今日の産経ニュース&しんぶん赤旗ニュース(2021年5月20日分)(副題:菅自民の無茶苦茶さにも枝野立民のデタラメさにも心底呆れる)

18、19歳厳罰、21日成立へ 少年法改正案、参院委可決 - 産経ニュース
 少年法の精神をまたも「台無しにする改悪」かと思うと怒りを禁じ得ませんね。特に許しがたいのが「実名報道の解禁」です。
 本来は「推定無罪」の観点から成人であっても匿名報道を原則とすべきでしょう(浅野健一『犯罪報道の犯罪』(講談社文庫)参照)。
 絶望的な気持ちになりますが今後、こうした「馬鹿げた厳罰論」が少しでも是正されることを強く望みたい。


保守派異論、了承見送り LGBT法案、「差別」表記などに警戒感(1/2ページ) - 産経ニュース

 自民党は20日、「性的指向性自認に関する特命委員会」(委員長・稲田朋美前幹事長代行)などの合同会議を党本部で開いた。
 保守派を中心に異論が相次ぎ、了承は見送られた。稲田氏らは今国会での成立を目指し週明けにも再度会合を開く方針だが、党内手続きは難航しそうだ。
 「多様性を認め、寛容な社会を作ることができるのは保守政党自民党だけだ」。
 立民との間で要綱の内容を調整してきた稲田氏は合同会議でこう法案に理解を求めたが、出席者からは反対意見も出た。

 山谷えり子がこうした委員会に悪口雑言するのは予想の範囲内です。意外なのは稲田がこの委員会の委員長だと言うことですね。
 別に過大評価する気も無いですが「生産性発言で新潮45を潰した杉田」なんぞに比べたらいくらかましではあります。第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相など、「安倍に重用されて成り上がった」とはいえ稲田も「安倍退陣後」いつまでもウヨ路線では限界があると思い始めてるのでしょう(もちろんだからといって稲田がリベラルになることは勿論あり得ませんが)。


立民・泉政調会長、東京五輪開催は宣言延長なら否定せず 中止・延期論から変化 - 産経ニュース
 中止論だったのがこのように「言うことがコロコロ変わる」のだから全く立民のデタラメさにも心底呆れます。連合から恫喝でも入ったのか。それとも最初から口から出任せか。


立憲民主、土地規制法案に修正案 私権制限を抑制求める - 産経ニュース
 またいつもの立民の「修正案」病が始まったようです。しかし【さらに大緊急】外務・安保委員にもFAXを!(重要土地規制法案)&番組案内 | ちきゅう座主張/土地利用規制法案/国民監視の違憲立法は廃案に土地利用法案 実質審議入り まるで戦前の弾圧法/「住民の不安」立法根拠なし 赤嶺議員が追及/衆院内閣委等が批判するように、そもそも「土地売買」を規制する事それ自体に「正当性があるのか」疑問符が付くでしょう。いつもながら「市民団体や共産党などの反対意見」を無視して好き勝手に動く立民にも全く弱り物です。最大野党だと思い上がってるようですが世論調査の支持率では「自民党とダブルスコア(自民党が20~30%程度、立民が9%程度)」なのによくもそこまで思い上がれるもんです。共産党市民連合もいい加減枝野を厳しく批判したらどうなのか。


バイデン政権、イスラエルに兵器売却承認 精密誘導装置など800億円 - 産経ニュース
 正気なのかと怒りを禁じ得ませんね。最低限「停戦しない限り凍結する」のが当然でしょう。バイデンのような偽善者が「ウイグルガー」などといって人権派ぶっても説得力は皆無です。ただのアンチ中国でしかない。


さらなる「痛み」撤回せよ/高齢者医療費2倍化 参院審議入り/倉林氏「健康悪化に直結」
 このコロナ禍で医療費負担を増やそうとは全く正気では無い。それにしてもテレビ局もこうした問題をもっとキチンと報じたらどうなのか。


自民人権外交PT、提言案「人権は正当な関心事項、内政干渉でない」 - 産経ニュース
 でこういうことを言う連中が「慰安婦問題での国連クマラスワミ報告」「海外からの福島原発汚染水海洋放出批判」など、「自分に都合の悪い話」だと「内政干渉」と言い出すのだから全くデタラメな連中です。「俺たちのする内政干渉はきれいな内政干渉」「俺たちがされる内政干渉は汚い内政干渉」「なぜなら俺たちは常に正義だから」とでも思ってるのか。


【主張】国際機関トップ 日本人を送り込む戦略を - 産経ニュース
 送るなとは言いませんが

・日本人で初めて国際機関のトップになったのは世界保健機関(WHO)事務局長の中嶋宏氏で、1988年から2期10年務めた。
緒方貞子*1が国連難民高等弁務官を務めたのは1991~2000年
・90年代には、明石康*2国連事務総長特別代表としてカンボジア和平に貢献

と言う時代だって日本が国際機関で好き勝手出来たわけではない。産経が「南京事件資料のユネスコ世界記憶遺産登録」など、『産経らウヨが気にくわないこと」を「潰したい」などというげすな考えだとしてもそんなことは無理でしょう。そもそも建前では「国連機関幹部」は「自国」も含めて政治的中立性が求められていますし。


【主張】ワクチン架空予約 「報道の自由」に値しない - 産経ニュース
 いつもながら言いがかりも大概にしろという話です。そもそも「架空番号で登録できる」など「誤入力を気づかず、登録したつもりが接種できない人間が続出(一方で登録が実際にはないのに、その分は誰も登録できない)」となりかねない重大なミス*3であり、本来なら「平謝りに謝罪すべき所」、『イタズラを助長する』などと居直る*4とはどういう神経をしているのか。
 「架空番号ははじく」なんてのは当たり前の制度設計でしょう。それすらやらないような無能だからコロナ蔓延にワクチン不足かと思うと怒りを禁じ得ません。しかも「繰り返しますが」謝罪ならともかく居直るとは気が狂っている。
 産経とて、これが民主党政権なら「お粗末なシステム」と叩き、河野ワクチン担当相や岸防衛相等の居直り発言を「民主党の大臣」がしていれば「無責任な居直り」と批判したでしょうに。

【追記】

福島香織
 今の内閣が旧民主党みたいな左傾政党だったら、この種の特ダネ*5産経新聞だったかもしれない

 福島ツイートの思惑はともかく、彼女が「システムエラー問題」での「産経の菅政権擁護」が「菅政権だから擁護する」という「デタラメな代物」であることを事実上認めていることが滑稽です(なお、今の政権が民主党政権でも朝日や毎日は、産経と違い、システムエラーを擁護したりはしなかったでしょう)。まあ、今や福島も

◆福島『中国人がタブーにする中国経済の真実』(石平との共著、2011年、PHP研究所
◆福島『暴走する中国が世界を終わらせる』(宮崎正弘との共著、2016年、ビジネス社)
◆福島『米中ソに翻弄されたアジア史』(江崎道朗、宮脇淳子との共著、2020年、扶桑社)

ということでデマ右翼の『石平、江崎道朗、宮崎正弘』と共著を出すなど「その類のデマ右翼に転落した」ので仮に、このツイートが「産経批判の思惑*6」だとしてもそんなことが言える資格など今の福島にはかけらもありませんが。
 それにしても、さすが、「今や江崎や宮崎と言ったウヨ連中と野合して恥じないだけのことはある福島」です(もちろん褒めていません)。
 沖縄基地県外移設を反故にしたが故に、社民党が抗議の政権離脱をし、共産党も「沖縄への裏切り」と批判した旧民主党政権のどこが「左傾」なのか?。福島の「左傾」定義とは一体何なのか?。といったらまあ、「自民万歳ウヨに媚びてるだけ」でしょうね。全く哀れで滑稽な女です。無能なくせに「私は有能だ」と勘違いして退社しなければ、あるいは退社しても「何があっても恥ずかしい生き方はしない」という矜恃、覚悟があれば、福島も今のような醜態はさらさなかったでしょうに。
 例えば、「タレント本のゴーストライター」のほうが「ライターとして名前が出ない」とはいえ、今の福島よりずっとまともな生き方でしょう。

*1:上智大学名誉教授。著書『難民つくらぬ世界へ』(1996年、岩波ブックレット)、『紛争と難民:緒方貞子の回想』(2006年、集英社)、『満州事変』(2011年、岩波現代文庫)、『私の仕事:国連難民高等弁務官の10年と平和の構築』(2017年、朝日文庫)など

*2:著書『忍耐と希望:カンボジアの560日』(1995年、朝日新聞社)、『国際連合』(2006年、岩波新書)、『戦争と平和の谷間で』(2007年、岩波書店)、『「独裁者」との交渉術:ボスニアカンボジアスリランカ国連和平調停の舞台裏』(2010年、集英社新書)、『カンボジアPKO日記:1991年12月~1993年9月』(2017年、岩波書店)など

*3:菅政権だと「誤入力する奴が悪い、俺たちは悪くない、以上」で片付けそうだから呆れますが。

*4:そもそも報道が出た時点でシステム停止と早期改修が当たり前でしょう。

*5:架空番号でも登録できるシステムのデタラメさのこと。

*6:福島は、未だに「変にプライドが高く」、まともな記者扱いされたがってるようだし、この件はそもそも「右翼なら菅政権を擁護する」という性格の話ではない(誰がどう考えても弁解の余地のないシステムエラー)ので、「産経批判の思惑」ということは十二分にあるかと思います。