でしょう。アスベストと違って、拉致発生当初は、「北朝鮮拉致」なんて認識してない。
 遅くとも「竹下*2内閣の梶山*3国家公安委員長、宇野*4外相の答弁(橋本敦参院議員への答弁)」後は「拉致と認識していた」わけですが、アスベスト規制と違って「日本政府の一存」で何か出来る話でもない。日本国内の民間企業に「アスベストを作るな、使うな」と強制できても、北朝鮮に限らず「外国政府相手」に何かを強制できるわけもない。
 「アスベスト規制の不作為」が「違法」と判断されるのは「やろうと思えば簡単にできるから」ですが拉致の解決はもちろんそういう簡単な話ではない。
 もちろん「梶山や宇野は無能」などという政治的批判は可能かもしれませんが、それは少なくとも「違法」と言う話ではない。かつ今更、過去の政治家を無能云々と批判しても「拉致解決」と言う意味で何がどうなる話でもない。


コロナ禍だからこそ活動を【調査会NEWS3439】(R3.5.19) : 荒木和博BLOG
 活動したからといって「意味の無い活動」では何の成果も出ない。それが「小泉訪朝以降18年に及ぶ拉致敗戦」で明白でしょう。
 もはや俺は「家族会が救う会の言いなり」で「政府、与党、外務省がそんな家族会にへいこらする」限り、「拉致の解決」などあり得るとは思っていません。


拉致問題「希望」はあるか(R3.5.20): 荒木和博BLOG

 令和3年5月20日木曜日のショートメッセージ(Vol.413)。どうも拉致問題となると(ボーガス注:今やマスコミも拉致のことなど殆ど報じないなど)落ち込む話が多いので、クラウドファンディングの御礼を兼ねて「やればできる」という話です。クラウドファンディングはお陰様で当初のゴールを達成し、引き続きネクストゴールの設定などの準備をしています。

 8分程度の動画です。動画説明文だけで呆れますね。
 「真珠湾攻撃勝利」で図に乗り「米国恐れるに足りず」と思い上がった戦前日本軍と似たり寄ったりの馬鹿話です。あえて言えば戦前日本軍の方がまだ「荒木よりマシ」でしょう。
 クラファンで金が集まったから何だというのか。そんなことが「小泉訪朝から18年に及ぶ拉致敗戦(全く解決の展望がなく、テレビや新聞も拉致など殆ど報じない)」という今の惨状を打開する希望になるのか。
 「真珠湾攻撃での勝利(実際、ミッドウェー海戦で大敗するまでは、真珠湾攻撃で打撃を与えたこともあり、日本軍は何とか互角の勝負を繰り広げてはいた)」に比べたら「クラファン云々」なんてお話にならない「ちゃっちい話」です。
 それにしても荒木も「クラファンが予定額に達した」程度のことしか「希望」として提示できないのだからお粗末なもんです。
 大体、この動画で荒木が言ってる事って

アントニオ猪木の名言 | 地球の名言
◆元気があれば、何でもできる!
◆出る前に負けること考えるバカいるかよ!
◆道はどんなに険しくとも、笑いながら歩こうぜ!

◆あきらめたらそこで試合終了ですよ(漫画『SLAM DUNK』における湘北高校バスケットボール部監督・安西先生

◆私たちは絶対に負けない。なぜなら、勝つまでたたかい続けるから(松橋隆司*5『弁護士馬奈木昭雄』(2014年、合同出版)の副題)

程度の精神論でしかない。まあ、猪木の発言は「プロレスラー」としての「ファンサービス発言」ですし、『スラムダンク安西先生』にしても、『馬奈木弁護士』にしても、荒木とは違い、さすがに「無責任に空虚な希望を語ってるわけではない(こうした言葉でバスケットボール部の生徒や裁判の原告たちを鼓舞する一方で、勝つための戦略も真面目に考えてる)」ですけど。
 荒木ら救う会が『馬奈木弁護士や安西先生』並にまともならともかく「適当なことふかしてるだけ」だからまともな人間は誰も連中を相手にしない。
 一方で、『馬奈木弁護士や安西先生』が荒木ら救う会並にデタラメなら、彼らの言うことには誰も耳を傾けないでしょう。
 まあ、俺の考えを言えば「経済支援とのバーター取引」による「拉致被害者の段階的帰国」以外に解決策はないでしょう。
 そして、「そうしたバーター取引をする考えがあること」を北朝鮮にアピールするためにまずは「家族会が蓮池透除名を撤回し、彼と和解する」とともに「日本政府が平壌に常駐事務所を設置する」。
 ただし、残念ながら、おそらくそれは「救う会言いなりの家族会」「家族会にへいこらする日本政府」には出来ないでしょう。

*1:1958年生まれ。月刊『日本』編集長、月刊『正論』編集長など歴任。著書『韓国には言うべきことをキッチリ言おう! :いわれなき対日非難「サクサク反論」ガイド』(2016年、ワニブックスPLUS新書)、『反日メディアの正体:戦後日本に埋め込まれた「GHQ洗脳装置」の闇』(2018年、経営科学出版)

*2:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)等を経て首相

*3:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官など歴任

*4:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*5:1940年東京生まれ。元「しんぶん赤旗」科学部長、編集委員。元「東京民報」記者。著書『宝の海を取り戻せ:諫早湾干拓有明海の未来』(2008年、新日本出版社)(Amazonの著者紹介による)。