アイヌ問題への認識が酷すぎる「阿部治平&リベラル21」について批判する

リベラル21 モスクの破壊と「宗教中国化」について(阿部治平)
 過去にも「アイヌ問題の素人」ながら

◆「黒坂真」らウヨの「アイヌ否定論という暴論」への批判

などアイヌ関係記事を書いているところですが今回、始めて「アイヌ」というカテゴリーを作ってみました。
 「阿部の記事が中国批判記事」と言うことで「中国」カテゴリーもつけていますが、中国の問題については特にコメントしませんのでご容赦下さい。

 わが大日本帝国はこれと同じことをアイヌ人と琉球人にやり、最終的にはアイヌ文化と琉球文化をただの観光資源にした。

 「おいおい」ですね。
 もちろん「過大評価は禁物」ですが、「以前も書きましたが」安倍政権下において「アイヌ新法とアイヌ博物館」ができました。
 また、週刊ヤングジャンプには、アイヌの少女を主人公とするマンガ「ゴールデンカムイ」が連載され、アニメ化もされた。
 そうした状況下において「少しでもアイヌの状況を改善したい」というならともかく「ただの観光資源」呼ばわり。
 「無神経にもほどがある」というべきでしょう。「アイヌ新法や博物館を評価しない*1」「ゴールデンカムイを評価しない(阿部)」というならまだしも、それらについて何の言及もないとは、阿部は「アイヌを巡る近年の状況」について何の知識も関心も無いのでは無いか。
 「アイヌ(当事者)でもなければ支援者、研究者でもない」俺だって大した関心も知識もありませんが、それにしたって阿部は酷すぎでしょう。こんな無神経な文章を書く阿部もバカなら

◆近年のアイヌ新法などを考えれば、「ただの観光資源」は言い過ぎではないか。書き直して欲しい

とダメ出しもしないリベラル21も呆れたバカです。
 そもそもこうした文章を書く阿部は例えば

萱野茂 - Wikipedia参照
 1926~2006年。二風谷アイヌ資料館を創設し、館長。
【著書】
◆『アイヌの昔話』(1993年、平凡社ライブラリー)
◆『アイヌ歳時記:二風谷のくらしと心』(2000年、平凡社新書→2017年、ちくま学芸文庫)
◆『アイヌと神々の謡:カムイユカラと子守歌』、『アイヌと神々の物語:炉端で聞いたウウェペケレ』(2020年、ヤマケイ文庫)
◆『完本 アイヌの碑』(2021年、朝日文庫)
など

といった萱野茂氏のことをどう評価するのか。無意味な活動だったとでも言うのか。

【参考:アイヌ

アイヌ語継承 紙氏/話者の育成へ支援急げ2021.4.26
 日本共産党の紙智子*2議員は19日の参院決算委員会で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が「消滅の危機にある言語」と位置づけるアイヌ語を継承するため、話者の早急な育成を求めました。
 紙氏は、アイヌ語継承の取り組みが急がれる中、アイヌ語の効果的な教育法の確立をめざす「アイヌ語教育基盤整備事業」への2021年度予算は528万円にとどまると指摘。「アイヌの人は、話者の家に住み込んで継承しようと努力している。こうした取り組みにも支援が必要だ」と提案しました。
 加藤勝信官房長官は、実情は承知していないとした上で「アイヌ施策推進法の趣旨にのっとり対応する」と述べるにとどめました。
 日本テレビの番組でアイヌ民族への差別的な表現をした問題で、紙氏は政府の再発防止策を質問。加藤官房長官は、内閣官房などで再発防止策の検討を指示したと述べました。
 紙氏はアイヌ新法ができたにもかかわらず問題が起きたとし、根本原因には、政府が明治政府の同化政策などを謝罪しないことにあると強調。閣僚の問題発言も繰り返されていると指摘しました。

*1:俺個人は「何もないよりはマシ」と言う立場で一定の評価はしています。つうか、ほとんどの人間がそうだと思いますが。

*2:日本共産党『先住民(アイヌ)の権利委員会』責任者