今日の産経ニュース(2021年11/21日分)

自民大阪、挽回に「20年」衆院選で維新に惨敗 - 産経ニュース

 府連総務会長の杉本太平府議は会合後「この10年間で維新は大阪で強固な地盤を築いた。ここから自民が盛り返すには、少なくとも倍の20年はかかる」と厳しい認識を記者団に示した。
 杉本氏は維新との対決を振り返り「横綱と駆け出しの力士の戦いで、負けるべくして負けた」と指摘。

 『小池の都民ファ』などはこれほどの絶大な政治力はないわけで「何ゆえに維新がそれほど大阪で強いのか」は大きな謎ではあります。
 勿論「大阪での維新の脅威」は自民だけにとっての問題ではない。野党共闘にとっても深刻な問題です。


赤旗文通費問題にするが最大のムダは政党助成金/閣僚ズラリため込み/首相は2600万円
 記事内容には全く同感です。金額(助成金>文通費)といい、「一応、使途の制限がある文通費(一方、制限のないつかみ金となってる政党助成金)」なのに、助成金への批判が少ないことには「はあ?」ですね。


【国境がなくなる日】太陽光、外資が4割専有か 買収側の素顔見えず - 産経ニュース
 「はあ?」ですね。
 今や

日本の外資系企業の一覧 - Wikipedia参照
エスエス製薬
 2001年よりドイツの医薬品メーカー・ベーリンガーインゲルハイムの傘下に入ったが、2017年にベーリンガーインゲルハイムとフランスの医薬品メーカー・サノフィとの間で実施された事業交換に伴い、サノフィ・グループの一員となった。
ジブラルタ生命保険
 米国企業プルデンシャルが、2000年に経営破綻した協栄生命保険を買収し、設立。
◆シャープ
 経営危機のために台湾企業・鴻海精密工業の子会社(筆頭株主が鴻海)。
中外製薬
 2002年からスイスの大手医薬品メーカー・ロシュの傘下。
日産自動車
 経営危機のためにフランス企業ルノーの子会社。なお、日産は三菱自動車の親会社のため、三菱自動車ルノーの孫会社に当たる。
ボッシュ
 1939年にドイツのボッシュ社からライセンスを受け、ディーゼルエンジンの基幹部品である「燃料噴射装置」を生産するなど、設立当初からボッシュとの関わりが深いが、創立時の社名「ヂーゼル機器」でわかるように元々はボッシュの子会社ではない。ボッシュ社が2008年に友好的なTOBにより完全子会社化。
マニュライフ生命保険
 カナダ企業マニュライフが、経営破綻した第百生命保険から営業権譲渡を受け設立。
三菱ふそうトラック・バス
 2003年、三菱自動車からトラック・バス部門を分社化して設立、筆頭株主はドイツ企業ダイムラー(後に三菱自動車ルノー・日産傘下に入るがこの当時はダイムラー傘下)。三菱が日産・ルノー傘下となった今も筆頭株主ダイムラー

と「様々な日本企業」が経営危機などにより「外資の参加」に入ってるのに「太陽光発電外資ガー」とは何を言っているのか。「外資かどうか」なんか問題の本質ではないでしょうに。「太陽光発電開発」が環境破壊をもたらしてないのなら何ら問題ない。


立民代表選、政権批判で温度差 札幌で初の地方遊説 - 産経ニュース

 自民重鎮*1は常々、立民の姿勢に「モリカケ批判など、コアな支持層向けの『ファンサービス』をしている間は怖くない」と語る。

 やれやれですね。「疑惑の追及」は当たり前の話であり「ファンサービス」などと言って馬鹿にする話ではない。
 そもそも本当に「怖くない」と思ってるのならこんなことは何も言わないでしょう。落語「饅頭怖い」で「饅頭が怖い」と虚言吐いてるのと似たり寄ったりの話です。
 そもそも自民だって野党時代は「細川首相の佐川ヤミ献金疑惑(それだけが理由ではないが細川氏は政権支持率低迷で辞任)」「鳩山首相故人献金疑惑、小沢幹事長の西松疑惑(それだけが理由ではないが政権支持率低迷で鳩山氏、小沢氏は役職を辞任)」などを追及していたわけで、「よくもいった」もんです。


立民代表選 4候補とも共産との関係見直し言及せず - 産経ニュース
 勿論「他の三候補が、自らの発言を反故にする危険性」はありますが、「野党共闘は今後も続ける」と明言した他の三候補と違い、そう明言せず『連合が後押しした希望の党、国民民主党国対委員長を務めた』という過去もある泉健太*2は四候補の中では「連合のいいなりに野党共闘をやめる危険性が一番大」であり、野党共闘継続を望むなら「泉がワーストの候補」と言っていいでしょう。
 なお、俺に限らず、ネット上でも
立民代表選きょう告示。小沢一派が推す泉健太だけは絶対に当選させるな - kojitakenの日記2021.11.19

澤藤統一郎の憲法日記 » 立憲民主党代表選への連合の影響力に深刻な懸念2021.11.22
 連合寄りイメージの強い泉さんを別にして好感がもてる。
 たまたま、青森の知人が、昨日付の地元紙・東奥日報の記事を送ってくれた。『泉氏支持複数・野党共闘巡り温度差』という標題。ウーン、なんだこれは、という以下の青森事情。
 「(ボーガス注:立民青森県連)筆頭副代表の田名部定男県議は泉氏支持を表明。政権を全否定するのではなく、合意点も見いだしながら国民の支持を広げる「中道改革路線」が望ましいとの観点で判断したという。個別政策では原子力施設が立地する本県の事情を踏まえ、エネルギー政策が現実的なものとなっているかを重視。野党共闘の是非の議論は「代表が決まってから(でもよい)」とした」という。
 一瞬、自民党地方組織の意見かと錯覚させられた。
 東奥日報はこんな市議会議員の意見も紹介している。
「(ボーガス注:立民青森県連)共同代表を務める田名部匡代参院議員のお膝元・八戸市の寺地則行市議は『保守中道*3を目指すべきだ。若さや謙虚さに期待したい』として泉氏支持。野党共闘については『「立憲共産党」と言われるようなことは避けるべき。選挙で勝つための野合はいかがなものか』とくぎを刺した」という。

として、俺同様に泉に対する否定的評価が多いです。
 個人的には、野党共闘継続を望むなら、「野党共闘を続けてきた前代表・枝野」をリーダーとする「枝野グループ」が担いだ逢坂*4が「一番無難」とは思います。小川*5(泉同様、当初は希望の党に参加)や西村*6は「泉よりはマシ」とはいえ、「彼らを担いでいる連中(例:小川を担いでる大串*7野党共闘に否定的とみられている)」といい「その発言」といい、逢坂に比べ不安なところがあります。


点滴連続中毒死事件 被告の元看護師に「無期懲役」判決の衝撃(1/2ページ) - 産経ニュース

 元看護師、久保木愛弓(あゆみ)被告(34)の裁判員裁判の判決公判が9日、横浜地裁であり、家令(かれい)和典裁判長は「更生可能性も認められる」として無期懲役を言い渡した。
 3人を殺害しての極刑回避という結果に久保木被告を逮捕、起訴した神奈川県警と横浜地検には現在も、衝撃が走り続けている。

 「家令(かれい)」つうのも「やや珍しい名字」と思いますがそれはさておき。
 以前、別記事日本検察&「死刑愛好バカ」の下劣さに改めてうんざり(副題:今回は産経新聞がまともな記事)(追記あり) - bogus-simotukareのブログでも触れましたが「自閉スペクトラム症の犯行への影響」が認定されたとはいえ、「1)心神耗弱は認定されない」、「2)3人殺害」で、無期にとどまったと言うことは「やや驚き」ではありますが、「衝撃」つうほどかどうか。
 いずれにせよ、一部の「死刑愛好バカ」を除き、判決については好意的な評価が大半かと思います。
 この記事にも残念ながら

 岡村綜合法律事務所*8(東京都千代田区)の米田龍玄弁護士は「いかんともしがたい本人の事情があったにせよ、3人を殺害して死刑が回避されてよいことにはならないはずだ」と指摘し、こう続ける。
「あまりにも人の命が軽んじられてはいないだろうか。今回の判決がリーディングケース(主要な判例)にはならないはずだし、なってしまってはならない」

つう「死刑愛好バカ」がでてきますが。何でそんなに死刑が好きなのか(呆)。むしろ「心神耗弱が認められない場合でもそれに近い場合(今回は自閉スペクトラム症)は死刑を回避する」「複数殺人だからと言って当然には死刑は選択されない」つうのは「判例になって何ら問題ない」でしょうし、まあ、なるでしょうね。
 そもそも、今回は「自閉スペクトラム症が認められた」つう部分を何でこういう「死刑愛好バカ」は無視できるのか。「自閉スペクトラム症」の人間がごろごろいる、なんて事実は存在しないでしょうに。

 「生命軽視の度合いも強い」「動機も身勝手極まりない」。
 主文を後回しにし、犯行を断罪する裁判長の言葉に、その場にいた誰もが死刑宣告を意識したに違いない。そのため判決理由の最後の最後で「死刑を選択することには躊躇を感じざるを得ず」として無期懲役が言い渡された瞬間、横浜地裁101号法廷の空気は凍り付いた。

 俗に「判決主文を後回しにする場合は死刑が多い」といわれますが、この記事でわかるように、それは『多い』のにすぎません。
 そうしなければいけない義務はどこにもない。

*1:名前を出さないあたりも「モリカケ批判をファンサービス呼ばわりとはふざけるな」という「批判が怖いから」でしょう。

*2:希望の党、国民民主党国対委員長、国民民主党政調会長などを経て立憲民主党政調会長

*3:そもそも、今の自民、国民民主、維新は明らかに極右であり保守中道などと呼べる代物ではありません。

*4:菅内閣総務大臣政務官立憲民主党政調会長など歴任

*5:鳩山、菅内閣総務大臣政務官立憲民主党代表特別補佐など歴任

*6:鳩山、菅内閣外務大臣政務官、野田内閣厚労副大臣など歴任

*7:鳩山、菅内閣財務大臣政務官、野田内閣復興大臣政務官民進党政調会長蓮舫代表時代)など歴任

*8:「あの岡村勲」が代表の弁護士事務所のようです。「事務所代表(つまり米田の上司)である岡村の厳罰論に調子を合わせて岡村にこびてる」のか、はたまた「岡村の厳罰論に同調する人間だから、わざわざ岡村事務所を選んだのか」はともかく「何だかなあ(呆)」ですね。