今日の産経&しんぶん赤旗ニュース(2021年11/5日分)

〈独自〉追加経済対策35兆円検討 18歳以下に10万円 - 産経ニュース
 こうした経済対策をどう評価するにせよ「支持率を上げよう」というスケベ心は当然あるでしょう。そうした行為をすること自体が「今回の衆院選勝利」について岸田が「建前はともかく」本心ではそれほど「政権が安泰」などとは思ってないことの証明でしょう。


タテ社会の限界、冷静に分析 中根千枝さん死去 - 産経ニュース
 「1926年生まれ」ですからねえ。失礼ながら「まだ存命だったのか」というのが正直な感想です。
 彼女より若い人間でも

【誕生年順】
森山真弓(1927~2021年)
 海部内閣環境庁長官官房長官(現時点では唯一の女性官房長官)、宮沢内閣文相、小泉内閣法相など歴任
土井たか子(1928~2014年)
 日本社会党委員長(国政野党の党首としては女性初)、衆院議長(現時点で唯一の女性衆院議長)、社民党党首など歴任

など故人は沢山いますからね。
 なお、中根千枝 - Wikipediaによれば『女性初の東大教授*1。女性初の日本学士院会員。また学術系としては女性初の文化勲章受章者(2001年受賞)*2』だそうです。
 なお、「脚注で触れた脇田晴子氏」ですが

脇田晴子 - Wikipedia
◆『中世に生きる女たち』(1995年、岩波新書
◆『中世京都と祇園祭:疫神と都市の生活』(1999年、中公新書
◆『女性芸能の源流:傀儡子・曲舞・白拍子』(2001年、角川選書→2014年、角川ソフィア文庫

といった「彼女の本は恥ずかしながら未読」ですが、小生も「歴史愛好家のはしくれ」なので名前ぐらいは存じています。


「らき☆すた」「あの花」…埼玉県がアニメの聖地PR - 産経ニュース
 県民ではありますが「アニメに興味がないオッサン」なので「鷲宮神社が話題になったらき☆すた」以外は全く解りません(らき☆すただって正直よく知りませんが)。俺に限らず「アニメに興味の無い中高年の県民」はそんなもんでしょう。
 ちなみにこの記事で話題になってるのは「若者向けのアニメ」らしく、「クレヨンしんちゃん春日部市)」の名前は出てきません。
 多分県民(特に若者向けアニメに興味が無い中高年)にとって一番有名な「埼玉が舞台のアニメ」は「クレヨンしんちゃん」ですが。


細野豪志氏「党勢拡大に取り組む」自民に入党 - 産経ニュース
 「過去の言動」から、予想の範囲内ですが陣笠ならまだしも「野田内閣環境相」「民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)」という元野党幹部が全く恥知らずです。細野のような輩が「おそらく今も山ほどいる」からこそ、俺は立民を積極的に支持する気にはなりません。


代表選「臨時国会前に」 立民幹部、早期実施の意向 - 産経ニュース
「脱・民主党」論強まる ポスト枝野候補が続々浮上(1/2ページ) - 産経ニュース
 いつ代表選挙をやろうと、誰が代表になろうと立民の勝手ですが「希望の党騒動の前原民進党代表(当時)」のような「変な代表」を選んで野党共闘をぶち壊すことだけはやめてほしいもんです。まあ、「最悪そうなったら」、共産としては「野党共闘を主張しつつも、(共闘しない時点においては)立民批判する」だけですが。


赤旗新たなたたかいに意欲/福井 藤野氏が総選挙結果報告

「62選挙区で勝利したほか、32選挙区で1万票差以内の接戦に持ち込んだ*3

 もちろん「だからトータルで議席が減っても問題ない」つう話ではない。
 とはいえ野党共闘がなければこうした小選挙区での勝利はなかったでしょう。共産と野党共闘しないと言うことは「当面、立民の党勢が大幅に上向くことはないこと*4」を前提にするならば「こうした勝利をすべて諦めること」を意味します。
 そして連合は「共産と野党共闘したから立民の比例票が減った(野党共闘しなければ減らなかった)」かのように悪口しますが、そんな根拠はどこにもない。現時点ではどう連合にひいき目(そして共産に否定的)に選挙結果を見ても「事実に対して公正中立」であろうとするなら「野党共闘で立民の比例票が減った可能性がある」にすぎません。連合のように「野党共闘で減った」と断言できる話では全くない。
 つうか連合にとって大事なのはもはや「立民の議席を増やすこと」ではなく「共産を敵視し打倒すること」ではないのか。そう疑いたくなります。

*1:俺の世代(1970年代生まれ)だと結構そういう人は多いかと思いますが、「女性の東大教授」というとまずすぐに思いつくのが上野千鶴子氏ですね。彼女が注目されるようになった1980年代後半(ただし東大教授就任は1995年、1980年代後半当時は京都精華大学助教授)はちょうど「土井たか子ブーム」の時期でした。

*2:学術系でなければ、中根氏(2001年)以前に女性としては、上村松園(1948年、日本画家、初の女性受賞者)、野上弥生子(1971年、作家)、小倉遊亀(1980年、日本画家)、円地文子(1985年、作家)、片岡球子(1989年、日本画家)、四代目井上八千代(1990年、日本舞踊)、杉村春子(1995年、女優、但し受章辞退)、森英恵(1996年、服飾デザイナー)、秋野不矩(1999年、日本画家)、大久保婦久子(2000年、皮革工芸家)、山田五十鈴(2000年、女優)が受章しています。また、中根氏(2001年)以降では『学術系の女性』では緒方貞子(2003年、国際政治学上智大名誉教授)、脇田晴子(2010年、日本中世史、滋賀県立大学名誉教授)、太田朋子(2016年、遺伝学、国立遺伝学研究所名誉教授)、岡崎恒子(2021年、分子生物学名古屋大学名誉教授)が受章しています(文化勲章受章者の一覧 - Wikipedia参照)。

*3:この「32選挙区での1万票差」について、選挙をめぐるSNS投稿から - 高世仁の「諸悪莫作」日記で、高世は「62選挙区は共産の協力がなければ立民が負けていたかもしれない」「連合が野党共闘支持を表明していれば、この32選挙区のかなりの場所で立民が勝利し、議席増はできないとしてももっと負け幅が小さかったはず」として選挙結果は連合の非難「共産のせいで比例票が減ったから縁切りすべきだ」と異なり「野党共闘を今後も続け、それを連合も支持すべき事の証明」ではないかとしています。なるほど気づきませんでしたが「連合の野党共闘支持」があれば確かに「32選挙区のかなりの部分での立民勝利」があったかもしれません。選挙をめぐるSNS投稿から - 高世仁の「諸悪莫作」日記については別途記事も書く予定ですが。

*4:過去において大幅に上向いてないのだから、今後も当面は大幅には上向かないと考えるのが自然でしょう。