kojitakenに突っ込む(2023年7/9日記載)

泉健太、安倍晋三の一周忌に焼香して「戦ったが、大政治家だった」とコメント(呆) - kojitakenの日記

 私が2013年以来ずっと持っている持論を書いておくと、安倍晋三の功績は一つだけあった。それは就任早々の金融緩和によって、それまでの民主党野田佳彦政権時代に強く働いていた「賃金の押し下げ圧力」を止めたことだ。
 しかし安倍の経済政策(泉健太が口にしたカタカナ6文字の愛称*1は弊ブログの三代禁句の一つだ)は有効な財政政策*1を伴わなかったため、安倍政権の政策は賃金の押し上げ圧力を生み出すことさえできなかった。

 俺が「安倍首相の功績」と言った場合すぐに思いつくのは「俺が経済音痴」ということもありますが、それよりもむしろ「アイヌ新法や国立アイヌ博物館」「強姦罪→強制性交罪*2』など、刑法の性犯罪規定部分改正(最近も岸田政権によって「強制性交罪→不同意性交罪」「性交同意年齢の引き上げ(13歳→16歳*3)」等、再改正されたが)」ですね(但し、性犯罪厳罰化はともかく、アイヌ新法、国立アイヌ博物館は『安倍のコア支持層=極右』の評価するところではないでしょうが)。
 「単純な少数民族保護ではなく、アイヌをネタにした観光振興的な面が大きい*4等、不十分な面もある」とは言え「安倍がアイヌに差別的なウヨ*5の反発を無視してアイヌ新法、国立アイヌ博物館を作るとは思ってなかった」ので印象に残ったわけです。まあアイヌ新法やアイヌ博物館は不十分な面があるにせよ「ないよりはマシ」ではないかと思います。
 俺もその程度には現実的です。
 「性犯罪の厳罰化」について言えば「岸田もやってる(不同意性交罪や同意年齢引き上げ等)」ので安倍でなくても石破首相、谷垣首相等でもやったのでしょうが、一応「功績として評価していい」のではないか。
 kojitakenはkojitakenで「アイヌ新法、国立アイヌ博物館や刑法改正(性犯罪部分)には興味がない」のでしょうが(kojitakenブログをググってもそうした記事はヒットしません)。
 いずれにせよ、小生も「非常識極右、人間のくず」という「安倍」であっても評価すべきは評価します。
 勿論「教基法改悪、教員免許更新制度(但しあまりにも不評なため廃止予定)、特定秘密保護法、安保関連法等の右翼的施策」「モリカケ桜疑惑、統一協会との癒着などの不祥事」「高度プロフェッショナル制度ホワエグ)の導入」「ホワイト国除外での日韓関係悪化」「IWCからの脱退」など「罪過の方が山のように多い」ので総合評価では「安倍高評価」なんかしませんが。こんな男が史上最長政権であったことはまさに「日本の汚点」です。

*1:アベノミクスのこと

*2:強姦罪は「強制的に膣にペニスを入れる行為」しか処罰対象としていなかった(それ以外は強制的な行為でも全て強制わいせつ罪だったし、当然ながら強姦罪は被害者が女性しか想定されてない)ところ、「強制性交罪」では「強制的な性行為(強制的なフェラチオ強制的に口にペニスを入れる行為)、アナルセックス(強制的にアナルにペニスを入れる行為)等)全て」が処罰対象となり事実上厳罰化されるとともに被害者に男性が加わった。まあ「アナルや口(昔は強制わいせつ罪で強姦罪より罪が軽い)」、「膣」と「ペニスを入れる場所」が違うだけで刑罰が違うのも変な話ですからね。

*3:俺は「例の暴言(例えば、赤旗「言語道断の発言」/小池書記局長が本多氏批判性交同意年齢発言/本多議員に批判(以上、2021.6.9)参照)」の「本多平直が大嫌い」なので、「性交同意年齢引き上げについてどう思いますか?」と本多や「本多の妻である西村智奈美・立民党代表代行」「本多を政策秘書とする米山隆一参院議員」に、マスコミ記者が誰も質問に行かなかったらしいことが実に残念です。

*4:例えばそうした批判としては安倍政権最大の功績は“アイヌ博物館”だった? 200億円をブチ込んだ「ウポポイ」の虚実 | 文春オンライン(2020.10.13、安田峰俊)、赤旗アイヌ新法 差別反省し協議を/アンケート示し市民会議/札幌 紙・はたやま氏と懇談(2022.5.6)、アイヌの人権考える/紙議員ら参加 北海道帯広で集会(2022.10.18)参照

*5:一部に至っては的場光昭アイヌ民族って本当にいるの?』(2014年、展転社)、『科学的アイヌ先住民族否定論』(2019年、的場光昭事務所)等、「アイヌ民族否定論」すら放言している。