黒井文太郎*1がリツイート
石丸次郎*2
金正恩氏の健康悪化はほぼ確定と見ていいのではないか。
1)25日付け朝鮮中央TVは、先週の音楽公演を観覧した金正恩氏の姿を見て「やつれた姿に胸が痛む。皆、涙があふれているそうだ」という住民の声を紹介した。
2)改定された党規約から金正恩さんの名前がすべて消え、ほぼ「党中央」という用語で代替している。最高領導者の一時的交替の可能性を念頭に置いたものだと思います。
馬鹿馬鹿しくて吹き出しました。黒井といい石丸といい「お前はアホか(横山ホットブラザーズ)」ですね。本気でこんなことが「健康悪化」説の根拠になると思ってるのか(まあ、アンチ北朝鮮である彼らによる故意のデマ垂れ流しでしょうが)。
まず1)。金正恩氏、北朝鮮の「厳しい」食糧事情認める - BBCニュースなどが報じるように「深刻な食糧危機」を認めた金正恩君に対する、側近連中の「かばい手」であることぐらい容易に想像がつくでしょうに。だからこそ「やつれた姿に胸が痛む。皆、涙があふれている」となるわけです。
政権末期(第一次であれ、第四次であれ)の安倍について、一部の安倍支持層が「やつれた姿に胸が痛む」などと言っていたのと何一つ変わらない話です。ということは、黒井や石丸にとって安倍の辞任は
◆「消えた年金問題」「事務所費疑惑」などで支持率が低迷したこと(第一次)
◆「コロナ蔓延による支持率低下」や「在任中の九条改憲や日ロ平和条約締結(北方領土返還)の可能性がほぼなくなったこと」など(第四次)
で「やる気を失った」わけではなく、安倍が言うように「体調不良による辞任」なのか(黒井らへの皮肉のつもり)。
しかし「アンチ北朝鮮」黒井や石丸なら「健康問題を口実に失政をごまかせると思ったら大間違いだ!」「自称病気辞任・安倍晋三のような虚言を言うな!」「むしろ健康は害されてないと私は見る」と言うかと思ったらそうじゃないんですね(苦笑)。
2)について言えば「党中央=党総書記(党トップ)・金正恩(あるいは金正恩を中心とする党執行部)」でしょう。
なぜ「党中央」という用語が増え、「金正恩」がなくなったのかは俺にはわかりません*3が、それをここでの石丸ツイートのように「党中央」は「金正恩」を意味せず、それは「金正恩の健康悪化(ポスト金正恩の可能性)」を意味するとする解釈にはまともな根拠は何一つありません。
常岡浩介*4がツイート
これが佐賀県警の仕事だ!
サガテレビ「お金持っとらんばってん食いたか」クッキー1個盗み男逮捕 佐賀市
22日の深夜、佐賀市内のコンビニエンスストアで、148円相当のクッキーを万引きしたとして65歳の男が現行犯逮捕されました。
現行犯逮捕されたのは、自称・住所不定無職の男(65)です。
男は22日午後11時ごろ、佐賀市内のコンビニエンスストアでクッキー1個148円相当を万引きしたとして窃盗の疑いで現行犯逮捕されました。警察によりますと、男はクッキーを手に取り、「お金持っとらんばってん、食いたか」と、男性店員に言いながら店の外に出ようとしたということです。
男性店員が「やめてください。待ってください」と止めたにもかかわらず、男はそれを無視して店の外に出たため、追いかけた男性店員に取り押さえられました。所持金はなかったということです。
警察の取り調べに対し男は、「金を持っていなかったが、お腹が減って我慢できなかったので、菓子を万引きした」と容疑を認めているということです。
もちろん「こんな微罪は逮捕したあげく、マスコミに記者発表するほどの犯罪かよ」「サガテレビ(フジテレビ系列。佐賀にある唯一の地上波民放)もこんな微罪を報道するなよ」という常岡の批判には全く同感ですが「こんなん、自称ジャーナリストのお前でなくても、素人の俺でも指摘できることじゃん」「常岡はいい加減、ジャーナリストとしてのまともな仕事しろよ(呆)。仕事する気がないなら正式にジャーナリスト廃業を宣言しろよ。お前、本当に無様だな。長崎放送退職は完全に失敗だったな。長崎放送の方はプライドが変に高いくせに無能なお前が辞めて嬉しかったんだろうけどな(嘲笑)」ですね。なるほどこれでは高世仁も常岡を見捨てるのも道理です(まあ、高世自体がジンネットを倒産させ、『事実上、ジャーナリストを廃業』したオワコンですが)。
しかし「150円程度のクッキー万引き(記事を読む限りでは、店員への暴行傷害や警官への公務執行妨害はなさそう)」程度でも逮捕ですか?。まあ後でも触れますが、「警察に逮捕されるため盗んだ」疑い濃厚なんで、「金はないから払えない、文句があるなら警察を呼んでくれ」と居直る犯人にさじを投げた店が警察に通報し、警察も「とにかく金は払えない、いっそ逮捕してくれ」で居直る犯人に仕方なく逮捕したと言うことかもしれません。仮に、逮捕はそれで「仕方ない」にしてもこんなもん、警察がマスコミに記者発表して、マスコミが報道するような「大罪(?)」じゃないでしょうよ。
まあ、今回の件で思い出したのが
死刑になるかどうかはともかく、このような人間は本当に始末に負えない(どんな判決であろうと、生きて刑務所を出るのは難しそうだ) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
>再び刑務所に入るため事件を起こそうとした
ってねえ(呆れ)。世の中刑務所の方が気が楽だというので刑務所に出入りしている人間もいるようですが、そういう人間はたいていは、無銭飲食やタクシー代踏み倒し(ご丁寧に警察署に行ってくれと頼む人もいます)のような詐欺罪、あるいは万引きとかの軽微な罪をするわけで、なにも2人もこんな通り魔的な殺人などすることはない。だいたいこの人物は、トラックを盗難しているのだから、そのまま警察署にいってトラックを盗みましたと自首すれば、すぐ逮捕してくれます。そうすればたぶん裁判にもかけられて、実刑になる。そんなことも頭に回らないような馬鹿でクズなんでしょうね。
という話です。しかしこの佐賀の犯人、本当に150円程度のクッキーを買う金もなかったのか。はたまたその程度の金はさすがにあったが、「生活に苦しかったこと」は事実であり、やはり「刑務所に入るため事件を起こした」のか。
報道によれば「こっそり盗もうとしたのを店員に見つかった」のではなく、店員相手に堂々と「金がないけど腹が減ってるから今からクッキーを万引きします*5(要約)」と公言したあげく「走って逃げた」のではなく易々と捕まってるので後者でしょうか(まあ執行猶予がつくでしょうがしばらくは拘置所生活でしょうからね。ある意味、「しばらくは三食、食事を食べて屋根のあるところで寝たい」という目的は達したわけです)。
いずれにしても哀れな話です。
*1:著書『イスラムのテロリスト』(2001年、講談社+α新書)、『世界のテロリスト』(2002年、講談社+α文庫)、『北朝鮮に備える軍事学』(2006年、講談社+α新書)、『日本の情報機関』(2007年、講談社+α新書)、『ビンラディン抹殺指令』(2011年、洋泉社新書y)、『イスラム国の正体』(2014年、ベスト新書)、『イスラム国「世界同時テロ」』(2016年、ベスト新書)、『教養としての「軍事戦略家」大全』(2020年、宝島社新書)、『超地政学で読み解く! 激動の世界情勢 タブーの地図帳』(2021年、宝島社)など。当初は大手「講談社」から著書を出していた黒井が「宝島社」と明らかに「格落ち」してるのには吹き出しました。
*2:著書『北朝鮮難民』(2002年、講談社現代新書)、『北朝鮮からの脱出者たち』(2006年、講談社+α文庫)
*3:まあ、根拠レスの「北朝鮮素人の俺の思いつき」でいいなら「党の権威強化」「(金正恩の権威が完全に確立したので)名前を出す必要が減った」とか何でも書けますが、思いつきでしかないですからね。ちなみに俺のように「党の権威強化」と見る主張については「朝鮮労働党中央委員会第一書記」職が設置された意味と「赤化統一」の行方について: 白頭の革命精神な日記、朝鮮労働党規約「改正」に関する分析報道(ハンギョレ)|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページを紹介しておきます。
*4:著書『ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)など
*5:どうせならもっとお腹に貯まる「サンドイッチやおにぎり(値段的に多分変わらないはず)」でも万引きすれば、という気が少しだけします。