珍右翼・黒坂真に突っ込む(2023年6月16日分)

◆黒坂ツイート

黒坂真
 日本共産党の「日中提言」には、人民解放軍により射殺された赤旗記者*1の件で、中国共産党は日本政府と日本人に謝罪と補償をせよという提言*2はありません。志位さんは、この件は中国共産党との交流再開時に「歴史問題は解決した」と合意したので、言及しないようにしている。厄介事と判断した。
志位和夫
 今日発売の「サンデー毎日」(ボーガス注:倉重篤*3のニュース最前線『田原総一朗が迫る、志位和夫共産党委員長が「重大決断」、「台湾有事」回避に岸田首相と連携する』)。
 日本共産党の「日中提言*4」に「貴重な外交提言」(倉重篤郎さん)、「ぜひ頑張って実現してほしい」(田原総一朗さん)との注目と評価を寄せてくれています。ご一読をお薦めします!
『サンデー毎日』「日中提言」に注目/志位委員長が語る/倉重氏 貴重な外交提言/田原氏 頑張って実現を

 「サンデー毎日記事の感想」でもなければ「後で読む」でもなく、志位ツイートとまるでかみ合ってない辺りには呆れます。
 現在読んでないし、今後読む気もないのでしょうが。

黒坂真
 日本共産党日清戦争を日本の侵略戦争とみなし、日本が敗北するべきだったと考えている。日露戦争も同様。

 第一に「日清、日露戦争侵略戦争」は共産党独自見解ではなくむしろ「常識的見解」です。日本は、日清戦争によって台湾を、日露戦争によって南樺太を獲得しました。
 第二に「侵略戦争」とは事実の指摘であり「負けるべきだった」という価値観の話とは違う。
 第三に共産党の評価は「負けるべきだった」ではなく、「戦争すべきではなかった」でしょう。

黒坂真
 山添拓議員ら日本共産党の皆さんは、金正恩が実験と称して日本に弾道ミサイルを撃ち込み、相応の被害が出ても「金正恩と対話をすべきだ」と主張し、反撃に断固反対するのでしょうね。
◆山添拓
 軍拡財源法案を委員会で採決。5年で43兆円もの大軍拡に突き進むもので断固反対。
 「財源確保」といいながら、増税は(ボーガス注:世論の批判を恐れ)先送りに追い込まれ、「歳出改革」は(ボーガス注:これも「福祉切り捨て、弱者軽視」等の世論の批判を恐れ)中身を示せず、(ボーガス注:東日本大震災復興増税独立行政法人国立病院機構の積立金*5の目的外)流用や一度限りの国有財産処分に終始しあとは国債頼み。あまりに無責任。異次元の大軍拡自体の中止を!
防衛費増額に向けた財源確保法案 参院財政金融委で可決 | NHK | 自衛隊

 「軍拡について、目的外流用など禁じ手ばかりでまともな財源措置がされてない(勿論、財源措置しろという話ではなく、軍拡するなと言う話)」という山添氏の批判に対してまるでかみ合ってない黒坂です。さすがに黒坂も「東日本大震災復興増税独立行政法人国立病院機構の積立金の目的外流用の何が悪い」とは言えないようですが、とはいえ「話のすり替え」が酷すぎてまともな反論になっていません。
 なお、「軍拡自体反対の共産、社民」と違い「財政措置の仕方に反対(軍拡自体は支持)」にすぎませんが、国民民主や維新ですら反対したとのこと。

*1:中越戦争取材時に中国軍の銃撃で死去した高野功氏のこと

*2:それは中国側ならともかく、岸田政権にすべき話なのか?。

*3:毎日新聞政治部長論説委員長等を経て現在、客員編集委員。著書『日本の死に至る病アベノミクス罪と罰』(2016年、河出書房新社)、『秘録・齋藤次郎:最後の大物官僚と戦後経済史』(2022年、光文社)

*4:これについては例えば赤旗 日中両国関係の前向きの打開を/志位委員長が両国政府に提言/岸田首相と会談(2023.3.31)、 日中関係の前向きの打開を/志位委員長が中国大使と会談/日本共産党の提言手渡す(2023.5.5)、日中双方が、「脅威とならない」に反する行動をとらず、具体化する外交努力を/志位委員長が会見(2023.5.9)、 日中関係の前向きの打開を/――日本共産党の「提言」について/志位委員長に聞く(2023.5.13)、「日中提言」実るように力つくす/外国特派員協会 志位委員長が講演(2023.6.13)参照

*5:勿論、本来目的は病院運営資金です。