国内で見つかった人と「北朝鮮の反撃」(R4.5.14): 荒木和博BLOG
6分54秒の動画です。北朝鮮の反撃?【調査会NEWS3603】(R4.5.13): 荒木和博BLOGと大同小異の居直りなので見る必要は全くありません。
「拉致だと断定してない」で居直ろうとは呆れます。
「拉致かもしれない」だろうとまともな根拠がなければそれはデマでしかない。
ならば根拠もなしに「刀剣友の会(建国義勇軍)の犯行は、救う会地方幹部の暴走ではなく、佐藤会長、荒木事務局長らの当時の救う会中央幹部の命令による物かもしれない」といっていいのか。「断定はしてない」「末端とはいえそんな人間を出した荒木らが悪い。疑われたくなかったらそんな犯罪者を会の中から出すな」といわれたら荒木は納得するのか。といえば荒木が「納得しないこと」はわかりきっていますが。
あるいは「以前も別記事で書きました」が「1985年の日航機墜落(通説は圧力隔壁破壊)」について
◆全日空機雫石衝突事故(1971年)
当時の増原*1防衛庁長官(佐藤内閣)が引責辞任
◆潜水艦なだしお事故(1988年)
当時の瓦*2防衛庁長官(竹下内閣)が引責辞任
のような「自衛隊の接触事故かもしれない、増原や瓦のような防衛庁長官の引責辞任を避けるために政府がその事実を認めてないのではないか(ちなみに日航機墜落当時(1985年8月)の防衛庁長官は加藤紘一氏*3)」と言っていいのか*4。いいわけがない(そんなデマがあるのか?、と思う方もいるでしょうが、あるようです)。そんなのは「ボーイングや日航の不当な免罪」であり、「遺族や自衛隊への不当な誹謗、侮辱」です。
それにしても「知らなかったとしても朝鮮総連や社民党が北朝鮮拉致に否定的な態度を取った事は問題だ」という荒木が「救う会から犯罪者を出したこと」については「犯罪被害者」である「社民党」「朝鮮総連」「田中均氏*5 」「野中*6・元自民党幹事長」に「何の公式謝罪もしない」。そのデタラメさには心底呆れます。
北朝鮮の反撃?【調査会NEWS3603】(R4.5.13): 荒木和博BLOG
「『国内で何10人も発見されてる特定失踪者のどこが北朝鮮拉致だ、嘘も大概にしろ』と北朝鮮が反撃しようが無視すればいい。北朝鮮ごときにびくびくするな(俺の要約)」とは荒木らしい強弁ですが問題は「北朝鮮の反撃」より「日本国民の救う会への不信」でしょう。
「特定失踪者デマ」は「あんなデマを垂れ流す連中を信頼できない」として蓮池透氏の「救う会批判」の一因となりました。蓮池氏のように思ってる日本人は勿論「多数いる」わけです(勿論俺もその一人です)。だからこそ特定失踪者デマを批判する蓮池透『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)も出版された。
荒木らの「特定失踪者デマ」の結果が「特定失踪者デマを垂れ流す救う会のようなうさんくさい団体を応援したくない(荒木らに批判的な日本国民)」ということで、今の「拉致の風化、無関心」を助長してるわけですが、荒木はその事実を絶対に認める気はないようです。心底呆れます。
それにしても救う会はともかく拉致被害者家族会もよくもまあ、あそこまで酷いデマを容認できるもんです。呆れて二の句が継げません。
藤田隆司さんの本をはじめ出版が続きます(R4.5.13): 荒木和博BLOG
月末に藤田隆司さんの著書『北朝鮮よ兄を返せ』が出版されます。その後も出版が相次ぎます。
5分36秒の動画です。
「藤田の本」云々で見る気が失せます(実際見る価値はないですが)。
というのも以前「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年5/9日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログで、この動画と同様の荒木の「藤田本宣伝記事」藤田隆司さんの著書まもなく出版【調査会NEWS3601】(R4.5.9): 荒木和博BLOGに突っ込みましたが、第一にこの動画で荒木が藤田本について話してる内容は「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年5/9日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログと大同小異です。「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年5/9日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログを読めば「藤田の本」云々についてはこの動画を見る必要は全くない。
第二に藤田は「拉致被害者家族」ではなく「特定失踪者家族」です。
国内で既に40人以上発見され、最近も45年前に行方不明 拉致可能性の男性が国内で見つかる|NHK 新潟県のニュースというニュースが報じられた特定失踪者は明らかに北朝鮮拉致ではない。
話が脱線しますが、それにしても
45年前に行方不明 拉致可能性の男性が国内で見つかる|NHK 新潟県のニュース
警察によりますと、星野さんは自分が行方不明者だとは認識していなかったと話しているということです。
とはどういう意味なのか。失踪当時、国鉄勤務で、国鉄の社員寮に住んでいたのに「退職願も出さずに、また家族や友人にも何も告げずに姿を消す」というのは普通に考えて「行方不明者」でしょうに。「周囲に迷惑をかけた、心配させた」ということを認めたくなくてこう強弁してるのか、はたまた「もしかして認知症や精神病でも患ってる」のか。認知症などを患っていて「何とかしなきゃ」で、周囲が病院や老人ホームに入院、入所でもさせようとしたら「行方不明者」ということが判明したのか。
まあ
警察は、これまで星野さんがどこで何をしていたのかなど詳しい経緯や事情については、プライバシーに関わるため公表できないとしています。
だそうなので行方不明者だとは認識していなかったの具体的意味が説明されることはないのでしょうが、であるのならば「そもそも警察がそんな発表をする意味があるのか」。
なお、荒木は「2022年5月12日の特定失踪者・星野茂敏さんの国内発見ニュース」については何も釈明しないですっとぼける気のようです(追記:北朝鮮の反撃?【調査会NEWS3603】(R4.5.13): 荒木和博BLOGや
国内で見つかった人と「北朝鮮の反撃」(R4.5.14): 荒木和博BLOG
で触れましたがいつも通り無茶苦茶な詭弁で居直っています)。まあ、過去において荒木が「特定失踪者の国内発見」について釈明(?)したときも「間違いは誰にでもある」「特定失踪者全てが北朝鮮拉致でないと断言できるのか」「むしろ我々調査会が騒いだことで国内で発見されたのではないか」などという「論理性皆無の完全な居直り」でしたが。拉致被害者家族会もよくこんな男と付き合えるもんです。
第三に藤田本の版元はトンデモ右翼出版社のハート出版です。こんなところから出すくらいなら自費出版の方がまだましでしょう。
さて荒木が「説明文で名前を出してるのは藤田本」だけですがその後も出版が相次ぎますとは何なのか、動画視聴で確認してみます。
【1】特定失踪者問題調査会(荒木が代表)の副幹事長・杉野正治*7が「調査会メルマガに寄稿した文章(例えばとりあえず拉致、あとから洗脳【調査会NEWS3602】(R4.5.10): 荒木和博BLOG)」
【2】「調査会メルマガ」に連載された「日本における外事事件の歴史」(例えば解放号事件 (日本における外事事件の歴史18)【調査会NEWS3600】(R4.5.5): 荒木和博BLOG)
をいずれも書籍化するそうですが「著書名」「版元」「刊行時期」「販売方法(一般書店に並ぶのか、はたまた調査会に申し込む形での販売か)」の詳しい説明はありません。その後も出版が相次ぎますという荒木ですが、「出版社に企画を持ち込んだだけ」であって、まだ詳しいことは何も決まってないのかもしれません。もしかしたら「結局、刊行しない」なんてみっともないことになるかもしれない。
なお【2】は
ア)過去の新聞や週刊誌などの報道を見つけ出してきて紹介するだけで新事実の発見は何もない
イ)拉致被害者救出に何一つ役立たない、関係ない
ウ)そもそも「北朝鮮の起こした外事事件」を「拉致でなくても紹介してる(例:単なる密入国事件)」
という意味でお話にならない代物です。
*1:内務官僚出身。警察予備隊本部長官、保安庁次長、防衛庁次長を歴任(警察予備隊本部、保安庁は防衛庁の前身)。その後退官し、政界入り。池田、佐藤内閣行政管理庁長官、佐藤、田中内閣防衛庁長官など歴任
*2:竹下、小渕、森内閣防衛庁長官、橋本内閣建設相、自民党国対委員長(宮沢総裁時代)など歴任
*3:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官、自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)など歴任
*4:しかし「雫石事故」「日航機墜落」「なだしお事故」は一番新しい「なだしお」でも「34年前」ですからね。「俺もおっさんになったなあ」と痛感します。
*5:著書『日本外交の挑戦』(2015年、角川新書)、『見えない戦争』(2019年、中公新書ラクレ)など
*6:村山内閣自治相・国家公安委員長、小渕内閣官房長官、自民党幹事長(森総裁時代)など歴任
*7:講演者・執筆者プロフィールによれば荒木同様、元民社党本部職員