珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年1月30日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
 さいとう和子さん。日本共産党は、自衛隊が敵基地攻撃能力を持つと、集団的自衛権を行使して東南アジアで人民解放軍と戦争をすると考えているのですか。中国共産党は台湾だけでなくベトナムやフィリピンにも脅威ですから、日米は東南アジア諸国とも軍事協力をして人民解放軍と戦うべきでしょう。
◆斉藤和子*1
 「日本の輸出入の99.7%が海上輸送」。万が一にでも東南アジアで武力衝突が起これば、物流はストップする。
 輸出入が止まれば、経済は大打撃。
 しかも、食べ物を含めて輸入に依存している日本。
 その事実から出発したら、武力衝突などもってのほか、敵基地攻撃能力などという話自体が日本を危険にさらす。

 やれやれですね。斉藤氏のツイートを「自衛隊が敵基地攻撃能力を持つと、集団的自衛権を行使して東南アジアで人民解放軍と戦争をすると考えている」と理解するのは非常識です(そもそも東南アジア諸国日米安保のような軍事同盟も結んでないのに何が集団的自衛権行使なのか?)。
 しかしもっと非常識なのは「(南沙諸島紛争で)フィリピンやベトナムと中国が軍事衝突したら自衛隊はフィリピンなどの側に立って中国軍と戦うべきだ」と言う部分です。日本ウヨでもここまで公然と「中国軍と自衛隊の戦争」を肯定する人間も珍しい。自民党支持層でもそんな戦争を肯定する人間がどれほどいる事やら。
 「改憲政党」自民党も「護憲派の批判を招くだけだ」「我々はそんなことは考えてない」とむしろありがた迷惑でしょう。

黒坂真
 中野顕さん。宗教者を徹底的に弾圧したのがレーニンソ連共産党ですよ。国会内に集まった宗教者は共産党による宗教弾圧歴史をご存知ない。
◆中野顕
赤旗「反共は戦争前夜の声」/国会内 共同前進へ宗教者が集会/伊藤議員あいさつ
 日蓮宗カトリックプロテスタントなどから30人。れいわの大石あき子さん、社民の福島みずほさん、共産の伊藤岳さんも参加しました。ナチスに弾圧された牧師マルティン・ニーメラーの詩が紹介されました。励まされます。

 吹き出しました。今時「過去の共産国における宗教弾圧」を知らない人間はいないでしょう。
 それは

共産党は宗教や信仰を否定する政党ではないのか?2007.4.7
日本共産党は宗教を否定?2010.6.8

という赤旗記事でも明らかです。
 「ソ連共産党日本共産党は違う」という理解をしているだけの話です。
 一方で以前も別記事珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年12月23日分) - bogus-simotukareのブログで指摘しましたが「治安維持法による宗教弾圧(例:創価教育学会)」を無視して「治安維持法共産主義の脅威から日本を守るために必要だった」というのが黒坂だから呆れます(勿論「共産主義弾圧にしか使われなかった」としても治安維持法は悪法ですが)。
 ついでに書けば「過去に宗教弾圧の歴史があるから怖い」というなら「国家神道による他宗教弾圧」に加担した過去がある上に、それについてどう見ても全く無反省な「神社本庁」は黒坂にとってどうなるのか。
 あるいはそうした「国家神道による他宗教弾圧」の『最高責任者』だった昭和天皇はどうなるのか。
 「黒坂の共産党非難の理屈」なら「宗教弾圧の過去があるから神社本庁天皇制は廃止すべきだ」となるでしょうが、そういったら、聞くに堪えない詭弁で黒坂は居直るのでしょうね。
 なお、ナチスに弾圧された牧師マルティン・ニーメラーの詩については

赤旗
ニーメラーとその言葉とは2006.4.27
きょうの潮流 2020年12月8日(火)

今に生きるマルティン・ニーメラーの言葉: 小松実のひとりごと
他者弾圧に「無関心の過ち」 呼びかけ続けるニーメラー/星出卓也 「私は共産主義者でなかったから・・」・・・今日の赤旗記事 - (新版)お魚と山と琵琶湖オオナマズの日々
彼らが最初共産主義者を攻撃したとき - Wikipedia
を紹介しておきます。

*1:衆院議員。日本共産党中央委員。サイトさいとう和子公式サイト