「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年10/11日:荒木和博の巻)

◆荒木のツイート

荒木和博
 予備役ブルーリボンの会の荻原克啓広報部会長が私の小説『「希望」作戦、発動 北朝鮮拉致被害者を救出せよ』を漫画にしてくれました。
『「希望」作戦、発動 北朝鮮拉致被害者を救出せよ』の漫画です: 荒木和博BLOG

 素人・荒木の書いた三文小説を、素人が三文マンガにする。「広報宣伝」としては全く無意味な行為で吹き出しました。
 これがまだ

本そういち - Wikipedia
◆『ママはアイドル!』(原作:吉本昌弘祥伝社、全2巻)
 中山美穂が主演したTVドラマママはアイドル - Wikipediaのコミカライズ
◆『罪の声』(原作:塩田武士、講談社イブニング連載、全3巻)
 須本壮一名義。グリコ森永事件をモデルとした同名のミステリ小説のコミカライズ
◆『全裸監督・村西とおる伝』(原作:本橋信宏*1、月刊コミックバンチ連載、新潮社、単巻)
 須本壮一名義。同名著書(2016年、大田出版→2021年、新潮文庫)のコミカライズ

などといった「拉致ネタ以外の漫画」も一応ある、一応プロの端くれ「本そういち(別名義として須本壮一)」の拉致漫画

本そういち - Wikipedia
◆『奪還』(原作:蓮池透漫画アクション連載、双葉社、上下2巻)
◆『母が拉致された時僕はまだ1歳だった』(原作:飯塚耕一郎、漫画アクション連載、双葉社、単巻)
◆『めぐみ』(原作:横田滋横田早紀江漫画アクション連載、双葉社、全2巻)

ならまだしも。まあ、これらの「拉致漫画」も「拉致の風化」「双葉社の漫画雑誌は大手三社(講談社小学館集英社)に比べればそもそも売れてない」「本も大して売れっ子でない」つうことで今や話題になりませんが。
 しかし、蓮池氏も

蓮池透 - Wikipedia
 2015年12月9日には憲政記念会館において、辻元清美議員の「政治活動20年へ、感謝と飛躍の集い in 東京」という政治資金規正法に基づく政治資金パーティに参加している。

とはねえ。人間、変われば変わるもんです。


西村栄一民社党第二代委員長の演説: 荒木和博BLOG

 昭和43年(1968)3月、民社党第10回党大会での委員長あいさつ。

 8分40秒の音声です(動画ではない)。「拉致被害者帰国と関係ないことをやるな」と心底呆れます。荒木が「民社党本部の職員だった」という予備知識がないと全く意味不明です。
 さて一応「聞いてみます」。西村曰く「『核抜き本土並み』で沖縄返還を目指す(以下、発言は西村の発言を一言一句、正確に紹介しているわけではなく、俺が適当に要約しています)」。
 沖縄返還が実現したのは1972年であり、この頃はまだ沖縄は「米国統治下」にありました。
 しかし「核抜き」はともかく、「本土並み」ねえ。今、沖縄が「本土より差別されている」と反発していることを、「本土並み返還」を主張する西村挨拶を流す荒木はどう思うのか、聞きたいところです。
 たぶん何も考えてないでしょうが。
 さて、安保は「10年で期限が切れるが、廃棄を言い出さない限り、自動更新(新安保条約の締結は1960年の岸内閣)」なので、社会党共産党は「1970年の安保闘争」をこの時期訴えていました。で、「親米反共」西村が「1970年の安保闘争」に否定的なのは「まあ、いい(支持するという意味ではなく容認するという意味)」。
 「共産党安保闘争を共産革命に転換することを」云々と言い出すのだから「やれやれ」です。何で安保反対が「共産主義」なのか。
 で、この挨拶で西村曰く、「我々は社会、共産と違い安保には反対しない。しかし、自民党とは違い『駐留なき安保』を目指す」。
 『駐留なき安保』ねえ、ですね(苦笑)。いつの間にか、旧民社の連中はそんなことは言わなくなりましたが。荒木に『駐留なき安保』てどうなったんですか?、と聞いたらたぶん不愉快な顔をするんでしょう。


工作員を捕まえる話(R3.10.11): 荒木和博BLOG
 6分48秒の動画です。「拉致被害者帰国と関係ないことをやるな」と心底呆れます。正直、無内容で見る価値は全くありません。
 今更「1970年代の拉致実行犯」を逮捕するなんてできるわけがないでしょう(もちろん1990年代以降の特定失踪者など拉致ではありませんし、今後日本国内で起こる失踪も北朝鮮拉致ではあり得ない)。
 かつ「工作員逮捕」は「拉致被害者帰国」に関係ない。
 別に「帰国した五人の拉致被害者」は「実行犯を逮捕したから」帰国できたわけではない。むしろ「拉致実行犯」については「下手に言及する」とむしろ、北朝鮮の反発を招き「帰国に逆行する恐れ」がある。
 そして荒木の建前は「拉致被害者帰国」ですから「拉致と関係ない工作員(例えば単なる情報スパイ)」についてはそもそも「逮捕」を云々する理由も本来はない「はず」です。
 しかしこんな「拉致被害者帰国と何一つ関係ないこと」を話してどや顔してるんだから荒木の馬鹿さには心底呆れますね。
 もっと呆れるのはこんな荒木と付き合い続け、『荒木を批判した蓮池透氏』を除名した家族会のバカどもですが。

*1:著書『にくいあんちくしょう:異端カリスマ列伝』(2000年、ちくま文庫)、『依存したがる人々』(2001年、ちくま文庫)、『AV時代:村西とおるとその時代』(2005年、幻冬舎アウトロー文庫)、『心を開かせる技術:AV女優から元赤軍派議長まで』(2007年、幻冬舎新書)、『<風俗>体験ルポ やってみたら、こうだった』(2009年、宝島SUGOI文庫)、『東京最後の異界・鶯谷』(2015年、宝島SUGOI文庫)、『ベストセラー伝説』(2019年、新潮新書)、『ハーフの子供たち』(2020年、角川新書)、『東京の異界・渋谷円山町』(2020年、新潮文庫)、『新・AV時代:全裸監督後の世界』(2021年、文春文庫) など