今日の産経ニュースほか(2022年3/16日分)

葬儀業者から賄賂受け取る 神奈川県警の元警察官に有罪判決|NHK 首都圏のニュース

 これまでの裁判で加藤被告は起訴された内容を認めたうえで、「自分が知る限り、神奈川県警の警察署ではすべて葬儀会社からビール券をもらっていた」などと証言していました。
 県警と葬儀会社の不適切な関係の背景には、遺体の搬送をめぐる神奈川県警特有の慣例がありました。
【全国の警察は】
 神奈川県警によりますと、全国の警察では死因のわからない遺体が見つかった場合、現場から警察署や解剖を行う病院への搬送を公用車で行います。
【神奈川県警は】
 一方、神奈川県警では、事件性が明らかな遺体以外は、搬送の大半を葬儀会社に任せていました。
 その理由について、県警は、こうした遺体の取り扱いは年間およそ1万2000件に上るにもかかわらず、専用の車両は14台しかなく、遺体の保管庫の整備も進んでいないことを挙げています。
 ただ、こうした運用を行っているのは、全国の警察で神奈川県警だけです。
 こうした慣例が県警と葬儀会社の癒着を生んだとみられています。
【葬儀会社どう選ばれる】
 遺族に特に希望する業者がなければ、警察が複数の葬儀会社を紹介する形で選んでもらいます。
 家族を失ったばかりの遺族は、紹介された業者の中から選ぶケースがほとんどで、遺体の搬送を担当すれば、そのまま葬儀も請け負うことが多いため業者にとっては警察に紹介してもらうメリットは大きいということです。
 今回の事件では贈賄側の会社が元警察官に対し、現金などを渡す見返りに「優先的に遺族に紹介してほしい」と働きかけた結果、売り上げが増えていました。
【運用の改善は】
 今回の事件を受けて、神奈川県警は警察車両を臨時で使い、死因のわからない遺体の半数ほどを警察の公用車で搬送しているということです。
 新年度予算に専用車両の配備などのためおよそ5000万円を計上していて、数年をかけて、すべての搬送を警察で担えるよう体制を整えることにしています。

 おそらくは「氷山の一角」でしょう。こうした癒着は徹底的に追及されてしかるべきです。


「あすの会」再発足 犯罪被害者支援強化、国に要望 - 産経ニュース

 平成30年に解散した「全国犯罪被害者の会あすの会)」が「新あすの会」として再結成されることになり、東京都内で16日、記者会見を開いた。
 岡村弁護士は、会見で「(以前に比べ)被害者が加害者に損害賠償請求を行いやすくはなったが、加害者は刑務所に入っており、実際に賠償を得ることは困難だ」として、被害者への補償の手薄さという課題が残っていると指摘した。
 米国やフランス、ドイツでは犯罪被害者に年間500億円近い補償金などが支払われているのに、日本では8億円超にとどまるとの同会の調査結果を紹介し、加害者に代わって国が被害者に賠償金を支払う(中略)などを国に要請する方針を示した。

 「やっとかよ、もっと早くやれよ(呆)」とは思いますが、厳罰論に異常なまでに偏っていた「岡村勲一派」もいくらかまともになったようです。俺から言わせれば「被害者への経済支援そっちのけで、岡村らが厳罰論を主張してたこと」は理解に苦しむ話でしたが。
1)先日の「自分も死亡した大阪のビル放火犯」
2)警官隊に射殺された「三菱銀行人質事件」の犯人・梅川
3)未解決事件(例:世田谷一家殺害事件)の犯人
がわかりやすいですが「犯人が不明or死亡」ではそもそも民事賠償訴訟ができません(まあ犯人相手に民事賠償して勝訴しても払える財力がない場合が多いのですが)
 さすがに当事者である犯罪被害者の中からも「経済支援の問題はやらないのか」「岡村さんが弁護士で金持ちだから経済支援に興味がないのか」という批判が出てきてそれを岡村のような厳罰論者も無視できなかったのでしょう。この点は「蓮池透除名」という暴挙に走った拉致被害者家族会に比べればまだましです。拉致被害者家族会もいったん解散して「新家族会」でも作ったらどうか?
 しかし岡村(1929年4月27日生まれ)も「今年で93歳」ですか。岡村と同じ「1929年生まれ」の人間は1929年 - Wikipediaでわかります。存命の人間もいる一方で『ヤセル・アラファト(1929~2004年、享年75歳:PLO議長、パレスチナ国大統領)』などは既に故人です。
 ちなみにサザエさんは「麻生美代子(磯野フネ役:1926~2018年、享年92歳)」「高橋和枝(磯野カツオ役:1929~1999年、享年70歳)」で「岡村(1929年生まれ)よりも年上or同世代」ですからね。

永井一郎磯野波平役:1931~2014年、享年83歳)
増岡弘(フグ田マスオ役:1936~2020年、享年83歳)

といった初期メンバーが近年死去していくのも当然ではあります。


捜査終結も終えてはならぬ遺族支援 北新地放火事件 - 産経ニュース
 捜査の目的は「犯罪者の処罰」であって「被害者の救済」ではないのである意味当然の話です。


年金生活者に支援金 維新幹事長「全くの愚策」 - 産経ニュース
 一時金ではなく「年金増額の方向で解決すべき」というなら批判は正当でしょうが、維新の場合、そうでなく「単に弱者に冷たいだけ」なので論外です。


【政界徒然草】立民、ポスト泉で辻元氏浮上 党職員に元シールズ - 産経ニュース
 さすがに産経の飛ばし記事でしょう。辻元氏が国政復帰するであろう将来的にはともかく元議員を代表にすることは考えがたい。
 まあ、「参院選出馬」を辻元氏に求めた支持者には「党執行部入りするには一日も早い国政復帰を」つう思いはあるでしょうが、それにしたって「遠い先の話」です。仮に参院選で当選したところで、「すぐさま執行部入り」となるとも思えない。辻元氏も、支持者も、彼女が「過去に立民党政調会長国対委員長、副代表などで執行部入りしていた」とはいえ「いずれはそのようにバリバリやりたい」程度のことしか考えてないでしょう。
 要するに産経がやりたいことは「泉執行部をこけにすること」でしょうね。「元議員に期待が集まるほど泉は期待されてない→参院選でも自民勝利だ」というネガキャンです。泉がこうしたネガキャンに対して反論できるだけの「誰の目にもわかる実績」を今後どれだけあげられるかが問題です。