「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年6/4分:荒木和博の巻)

今日6月4日付の新潟日報。「めぐみへの誓い」について論説編集委員の原崇さんが書いて下さいました。: 荒木和博BLOG
 新潟日報のアホさに絶句ですね。新潟では家族会や救う会は完全な「メディアタブー」なのか。


「日本スゲー」などと言っている場合ではないという話(R3.6.4): 荒木和博BLOG

 令和3年6月4日金曜日のショートメッセージ(Vol.427)。タイトルの通りです。自己陶酔と油断のなかで日本が衰退してきたのではないかというお話し。

 5分40秒程度の動画です。馬鹿馬鹿しい。動画説明文だけで呆れます。実際見る価値はないですが。
 何が馬鹿馬鹿しいか。まず第一に

◆バブル期に「日本すげー」と調子に乗って油断してたら、中国や韓国、台湾などが経済力や科学技術力でのしてきた。一方、日本企業は衰退してきた。例えば、シャープは台湾企業・鴻海精密工業に買収された。
◆むしろ「日本がすごくないこと」を日本人が薄々気づいてるから、「自己欺瞞」「オナニー」として、テレビ朝日世界が驚いたニッポン! スゴ〜イデスネ!!視察団 - Wikipedia(2014~2019年)、テレビ東京世界!ニッポン行きたい人応援団 - Wikipedia(2016~2020年)などの「日本すげー番組」が流行った(ボーガス注:さすがに飽きられてきたのか、最近はかなり下火になってきたようですが)

なんて話が拉致解決と何の関係があるのか。何の関係もない。しかもそんなことを言ったところで荒木等ウヨ連中は、いたずらに中韓を敵視するだけです。「千人計画」などで、科学技術振興を「計画的に進める」中国などとは偉い違いです。
 でウヨ連中が中国の脅威として何言い出すかと言えば「尖閣が危ない、自衛隊を常駐させろ。そして九条改憲だ」「北海道の土地を中国企業が買いあさってる。北海道が危ない。法規制しろ」。
 どんだけとんちんかんなんだと心底呆れます。そんなことより科学振興(日本版千人計画)でも、まともに考えたらどうなのか。
 第二に

【刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
産経新聞取材班『すごいぞ日本』(2009年、扶桑社)
竹田恒泰『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(2010年、PHP新書)
川口マーン惠美『住んでみたドイツ:8勝2敗で日本の勝ち』(2013年、講談社+α新書)
川口マーン惠美『住んでみたヨーロッパ:9勝1敗で日本の勝ち』(2014年、講談社+α新書)
河添恵子『世界はこれほど日本が好き:No.1親日国・ポーランドが教えてくれた「美しい日本人」』(2015年、祥伝社
◆馬淵睦夫『そうか、だから日本は世界で尊敬されているのか!』(2015年、ワック文庫)
井上和彦『日本が戦ってくれて感謝しています:アジアが賞賛する日本とあの戦争』(2018年、産経NF文庫)
井上和彦『本当は戦争で感謝された日本:アジアだけが知る歴史の真実』(2018年、PHP文庫)
ケント・ギルバート『日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人』(2018年、SB新書)
井上和彦親日を巡る旅:世界で見つけた「日本よ、ありがとう」』(2019年、小学館

ということで「日本すげー」を言ってるのはむしろ荒木等ウヨ連中ではないのか。
 それも「日本すげー」が「戦後の高度経済成長」「ドラえもんなど日本アニメがアジアでも人気」など、それなりにまともな話ならまだいい。
 「日露戦争での日本勝利はインドのネールなどに希望を与えた」「東南アジアが独立したのは日本が大東亜戦争を起こしたおかげだ。東南アジアは日本に感謝してる」とデマまで飛ばして「日本すげー」してるのはどこの誰なのか。荒木等ウヨではないのか。
 まあ、それはともかく

自己陶酔と油断のなかで日本が衰退してきた

つう荒木の物言いがもろにヒットするのが「救う会と家族会」ですね。拉致議連などウヨ勢力とつるんで「北朝鮮経済制裁」「田中氏の外務省追放」などをやり「自己陶酔と油断」の中で「特定失踪者デマ」なんて無茶苦茶までやり出した。
 その結果が「蓮池透氏の家族会、救う会批判」から今に続く「拉致の風化(救う会、家族会の政治力の衰退)」ですね。


大森勝久氏の新しい論文です: 荒木和博BLOG
 憲法9条を正しく認識しようとしない不誠実な知識人。このままでは中露に侵略支配される | 新・大森勝久評論集
 しかし荒木も

道庁爆破事件自体については明らかに冤罪と確信している

つうならこんなウヨ論文の紹介より「冤罪主張」でもやったらどうなんですかね。
 なお、大森論文は「読む価値なし、突っ込む気にもならない」ですね。中露の侵略なんてあり得ない。
 また、「芦田*1元首相の『いわゆる芦田修正論』を閣議決定で採用すれば、明文改憲しなくても集団的自衛権行使できる」て確かにそうですが「そうすることの是非(もちろん俺も含め護憲派は非の立場)」はひとまず置くとしても、「吉田茂*2以降、歴代首相(安倍の祖父で改憲右翼の岸信介*3も含む)」が芦田修正論を採用しなかったが故に、安倍ですら世論の批判を恐れてしなかった「現実性皆無」のそんなことを言って何の意味があるのか。
 まあ、日弁連アムネスティなどの「冤罪に違いない」という批判を無視してまで執行する蛮勇のある法相はいない(執行するならそういう批判のない死刑囚でやる)ので「大森氏に死刑は執行されないにせよ、このままでは、冤罪だとの批判があった帝銀事件の平沢死刑囚、名張毒葡萄酒事件の奥西死刑囚(既にお二人とも獄中で病死)などのように死ぬまでムショ暮らし」。そして今、ムショにいる大森氏をチヤホヤしてくれる人間が荒木ぐらいしかいないということで「今の大森氏の惨状」でしょう。
 大森氏が仮に再審無罪で出獄できたとしたら今の「トンデモウヨ」を急速に辞めてもおかしくないと思います。

*1:幣原内閣厚生相、日本自由党政調会長(吉田総裁時代)、民主党総裁、片山内閣副総理・外相、首相などを歴任

*2:戦前、天津総領事、奉天総領事、駐スウェーデン公使、外務次官、駐伊大使、駐英大使等歴任。戦後、東久邇宮、幣原内閣外相を経て首相

*3:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相