プーチンが進める「ウクライナ奪取後の長期計画」恐ろしすぎる全貌(FRIDAY) - Yahoo!ニュース
筆者は黒井ですが、黒井が格好つけたところで相手にしてくれるのは所詮「昔の古巣フライデー」というのが滑稽です。フライデーは「硬派の政治雑誌」と呼べる代物ではない。
プーチン大統領の狙いは、単なるウクライナのNATO加盟阻止や、ましてやウクライナ東部の親ロシア派支配地域の自治獲得などには留まらない。その目標はウクライナ全体の「奪取」にある。
「ウクライナ全体の奪取」とは何の意味なのか。政治工作による「親ロシア政権の樹立*1」ならまだしも、もし「ソ連のアフガン侵攻型」の軍事侵攻を意味してるのなら正気の沙汰ではない。さすがにプーチンもそんなことはしないでしょうし、黒井も「それはない」と思ってるのでしょう。
そのあたり明確に書かないあたり「黒井らしい卑怯さ」と言うべきでしょう(追記:但しその後、プーチンは本格的侵攻を行いましたが、「プーチンの意思を見誤っていたこと」はともかく、ここでの黒井批判には変更の必要はないと思うのでこのままにしておきます)。
プーチン政権は中国の習近平政権と急速に連携*2を深めており、そこに親露派「集団安全保障条約機構」の加盟国であるカザフスタン、アルメニア、ベラルーシ、キルギス、タジキスタン、さらにイランのハメネイ政権、シリアのアサド政権、ベネズエラのマドゥロ*3政権、北朝鮮の金正恩政権など各地の反米独裁政権を含めた、いわば反民主主義陣営を形成している。
大きな意味での「西側との戦い」が、プーチン大統領の最大の狙い
勿論「ソ連を盟主としたワルシャワ条約機構」「米国を盟主とするNATO」的な「反民主主義陣営」なんて代物は存在しません。これらにおいてロシアは単に「自国の国益判断」から付き合ってるに過ぎません。
ロシアと付き合ってる国々にしても「ロシアを盟主とした同盟」を形成しているわけでもない。
また、ロシアが有力メンバーである「BRICS首脳会議」「上海協力機構」において
BRICs - Wikipedia
ブラジル、インド、南アフリカ
上海協力機構 - Wikipedia
【正式メンバー】
インド、パキスタン
【オブザーバー】
モンゴル
【対話パートナー】
スリランカ、トルコ
といった「民主国(まあトルコのエルドアンやインドのモディは独裁色が強いですが、『彼らの個人独裁国家』とまでは言えないでしょう)」も参加していることを指摘しておきます。それとも黒井はこうした国も「反民主主義陣営の一員」扱いするのか。
黒井文太郎
岸田首相がプーチンとの電話会談で言うべきことはこれだったのだけれど、単にプーチンの話に頷いただけ
ウクライナ侵攻なら「代償甚大」 ロシアに部隊撤収要求―独でG7緊急外相会合:時事ドットコム
別に俺も「岸田ファン」でもないですが「岸田が何一つプーチンに苦言や批判をしなかった」と黒井が決めつける根拠が何かあるのかと言ったら「何もない」でしょう。
黒井文太郎
プーチンはドンバスで止めるのか、それ以上に拡大するのか?
それが今の問題なんだぜ!
「アンチプーチン」黒井の放言「ドンバス止まりだとしてもプーチン・ロシアのウクライナ侵攻は確実」には吹き出しました。「侵攻の可能性は高い」ならまだしも、現時点においてそんなことは「断言出来はしない」でしょう。
まともな人間なら現状において「侵攻の可能性が高い(低い)」ならともかく「侵攻(あるいは逆に侵攻しないこと)は確実」などという無責任な断言はしない。
常岡浩介がリツイート
◆黒井文太郎
これは断言しますけれども、駐日ロシア大使はプーチンの腹の内*4は知らされていません。ロシア外務省から発言の指示を受けているだけです
吹き出しました。何で断言できるんですかね?
常岡浩介がリツイート
◆とみ
石破*5元防衛相のブログウクライナ情勢など: 石破茂(いしばしげる)ブログ。
「ロシアが明日にでも戦争を起こすようなイメージがむしろアメリカを中心とする欧米メディアから醸成されているように見受けられるのは、各国の色々な思惑があるものと考えられ、良く整理して考えたいと思います」
残念というよりびっくり。
この程度でしたか
「プーチン(あるいは石破)シンパ」と誤解されることを恐れず「あえて書きます」が、「その程度で石破をロシアシンパ扱いするのか?」「ロシアをぼろくそに叩かないとシンパ扱いか?」ですね。
実際「ロシアにはロシアの、欧米には欧米の思惑」があるでしょうに。