【異論暴論】1月号 好評販売中 国家・国民を守れ 中国の脅威を直視せよ - 産経ニュース
「反共、反中国」の桜井らしいですが「その脅威とは何の意味なのか?」ですね。
経済力や科学技術力なら確かに「日本を超えるかもしれない脅威」でしょう。しかし「中国が科学研究予算をたっぷりつけているのに対して日本は少なすぎる」などとは言わない桜井らウヨが問題にしてるのは「軍事的脅威」であり話になりません。
中国が「尖閣に侵攻する」などということは「国際的非難を浴びる割にメリットが大して無い」ことを考えればあり得ない話です。
台湾侵攻にしても「蔡英文が独立宣言ないしそれに準じる行為(国連加盟申請など)」をしない限りあり得ない話です。なぜなら中国が日頃からそのように公言しているからです。ただしそれは裏返せば「蔡英文が独立宣言ないしそれに準じる行為(国連加盟申請など)」は「侵攻のリスクがある」ということですが、この場合「中国の牽制発言」を「どうせはったり」「俺たちは米国がついている」などとなめて「危ない橋を渡った蔡英文」の方にこそ非があると言うべきでしょう。
ドイツ帝国も大日本帝国も、成長が頭打ちとなり衰退が見え始めたときに「勝利のチャンスがある間に、敵を打倒すべきだ」とばかりに危ない橋を渡った。そうした歴史を踏まえ、国家基本問題研究所の湯浅博主任研究員は、経済的にも失速しつつある中国が暴発する危険性に警鐘を鳴らす。
呆れて二の句が継げませんね。中国のどこが「経済的にも失速しつつある」のか。なお、「俺の理解」では、ドイツにせよ、日本にせよ「いわゆる高橋財政」などで「不況は脱していた」ので「不況克服のために戦争」したわけではなく「成長が頭打ちとなり衰退が見え始めた」云々という湯浅の認識は間違っています。また現在は「第二次大戦期」と違い、「戦争は悪」という認識が一般化したため、「戦争のハードル」はかなり高くなっています。中国に限らずそうそう戦争できるものではない。
メディアがいくら肩入れしようにも共産党に対する拒絶反応が隠しようがないほどに表出した選挙でもあった。
吹き出しました。赤旗など共産系メディアならともかく、あるいは「自民党に対する産経の態度」ならともかく、一般メディアのどこが「共産に肩入れ」なのか。
「共産が議席を増やすのではないか」という予想(残念ながら減らしましたが)は「肩入れではない」し、「暴力革命」云々という閣議決定などの「愚劣な反共攻撃」への批判も「肩入れ」ではない。コロナ問題での「自民党批判」も「肩入れ」ではない。
なお、産経的には「維新の躍進」と「立民の比例票減少」が「共産党に対する拒絶反応」なのでしょうが、そのように理解できるかどうかは議論の余地があるでしょう。勿論産経にとって大事なことは「事実が何か」ではなく「反共攻撃」でしょうが。
〈独自〉日台与党が経済安保協議 月内に「2+2」 - 産経ニュース
林*3外相と萩生田*4経産相でない点は「不幸中の幸い」ですが、とはいえ中国も「自民議員」のこうした行為に「抗議しないで黙認する」わけもない。何せ肩書きが「自民党政調会」の「外交部会長と経産部会長」です(政調会長がウヨの高市*5だと言うことが大きいのでしょうが)。
「日中関係」を、あるいはその前提である「一つの中国」をどう考えてるのかとこうした「自民党ウヨ議員」と「彼らの反中国行為を黙認する岸田首相」に心底呆れます。
浅井基文ブログ『台湾問題と安倍晋三「妄言」(2):岸田首相の姿勢を問いただす中国』
浅井先生によれば
◆安倍晋三は11月30日に岸田を首相官邸に訪れ、約20分間会談している。その翌日、安倍は台湾側でのオンライン活動に参加してくだんの発言を行った
◆岸田はかつて安倍政権で5年間外相を務めており、安倍政権の政策決定者の一人
ということで中国側は「安倍の意見に自らも賛同しているのか、安倍派ボスで元首相という党内実力者・安倍にダメ出しできなかったへたれなのか」はともかく「岸田が『台湾有事は日本有事』という安倍発言を事前承認していたのではないか」という「疑念といらだち」を強めているようで、安倍は勿論ですが、岸田政権にも全く困ったもんです。
中国ラオス鉄道開通 「一帯一路」の光と影、「債務のわな」懸念|【西日本新聞me】
ラオス中国鉄道開業「債務のわな」の恐れ GDP3割超の巨大事業 - 産経ニュース
ラオスからすればこうした物言いは「『債務の罠』云々と言うが中国以外は支援してくれないではないか!。善意に満ちたような物言いだがただの反中国だろ!」「我が国にいつまでも貧乏でいろというのか?」と腹立たしい限りでしょう。