「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年8/29日:荒木和博の巻)

◆荒木のツイート

荒木和博がリツイート
◆レブラくん(RBRA)予備役ブルーリボンの会
 学生の頃の安藤昇氏。リンチを受けた上級生宅に刃物を持って乗り込むと相手が竦んだ経験から『相手の思いもよらぬ武器が余計な血を流させずに案外役立つのを教えられた』と。
 国防に当てはめると、武器を捨てる事で戦争が無くなるのではなく、強い武器を持つことで相手の戦闘意欲を削ぐという事か。

安藤発言は

【安藤の著書:刊行年順】
『やくざと抗争〈上〉〈下〉』(1993年、徳間文庫*1
『不埒三昧』(2001年、祥伝社
安藤昇自伝』(2001年、ぶんか社
『男の覚悟』(2009年、青志社
『男の品位』(2015年、青志社)など
【安藤の評伝(?):刊行年順】
石原慎太郎『あるヤクザの生涯 安藤昇伝』(2012年、幻冬舎
大下英治『激闘! 闇の帝王 安藤昇』(2016年、さくら舎)
向谷匡史*2安藤昇 90歳の遺言』(2017年、徳間文庫)
大下英治安藤昇 俠気と弾丸の全生涯』(2021年、さくら舎)

等からの引用でしょうが、いろいろな意味で頭痛がしてきますね。
 まず第一にこんなツイート(おそらく軍拡万歳)と拉致解決(予備役ブルーリボンの建前上の活動目的)と何の関係があるのか。軍拡すれば拉致が解決するのか。
 第二に安藤のしてる行為は明らかに犯罪行為です。
 そもそも安藤自身が学生時代は愚連隊で、後に暴力団・安藤組組長(後に組を解散し引退)という反社会的勢力ですが。なお、安藤については安藤昇 - Wikipedia安藤組 - Wikipediaを参照して下さい。ちなみに安藤はヤクザ引退後、一時(1960~1970年代)、「東映ヤクザ映画」に主役、準主役級で出演してたと言います。
 そのため安藤昇 - Wikipediaによれば、安藤の葬儀には

◆梅宮辰夫 
網走番外地 吹雪の斗争 - Wikipedia(1967年)、実録 私設銀座警察 - Wikipedia実録安藤組 襲撃篇 - Wikipedia(以上、1973年)、安藤組外伝 人斬り舎弟 - Wikipedia(1974年)、総長の首 - Wikipedia(1979年)で安藤と共演
佐藤純彌
 安藤の出演映画組織暴力 兄弟盃 - Wikipedia(1969年)、ギャング対ギャング 赤と黒のブルース - Wikipediaやくざと抗争 - Wikipedia(以上、1972年)、やくざと抗争 実録安藤組 - Wikipedia実録 私設銀座警察 - Wikipedia実録安藤組 襲撃篇 - Wikipedia(以上、1973年)で監督
中島貞夫
 安藤の出演映画懲役太郎 まむしの兄弟 - Wikipedia(1971年)、唐獅子警察 - Wikipedia安藤組外伝 人斬り舎弟 - Wikipedia(以上、1974年)、総長の首 - Wikipedia(1979年)で監督

など芸能関係者が出席したとのこと。先日の「工藤会総裁・死刑判決」でもわかるように警察が『ヤクザ撲滅』に全力を挙げる今では考えられない話です。今なら『元ヤクザの映画出演など辞めてくれ』と警察が東映に申し入れをするでしょう。というか、安藤昇 - Wikipediaによれば、安藤の映画出演が「1979年で終わってる*3」理由の一つもおそらくは「警察の働きかけ」でしょうが。
 それはともかく、反社会的勢力だった安藤の「抗争相手より強い武器を持てば勝てる」なんて趣旨の言葉を持ち出すなんて「反社(暴力団)の美化」と言われても文句は言えないでしょう。予備役ブルーリボンや「関連団体(巣くう会、特定失踪者問題調査会拉致被害者家族会)」のイメージが明らかに悪くなる。そもそも、まともな人間は「軍拡正当化」に「抗争相手より強い武器を持てば勝てる」なんて元ヤクザの言葉を引用しない。自衛隊関係者も「我々を暴力団と同一視する気か!」と激怒でしょう。
 第三に「相手が反撃しなければ」上記ツイートのように言えるかもしれない。しかし、実際の戦争においてそんな前提は成り立たないわけです。いや戦争どころか、安藤の「愚連隊世界」「ヤクザ世界」での抗争でも「相手が反撃しなければ」なんて前提は成り立たない。荒木が紹介する安藤の話についていえば、「リンチするような無茶苦茶な上級生」とはいえ、後にヤクザ組長になる安藤ほど「粗暴ではなかった」から、「相手がひるんで」安藤的には「無事に終わった」わけですが、相手がひるまなければ恐ろしいことになっていたでしょう。


小浜で現地ライブやります【調査会NEWS3486】(R3.8.29): 荒木和博BLOG
 当たり前ですが、たとえそれが「本当に北朝鮮拉致であっても」、失踪から「何10年も経ってから」失踪現場*4で「犯罪捜査の素人」が「探偵ごっこ」なんかやっても何の意味もない。


花水坂にて(R3.8.29): 荒木和博BLOG

 令和3年8月29日日曜日のショートメッセージ(Vol.513)。今回は福島交通飯坂線花水坂駅からお届けしました。飯坂温泉ご利用の際はぜひご乗車下さい。

 5分40秒の動画です。
 土日に荒木がやる「拉致と全く関係ない荒木の鉄道趣味話」です。動画説明文だけで見る気が失せます。実際見る価値は全くありません。福島交通飯坂線も花水坂駅も「鉄道」として特筆すべきことは正直何もないからです。その結果「飯坂温泉云々」と鉄道趣味とは言いがたい話になっている。

*1:徳間書店と言えば『アサヒ芸能』(ヤクザ記事が良く掲載される)の版元ですね。

*2:週刊誌記者を経て作家。ヤクザ関係の著書が多い(向谷匡史 - Wikipedia参照)

*3:厳密に言えば安藤昇 - Wikipediaによれば、1980年以降も出演はありますが、とはいえそれは「1979年以前」ほど頻繁ではありません。特に1980~1990年代と言えば、東映ヤクザ映画として極道の妻たち - Wikipediaシリーズがありますがこれへの安藤の出演はないようです。

*4:正確には「失踪現場と思われる場所」ですが。