新刊紹介:「前衛」2022年4月号

 「前衛」4月号について「興味のある内容」のうち「俺なりに何とか紹介できそうな内容」だけ簡単に触れています。「俺の無能」のため「赤旗記事の紹介」でお茶を濁してる部分が多いです。
◆貧困と格差の拡大の是正なき岸田政権:求められる新自由主義からの抜本的転換(宮本徹*1
(内容紹介)
Q&A形式で書いてみます。

 「敵基地攻撃論」「コロナ失政」など岸田政権の問題点はいろいろあると思いますが、「貧困と格差」についてお聞きします。

有価証券報告書での開示検討/男女賃金格差 首相が表明2022.1.21
 志位氏は20日の国会内での記者会見で、「一歩前進の答弁だ。開示から是正に進めたい」と述べました。

 男女賃金格差「見える」化へ/共産党質問「重い扉開けた」2022.3.9
「一歩前進だ」。
 志位氏は1月20日の衆院本会議後の記者会見でこう述べ、男女賃金格差の実態公表を企業に義務付けるよう求めたことに対し、各企業の自社情報を載せた有価証券報告書の開示項目にすることを検討するとした首相答弁を評価しました。

で紹介されている岸田答弁(男女間賃金格差の是正について、志位委員長の提案に賛意を示した)は「実際にその方向に動く」のであれば志位委員長が言うように「一歩前進」であり評価したいと思います。
 勿論「ガソリン税免除を検討する(岸田答弁)→いつまでたっても免税せず、放置プレーで玉木国民民主が抗議」の例があるので現時点では「検討」では実施するかどうかわかりませんが。
 しかし岸田政権で評価できる「貧困と格差」関係での言動は正直「これ以外」には目立った物は今のところないと思います。例えば、コロナ禍で深刻化する「女性の貧困」に十分な対応をしているとはとても言えないと思います。
 例えば、なぜ政府は竹中平蔵氏を起用し続けるのか 立憲・小川氏が指摘、岸田首相の答えは...: J-CAST ニュース【全文表示】が紹介する『小川・立民党政調会長』など、多くの方が批判していますが「新自由主義からの脱却」といいながら、「小泉内閣経済財政諮問会議議員、経済財政担当相、総務相」として「新自由主義政策」を推進し、また「新自由主義政策に乗って成長してきた」といわれる派遣会社「パソナ」の会長を務める「パソ中平蔵(勿論、パソナとかけている)」「鬼の平蔵(鬼平犯科帳と『新自由主義の鬼』をかけている)」こと竹中平蔵氏を「国家戦略特別区域諮問会議委員」「デジタル田園都市国家構想実現会議委員」にしたのはどういうことなのか。「竹中氏を重用する『新自由主義の脱却』」とは何なのか?。竹中氏は首相にとって「脱却すべき新自由主義」ではないのか?
 それにしても「小泉政権から現在に至るまで」自民党政権に食い込む竹中氏の「政治力」には「どれほど深く食い込んでるのか」と絶句しますね。
【追記】

令和4年3月8日 「国際女性の日」に当たっての岸田内閣総理大臣ビデオメッセージ | 令和4年 | 総理の指示・談話など | ニュース | 首相官邸ホームページ2022.3.8
 男女間の賃金格差の是正に向けた企業の開示ルールの見直し、男女が希望どおり働ける社会づくりなど、打てる手を全て打ち、女性が経済的に自立できる環境を整えてまいります。

「国際⼥性の⽇」に寄せて 野田大臣メッセージ - 内閣府令和4年3月8日:女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣男女共同参画野田聖子
 男女間の賃金格差の是正に向けた企業の開示ルールを見直します。

ということでその後も「志位提案」をやる気があるかのように語る岸田や野田ですが果たしてどうなるか。

【参考:宮本徹氏】

論戦ハイライト/コロナ対策強化し、貧困と格差是正を/衆院予算委 宮本徹議員の質問2022.1.26
 宮本氏は「新自由主義の弊害を具体的に指摘しても正さない」と批判。「新しい資本主義」は、財界のもうけ優先の自民党政治の継続ではないかと述べ、根本的な転換を求めました。

【参考:竹中平蔵

なぜ政府は竹中平蔵氏を起用し続けるのか 立憲・小川氏が指摘、岸田首相の答えは...: J-CAST ニュース【全文表示】
 立憲民主党小川淳也政調会長が2021年12月13日午後の衆院予算委員会で、立憲の新体制発足後初の国会論戦に臨んだ。
 岸田氏が提唱した「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーに竹中平蔵慶大名誉教授が含まれていることを、小川氏は

「政府の重要会議に、まさに民営化、市場原理、競争社会を象徴する、竹中平蔵さんを任命されてますよね?これ、いわゆる新自由主義との決別ではなかったんですか?」

と問題視。
岸田氏は(中略)竹中氏の起用について、

「特区問題について従来から関わっている、その分野の議論に参加していただくことが続いているが、基本的な全体の経済の取り組み自体は、今申し上げたように大きく変えていかなければならない、このように思っている」

などと述べ、会議での役割は限定的になるとの見方を示した。

岸田首相と竹中平蔵氏の間合い: 日本経済新聞2021.12.11
 岸田文雄首相の「新しい資本主義」がはっきりしない。曖昧さの象徴は「新自由主義からの転換」を看板にしていながら、竹中平蔵慶大名誉教授を首相官邸の政策会議に残したことだ。
 「高速通信規格の5Gの共同アンテナをぜひ推進してほしい。デジタル技術で未来の街づくりを実現する『スーパーシティ』構想は世界をリードする国家プロジェクトだ。これを支える数十のデジタル田園都市があるべきだ」
 11月11日、首相が議長を務める「デジタル田園都市国家構想実現会議」の初会合。竹中氏は5Gやスーパーシティの推進による地域活性化に熱弁を振るった。
 ここで場面は9月8日に遡る。自民党総裁選に向けた記者会見で、首相は「新しい日本型資本主義」を掲げ、それは「小泉改革以降の新自由主義的政策を転換することだ」と言い切った。手元の想定問答集には「竹中路線からの転換」と書かれていた
 (ボーガス注:首相就任後に)思案したのが竹中氏との距離感だ。小泉純一郎政権で経済財政諮問会議の担当相を務めて「構造改革の司令塔」と呼ばれた人物。安倍晋三政権では官邸の未来投資会議などに有識者として参画した。菅義偉政権でも官邸の成長戦略会議に名を連ねた。安倍氏や菅氏とは小泉政権以来の人間関係も深い。
 首相も竹中氏と面識はあるが、縁は薄い。竹中氏本人はこのレッテルは受け入れないが、「新自由主義者」の代表格と見立てて官邸から遠ざける手もあった。だが、世界から経営者、政治家らが集まるダボス会議を主催する世界経済フォーラムの理事を長く務め、国際的な人脈や発信力は気になる。
 首相はまず竹中氏も入った成長戦略会議を廃止し、自ら議長として政権の一丁目一番地とする「新しい資本主義実現会議」を立ち上げた。官邸関係者は「岸田路線から考えて、この会議に竹中氏は入れられない。だが、市場や投資家の視線を考えると、一切登用しないままなのもどうか」と苦慮した。
 首相は(中略)「デジタル田園都市国家構想実現会議」も新設した。「田園都市国家」はかつて(ボーガス注:首相の出身派閥・宏池会のボスだった)大平正芳*2元首相が提唱した構想が下敷きだ。首相は竹中氏をこちらに登用した。

【参考:田園都市国家構想】

「田園都市国家」いま再び 大平氏の遺志継ぐ首相: 日本経済新聞(古林悠夏)2022.2.18
 岸田文雄首相はデジタル技術で都市と地方の格差の解消を目指す「デジタル田園都市国家構想」を主要政策の一つに据える。田園都市国家は首相のオリジナルではなく、1970~80年代に大平正芳元首相が追求した国家像だった。首相は大平氏の考えをどう引き継ぐのだろうか。
 首相が会長を務める自民党の派閥、宏池会はかつて大平氏が率いた。事務所は同氏の写真を掲げる。岸田政権は宮沢喜一*3政権以来28年ぶりの宏池会政権*4となった。首相は大平氏の遺志を原点として意識する。
 大平氏は1978年12月に首相に就任した。すぐに政策研究会の立ち上げに着手した。中でも肝煎りが国立民族学博物館長の梅棹忠夫氏が率いるグループだった。
 大平氏は香山健一学習院大教授ら研究者をブレーンとして活用した。「劇団四季」の演出家・浅利慶太*5や、国立新美術館などの設計で知られる建築家の黒川紀章氏ら文化人も参加した。
 大平氏はグループの会合で「田園都市構想は今後長期間にわたって国づくり、社会づくりの道標となるべき理念だ」と発言した。「人と自然、都市と農村にひとつの視点から新しい光をあてようとするものだ」とも語った。
 構想を具現化する途中で大平氏は80年6月に急死する。史上初の衆参同日選のさなかだった。
 没後にグループが報告書をまとめた。タイトルは「田園都市国家の構想」と名付けた。理念には「日本文化の性質を生かしつつ、脱工業文明への転換に対応する創造的なものでなければならない」といった哲学的な文言が並ぶ。
 大平氏の指摘通り、当時は経済的な豊かさのみを求める風潮へのアンチテーゼもあった。構想は「文化の時代」を目指した。住民が多様な文化活動を展開する「文化活動圏」を唱えた。
 当時、自治省の課長だった木村仁*6参院議員は「浅利氏がよく芸術や文化の話をしていた」と述懐する。
 地熱や風力といった現在でいう再生可能エネルギーへの注目も先駆的だった。構想は「ローカルエネルギー」と呼んだ。エネルギーの利用効率を高める省エネルギーの都市構想も提唱する。大平氏は半袖のジャケットを率先して着るなど省エネを呼びかけたことでも知られる。
 先端技術を産業として育成しようと報告書は「技術田園都市圏」を提起した。米国のシリコンバレーのような都市圏を例示する。
 田園都市国家構想について大平正芳元首相は「この大事業が私の世代に完成することがなくとも、次の世代が力強く引き継いでくれることを信じている」と記した。
 策定から40年超がたったいま、報告書の先見性には目を見張るものがある。


◆座談会『コロナ禍でうきぼりになる「女性の貧困」:「女性による女性のための相談会」で示された連帯』(雨宮処凛*7、青龍美和子、寺園通江*8、藤原麻子*9
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
 相談員60人は全員女性、コロナ禍でもSOS出せない女性のための貧困・DV相談会 | Business Insider Japan2021.3.2
 声をつないで:「女性の手で女性の支援を」 100人で作った相談会の1年 | 毎日新聞2022.3.1


◆子どもの権利・幸福とこども家庭庁の創設:なぜ今こども政策か(中嶋哲彦*10
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
主張/「こども家庭庁」/問われるべきは政治の姿勢だ2022.1.12
「こども基本法」成立を/田村氏らと懇談 市民グループが要望2022.3.1


佐渡金山世界遺産推薦:政府は朝鮮人強制労働を歴史的事実として認めるべきだ(矢野秀喜*11
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介などで代替。
「負の歴史も示す必要」共産・志位氏 佐渡金山の世界遺産推薦 [共産]:朝日新聞デジタル2022.1.30
赤旗
日本政府は、戦時の朝鮮人強制労働の事実を認めるべきである/――佐渡金山の世界遺産推薦について/志位和夫委員長が談話2022.1.30
歴史に向き合い誤り認めよ/佐渡金山世界遺産推薦 宮本議員が質問/衆院予算委2022.2.4
主張/佐渡金山の推薦/歴史の事実直視し誤り認めよ2022.2.4


ASEANのインド太平洋構想:大国対抗期の地域平和創造努力(井上歩)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
ASEAN首脳会議/「インド太平洋構想」採択/協力と平和環境形成を主導2019.6.24
ASEAN 「力の政治」警戒/対抗ではなく協力の前進を/外相会議オンラインで始まる2020.9.10

「Cゼミ」で志位委員長が講義 千葉・船橋/21世紀の世界――構造変化が生きた力を発揮2021.12.20
 志位氏は、「もっとも推進すべき道」は国連憲章国際法という共通のルールに基づいて平和的に共存していくことだと述べました。
 そして、これを一貫して追求しているのがASEAN東南アジア諸国連合)だとし、19年6月のASEAN首脳会議で採択された「ASEANインド太平洋構想」(AOIP)を詳細に紹介しました。この「構想」が想定しているのは「東アジアサミット」(EAS)参加国(ASEAN10カ国*12+日米中韓ロ印豪ニュージーランド)だとしたうえで、「この『構想』はこの地域全体を『対抗でなく対話と協力の地域』とし、ゆくゆくはインド太平洋規模でのTAC(東南アジア友好協力条約)を展望しようという壮大な提唱です。これは日本共産党が提唱している『北東アジア平和協力構想』とも重なり合うものです」と強調。「この道こそ東アジアに平和を創る道です。この道を進むことを強く求めていきたい」と語りました。

◆被災者第一の復興を:神戸・新長田駅再開発と東日本大震災の防災集団移転促進事業を踏まえて(高瀬康正)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介などで代替。
【神戸・新長田駅再開発】
新長田再開発、市民研究会が検証 「赤字に税投入は不当」神戸市の検証を批判|総合|神戸新聞NEXT2021.4.7
新長田駅南の復興事業 「巨大再開発は必要だったか」 市民が検証、出版費のCF募る /兵庫 | 毎日新聞2021.6.8
新長田駅南地区の再開発 市民団体が神戸市の検証報告書を再検証 | サンテレビニュース2021.7.14
『復興災害』との指摘...震災後に行われた神戸・新長田地区の再開発...27年経た現在「326億円の赤字見込み」「約58%が売れ残り」 - よんチャンTV | MBS2022.1.14
震災後の「新長田駅南地区」再開発 専門家が検証、報告書出版|神戸|神戸新聞NEXT2022.2.3
赤旗
「全員再建」の支援を/きょう27年 阪神・淡路大震災で集会2022.1.17
生活再建の復興こそ/阪神・淡路大震災 新長田の再開発検証2022.1.18

東日本大震災の防災集団移転促進事業】
東日本大震災8年半 高台移転、ぽつんと一軒 資金難、断念相次ぐ | 毎日新聞2019.9.8
津波移転、高台に一軒 「限界集落を作ったわけでは…」:朝日新聞デジタル2020.5.31
【独自】津波被災の集団移転跡地、4割が未活用…読売調査 : ニュース : 東日本大震災 : 読売新聞オンライン2021.3.1


◆対談『気候危機打開へ問われる日本:脱炭素へ具体的な行動を直ちに』(山岸尚之*13、武田良介*14
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
気候危機を打開する日本共産党の2030戦略│2021総選挙政策│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会2021.9.1
主張/気候危機の打開/省エネ・再エネ推進する道こそ2022.1.24


帝国主義の軍用性的施設の歴史と日本軍「慰安婦」制度(林博史*15
(内容紹介)
Q&A形式で書いてみます。


 近著『帝国主義国の軍隊と性:売春規制と軍用性的施設』(2021年、吉川弘文館)についてお話しください。
A
 『日本軍「慰安婦」問題の核心』(2015年、花伝社)など、当初は「日本軍慰安婦研究」をしていましたが、産経など右派の「欧米だって同じことをやっていた」という居直りにずっと「モヤモヤ感」を感じていました。
 彼らは「居直るために根拠レスで好き勝手言ってるだけ」なのですが、一方で「日本軍の研究だけしていていいのだろうか」という「モヤモヤ感」を感じていたわけです。
 私がやる必要は必ずしもないし正直「外国のことは外国史研究者がやってくれ」という思いもありました。ただし、クリスタ・パウル 『ナチズムと強制売春』(1996年、明石書店)、レギーナ・ミュールホイザー『戦場の性:独ソ戦下のドイツ兵と女性たち』(2015年、岩波書店)、メアリー・ルイーズ・ロバーツ『兵士とセックス:第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか?』(2015年、明石書店)など外国研究の翻訳を除けば、いつまでたってもそうした研究をやる日本人研究者が「少なくとも私の知る限りでは」出てこない。私は過去に英国公文書資料を使って『裁かれた戦争犯罪:イギリスの対日戦犯裁判』(1998年、岩波書店→2014年、岩波人文書セレクション)を書いたことがありますので「英国のことならできるんじゃないか」と思ってまず英国のことから研究を始めました。その後、研究を広げて、米国、フランス、ドイツ、イタリアについても触れています。
 ただし正直、「外国史(米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア)の研究者」がもっと研究すべきではないでしょうか。
 なお、私は「軍用性的施設」と表現していますが「売春宿(売春婦の自発的イメージがある)」「慰安所(外国にも慰安所があったのなら日本はわびる必要はないという日本ウヨの居直りを助長しかねない)」という表現が生む問題を回避したいからです。

 で研究成果についてもいろいろ述べられていますが小生の無能のため、うまく要約できないので紹介は省略します。
参考
ドイツ軍将兵用売春宿 - Wikipedia
軍用売春宿 - Wikipedia

「戦場の性―独ソ戦下のドイツ兵と女性たち」書評 戦時の性暴力を赤裸々に調査|好書好日2016年02月28日
 ドイツ軍兵士の性を正規の国防軍ナチス親衛隊とに分け、さらに占領地での性もレイプ、売春施設での性、それに「合意」「取引」としての性などに多角化、限定化することでヒトラー政権下のドイツ軍兵士の実態を捉えている。 
 ドイツ制圧地域では現地女性とドイツ軍兵士の間に多くの子どもが生まれた。差別の中で生きた彼らの姿が明らかになったのはやっと21世紀に入ってから。東部戦線の性犯罪解明は今後の課題と説く。重い指摘である。

「兵士とセックス―第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか?」書評 戦争が誘発する性暴力とは|好書好日2015年10月11日
 兵士たちの性的衝動は、多数の売買春や強姦事例をひきおこしていく。日本のように軍公認の慰安婦制度こそとらなかったものの売春宿の利用は「お目こぼし」された。
 著者はフランス史ジェンダー史が専門。そして監訳者の佐藤*16は『軍事組織とジェンダー自衛隊の女性たち*17』の著者でもあるジェンダー研究者。フェミニストのバトンリレーがつないだ本書が現在の日本で大きな意義を持つことは言うまでもない。
 慰安婦問題から出発した諸研究は、今やより普遍的な「戦時性暴力研究」の枠組みに位置づけられる。巻末の「監訳者解題」では、慰安婦論争の文脈において本書がいかに受け止められるべきかを丁寧に綴っており、「よその国でもやっていたじゃないか」という言い回しが「反論」になるという思い込みがいかに周回遅れかについても説明しつくしている。戦争はいかなる性暴力を誘発するのか。今こそ手に取るべき本だ。

【コラム】ドイツとフランスにも慰安婦がいた?(1) | Joongang Ilbo | 中央日報2014.2.10
 1954年5月、ベトナムラオス国境に近いディエンビエンフー
 「赤いナポレオン」 ボー・グエン・ザップ*18将軍率いるベトコン軍は56日間の激戦の末にフランス軍の陣地を陥落させる。陣地に進入したベトコン軍は目を丸くした。砲弾があふれる最前線に最高級ワインが山のように積まれているではないか。兵士1万人に食べさせるとしてフランスから空輸してきた4万8000本だった。これだけではなかった。アルジェリア*19ベトナムの女性18人が震えていた。後方から連れてきた性的玩具で、第1次大戦の時からフランス軍が運営してきた「野戦軍事売春所」(BMC)の女性たちだった。
 先月25日、「戦争をしたどこの国にも慰安婦はいたし、ドイツやフランスにもあった」という籾井勝人NHK会長の発言が出た。
 軍内売春組織を置いたのはフランスだけではなかった。第2次大戦当時ドイツ軍強制性的奴隷も存在した。ナチスもロシアやポーランドなど占領地の路上から女性たちを連れて行った。ドイツ軍に身を捧げさせるためだった。これとは別に強制収用所内にも売春村が建てられた。「ナチスのナンバー2」ヒムラーは女性服役者に体を売るよう強要した。そして業務成績が良い服役者に女性を買える特権を与えた。勤労成果を高めようとする術策だった。
 それでは籾井発言が事実で、そのため慰安婦の件は問題にしてはならないということか。答えは「もちろんそうではない」だ。
 まずフランス軍の売春婦は自ら身を投じた女性たちだった。多くがだまされて、または無理やり連れて行かれ「強要された性的奴隷」として生きた慰安婦とは根本的に違う。日本のように善良な女性たちを引っ張って行き性的奴隷として虐待したのはユダヤ人600万人を虐殺したナチスだけだったわけだ。

【コラム】ドイツとフランスにも慰安婦がいた?(2) | Joongang Ilbo | 中央日報2014.2.10
 ドイツもそうだったのになぜ日本だけ問題にするのかという形の主張は屁理屈中の屁理屈だ。論理学で話す典型的な「お互い様の誤謬」だ。到底許しがたいナチスと日本ともに悪いもので、ドイツもやったからいいではないかといった主張はありえない。米外交専門紙フォーリンポリシー最新号はこのように釘を刺した。「ナチスが同様の蛮行を犯したからと日本に免罪符を与えない」と。
 さらに注目すべきはドイツ社会はナチの非行を隠さないという事実だ。隠すどころか巡回展示会を開き、当時連れられてきた女性の惨状を後生に伝えるため努力する。もしナチスの蛮行を否定すれば法により処罰を受ける。しかし安倍内閣は強制連行の事実すら認めない。


◆日本軍兵士たちの「慰安所」体験回想から見えてくるもの(平井和子*20
(内容紹介)
Q&A形式で書いてみます。


 平井さんは『兵士と男性性:「慰安所」へ行った兵士/行かなかった兵士』(上野千鶴子他『戦争と性暴力の比較史へ向けて』(2018年、岩波書店)収録)、『日本兵たちの「慰安所」:回想録に見る現場』(吉田裕他『戦争と軍隊の政治社会史』(2021年、大月書店)収録)などで「日本兵慰安所体験」について論じられていますが、それについてお話しください。

 慰安所について、慰安婦や「運営した側(軍)」だけでなく「利用した側(個々の兵士)」の視点に立った研究が少ないのではないかと思い「元兵士の日記」「元兵士の回想録」などをもとにそうした研究を始めました。

 で研究成果についてもいろいろ述べられていますが小生の無能のため、うまく要約できないので紹介は省略します。


ジェンダー覚書:The personal is political『ILOのディーセント・ワークの核心はジェンダー平等』(筒井晴彦*21
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
男女の賃金格差 日本の異常くっきり/ILO報告書にみる2009.6.6
女性が働きやすい社会に/全労連女性部が交流集会2012.5.29
ILOハラスメント禁止条約/人間の尊厳守る宣言文/全労連副議長 長尾ゆりさんに聞く2019.7.4


◆論点『新型原子炉は気候危機対策にならない』(鈴木剛
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介などで代替。

安倍晋三元首相、原子炉建て替えよ 小型化でリーダーシップを - サンスポ2022.2.27
 自民党安倍晋三元首相は27日のフジテレビ番組で、原発再稼働が滞る現状を踏まえ、小型モジュール炉(SMR*22)への建て替え推進を訴えた。
 SMRについて「安全性が非常に高い」と強調。電源構成のうち原発の割合が増えなければ、政府が掲げる2050年の脱炭素社会実現も「全く夢の話になってしまう」と指摘した。

高市・岸田氏なぜ「小型原発と核融合炉」主張するのか | 経済プレミア・トピックス | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」2021.9.24
 自民党総裁選で高市早苗*23総務相岸田文雄*24政調会長は自身のエネルギー政策として、小型モジュール炉(SMR)と呼ばれる小型原発の建設や核融合炉の研究開発を主張している。
 高市氏は「地下原発議員連盟」の顧問を務める。同議連は小型原発を地下に造ることで、立地自治体の避難計画が不要になり、テロ攻撃にも備えることができるなどと主張している。

代表質問 各党の立ち位置は/共産党 自民政治への対決軸鮮明/維新など 「規制緩和」軍事対応迫る2022.1.23
 維新は、(中略)浅田氏が「地産地消型の電力」と称して「小型原子炉」の検討を迫ると、岸田首相は「小型炉や高速炉をはじめとする革新原子力の開発などの取り組みを着実に進めたい」と呼応しました。国民民主党玉木雄一郎代表も「日本も小型モジュール炉、SMR(小型軽水炉)や高速炉の実証実験に取り組むべきだ」と主張しました。
 維新が首相にいっそう危険な悪政をあおり、一部の党*25がひっぱられるような動きが強まっています。

 さすが「原発推進」連合の支援を受け、「ガソリン税免除の見込み」を口実に予算案に賛成した玉木らしい。しかし、維新については意外性ゼロですが、「立民や共産」が脱原発を訴えてることを知りながらこれとは玉木もよくも「野党共闘」などと抜かせたもんです。

脱炭素社会の発電「小型原子炉」は選択肢か | NHK | WEB特集 | 環境2021.4.28
 民主党のバイデン政権は国内の電力すべてを、二酸化炭素を出さない「クリーンエネルギー」にすると掲げ、再生可能エネルギーの拡大に力を入れていますが、原子力発電も選択肢の1つだとしています。大統領選挙の公約にも、小型原子炉の開発コスト引き下げを掲げ、ことし3月に発表した大規模なインフラ整備計画にも、新型原子炉への開発投資が盛り込まれました。
 開発の動きはアメリカだけではありません。イギリスのジョンソン首相も脱炭素に向けた産業政策の中で支援を表明していて、ロールスロイス社が開発を進めています。
 一方、反対の声も根強くあります。
「小型炉は汚れていて、危険だ」
 こう訴えるのはカナダ環境法協会です。カナダでは、政府が小型炉の開発を支援しようとしましたが、100を超える環境団体などがこれに反対する声明を発表。小型でも、いわゆる「核のゴミ」を出すことや、喫緊の課題である気候変動対策としては開発に時間がかかりすぎると訴えています。
 さらに、軍縮やエネルギーの専門家は、小型炉でも事故のリスクはゼロにはできないと指摘。むしろ、再生可能エネルギーの普及に力を入れるべきだと主張します。
 日本ではどうなるのか。
 4月6日の閣議後、国内での小型炉の利用について記者団に問われた梶山経済産業大臣は次のように答えました。
梶山経済産業相
「小型モジュール炉(小型炉)に関して、日米企業で連携した具体的な取り組みに進捗が見られたことは喜ばしいことだと考えている。そのうえで、小型モジュール炉も含めて現時点では新増設、リプレース(建て替え)は想定していないというのがこれまでの政府の考え方だ」

自民党総選挙政策/石炭火力・原発に固執 気候危機打開・地球の未来託せず2021.10.26
 自民党の政策は「SMR=小型モジュール型原子炉)の地下立地」への投資の後押しを提案しています。SMRの技術は実用化されていませんが、主要な部品を工場で製造し現場で組み立てることで、短期間の建設が可能だといいます。事故時の安全性に配慮し、地下に埋めるといいますが、有害性が天然ウランと同程度になるのに10万年かかる高濃度放射性廃棄物を発生し、最終処分場も決まっていません。
 自民党甘利明幹事長は「老朽原発を複数基のSMRで建て替える」(13日付「日経」)と主張しています。
 また、「究極のクリーン・エネルギー」として「核融合の開発」を提言しています。核融合は「地上に太陽をつくる」研究といわれる実用化のメドが立っていない技術で、気候危機打開にはなりません。
 岸田首相は12日の参院本会議で、自民党世耕弘成参院幹事長の原子力を「ベースロード電源として活用すべき」との質問に、小型モジュール型原子炉をはじめ、今後の取り組みが「きわめて重要」だと応じました。
 CO2排出の早急な削減を怠り、最悪の環境破壊を引き起こす原発依存をあらわにする自民党には、地球の未来は託せません。


◆暮らしの焦点『日本郵政最高裁判決に逆行の「労働条件の見直し」提案は許さない』(日巻直映*26
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
最高裁判決から1年、進まぬ改善 | 郵政ユニオン郡山支部2021.10.17
【日本郵政】最高裁格差是正判決ねじ曲げ/非正規を雇止め・正社員処遇も改悪 郵政ユニオン「待遇改善で是正せよ」・・・今日の赤旗記事 - (新版)お魚と山と琵琶湖オオナマズの日々2021.11.5


メディア時評
◆テレビ『NHKは疑念に答えたか』(沢木啓三)
(内容紹介)
 新刊紹介:「前衛」2022年3月号 - bogus-simotukareのブログで紹介した『NHK番組の根の深い問題』(沢木啓三)の続き。BPO審議入りした「NHK虚偽字幕問題」についてNHKに「真相解明」の意思が見られないと批判している。
主張/NHK虚偽字幕/すべての経過を明らかにせよ2022.2.5
虚偽字幕 深い調査を/NHKに視聴者団体申し入れ2022.2.10


文化の話題
◆演劇:「カミノヒダリテ」「命(ぬち)どぅ宝」(寺田忠生)
(内容紹介)
 劇団俳優座『カミノヒダリテ』、劇団文化座『命どぅ宝』の紹介。
【参考:カミノヒダリテ】

俳優座『カミノヒダリテ』、タイロン君を愛おしく感じてしまった話|中本千晶|note2022.1.16
 「登場人物がみんなバカ」のこの作品、グレッグ牧師役の渡辺さんは「ちゃんとバカに見えるかが課題」だとお話されてました。
 俳優座としては異色の作品への挑戦で、「後援会の人たちが観て辞めちゃったらどうしよう」と心配だったとか。

「劇団俳優座のイメージを良い意味で裏切る公演」若手による新しい系譜の舞台「カミノヒダリテ」:中日スポーツ・東京中日スポーツ2021.12.19
 劇団俳優座は来年1月7日から舞台「カミノヒダリテ」(東京・六本木の俳優座5階稽古場、16日まで)を上演する。劇団の若手が企画段階から関わり、俳優座出身の俳優田中壮太郎(51)が演出・訳を担当しているが、劇団では「1944年に創設された伝統ある劇団のイメージを良い意味で裏切る公演」と表現する。「新しい系譜をつくりだしたい」と意気込む次世代を担うキャスト、森山智寛(30)、小泉将臣(35)らが取材に応じ、チャレンジングな舞台を語った。
 「カミノヒダリテ」は米国の劇作家ロバート・アスキンス作で2015年、米・ブロードウェーで初演、トニー賞5部門にノミネートされるなど人気を博し、19年に来日公演が開かれたが、日本語での上演は今回が初めてとなる。
 物語は、テキサス州の街にある教会の地下室で開かれているパペット教室を中心に展開。教室を主宰するマージェリーの息子ジェイソン(森山)は友人もなく、パペットのタイロン(森山、二役)だけが話し相手。ある日、ジェイソンのパペットが生命が宿ったように話し始めたが、それは悪魔のような語り口だった…。自分自身との対峙(たいじ)、何が善で、何が悪なのかを問うブラックコメディーだ。
 小泉はマージェリーに恋心を抱く高校生・ティモシー役で出演する。


【参考:命どぅ宝】

劇団文化座 沖縄の戦後描いた「命どぅ宝」上演 戦争の悲劇、非暴力訴え | おでかけトピック | 兵庫おでかけプラス | 神戸新聞NEXT2021.7.30
 劇団文化座(東京都)は8月6、7日、沖縄の戦後を描いた劇「命(ぬち)どぅ宝」を、神戸市中央区楠町4の神戸文化ホールで上演する。来年は沖縄の本土復帰から50年。「芝居を通じて沖縄に寄り添うことにつながれば」としている。(田中真治)
 同作品は劇団創立75周年を記念し、杉浦久幸さんが書き下ろし、鵜山仁さんの演出で2017年に初演。
 主人公は、米軍占領下の沖縄・伊江島で土地接収に抵抗した阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)氏と、反基地運動の先頭に立った政治家・瀬長亀次郎氏*27。2人が土地闘争と本土復帰を進めていくドラマを、琉球音楽や舞踊を交えて描く。
 文化座はたびたび沖縄を題材にした作品を上演し、代表の佐々木愛さんは映画「沖縄」(1970年)に主演。阿波根氏と瀬長氏の関係を示す手紙が見つかったことをきっかけに、舞台化を企画したという。

米軍による土地接収への抵抗描く 劇団文化座「命どぅ宝」 来年2月、沖縄公演 - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト2021.12.24
 米軍による土地の強制接収に住民が激しく抵抗した、1950年代の「島ぐるみ闘争」を題材にした劇団文化座の劇「命どぅ宝」が10日、埼玉県の蕨(わらび)市民会館であった。
 物語は、土地接収への抗議行動に身を投じた阿波根昌鴻さんと、占領政策を徹底的に批判した政治家、瀬長亀次郎さんの2人に焦点を当てた。

命どぅ宝 - Wikipedia
 沖縄語で「命こそ宝」という意味の言葉。
 沖縄県出身の作家・山里永吉(1902~1989年)が1932年(昭和7年)に書いた戯曲『那覇四町昔気質』が原典とされ、戯曲の幕切れに琉球処分で東京移住を命じられた尚泰王が「いくさ世(ゆ)もしまち みろく世(ゆ)もやがて 嘆(なじ)くなよ臣下(しんか) 命(ぬち)どぅ宝」(争いの世が終わり、やがて弥勒仏の世が訪れる。臣よ嘆かないでくれ、命あっての物種だ。)という琉歌を詠む台詞がある。この琉歌の作者は戯曲を書いた山里永吉とも、戯曲で尚泰王を演じていた俳優の伊良波尹吉(1886~1951年)とも言われている。

*1:衆院議員。党中央委員。個人サイト日本共産党 衆議院議員 宮本徹のホームページです。

*2:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*3:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*4:宮沢以降は「橋本、小渕の旧竹下派政権」「森、小泉、安倍、福田、また安倍の清和会政権」でしたからね。なお、麻生元首相は「河野洋平氏(宮沢内閣で官房長官)の河野派に所属」し「もともとの出自は宏池会」なのですが、この記事でわかるように麻生内閣は一般に「宏池会政権」扱いされません。

*5:浅利や香山は一般にはむしろ中曽根ブレーンという評価でしょう。

*6:消防庁長官小泉内閣国交大臣政務官、第一次安倍、福田内閣外務副大臣を歴任

*7:反貧困ネットワーク世話人、「女性による女性のための相談会」実行委員、雑誌『週刊金曜日編集委員。著書『悪の枢軸を訪ねて』(2004年、幻冬舎文庫)、『雨宮処凛の「オールニートニッポン」』(2007年、祥伝社新書)、『生き地獄天国:雨宮処凛自伝』(2007年、ちくま文庫)、『プレカリアートデジタル日雇い世代の不安な生き方』(2007年、洋泉社新書y)、『ともだち刑』(2008年、講談社文庫)、『排除の空気に唾を吐け』(2009年、講談社現代新書)、『ロスジェネはこう生きてきた』(2009年、平凡社新書)、『生きさせろ!難民化する若者たち』(2010年、ちくま文庫)、『14歳からの原発問題』(2011年、河出書房新社)、『14歳からわかる生活保護』(2012年、河出書房新社)、『14歳からわかる生命倫理』(2014年、河出書房新社)、『右翼と左翼はどうちがう?』(2014年、河出文庫)、『命が踏みにじられる国で、声を上げ続けるということ』(2014年、創出版)、『自殺のコスト』(2015年、太田出版)、『14歳からの戦争のリアル』(2015年、河出書房新社)、『生きづらい世を生き抜く作法』(2016年、あけび書房)、『女子と貧困』(2017年、かもがわ出版)、『一億総貧困時代』(2017年、集英社インターナショナル)、『自己責任社会の歩き方』(2017年、七つ森書館)、『非正規・単身・アラフォー女性:「失われた世代」の絶望と希望』(2018年、光文社新書)、『相模原事件・裁判傍聴記』(2020年、太田出版)、『コロナ禍、貧困の記録』(2021年、かもがわ出版)、『学校、行かなきゃいけないの?:これからの不登校ガイド』(2021年、河出書房新社)、『「女子」という呪い』(2021年、集英社文庫)、『生きのびるための「失敗」入門』(2022年、河出書房新社)など。個人サイト雨宮処凛 公式サイト

*8:全労連女性部事務局長

*9:農民連女性部事務局長

*10:名古屋大学名誉教授、愛知工業大学教授。著書『教育の自由と自治の破壊は許しません。:大阪の「教育改革」を超え、どの子も排除しない教育をつくる』(2013年、かもがわブックレット)、『教育委員会は不要なのか:あるべき改革を考える』(2014年、岩波ブックレット)、『国家と教育』(2020年、青土社

*11:「日本製鉄元徴用工裁判を支援する会」事務局員

*12:ブルネイインドネシアカンボジアラオスミャンマー、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム

*13:WWFジャパン気候エネルギー・海洋室長。著書『脱炭素社会とポリシーミックス:排出量取引制度とそれを補完する政策手段の提案』(編著、2010年、日本評論社

*14:参院議員、党中央委員

*15:関東学院大学教授。著書『沖縄戦と民衆』(2001年、大月書店)、『BC級戦犯裁判』(2005年、岩波新書)、『シンガポール華僑粛清』(2007年、高文研)、『戦後平和主義を問い直す』(2008年、かもがわ出版)、『戦犯裁判の研究』(2009年、勉誠出版)、『沖縄戦 強制された「集団自決」』(2009年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『沖縄戦が問うもの』(2010年、大月書店)、『米軍基地の歴史』(2011年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『裁かれた戦争犯罪:イギリスの対日戦犯裁判』(2014年、岩波人文書セレクション)、『暴力と差別としての米軍基地』(2014年、かもがわ出版)、『日本軍「慰安婦」問題の核心』(2015年、花伝社)、『沖縄からの本土爆撃:米軍出撃基地の誕生』(2018年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『帝国主義国の軍隊と性:売春規制と軍用性的施設』(2021年、吉川弘文館)など。個人サイトWelcome to Hayashi Hirofumi'

*16:一橋大学教授

*17:2004年、慶應義塾大学出版会

*18:ベトナム軍総司令官、ベトナム国防相など歴任。著書『人民の戦争・人民の軍隊:ヴェトナム人民軍の戦略・戦術』(中公文庫)

*19:1962年に独立を果たすまでフランスの植民地だった。

*20:一橋大学ジェンダー社会科学研究センター客員研究員。著書『日本占領とジェンダー:米軍・売買春と日本女性たち』(2014年、有志舎)

*21:著書『働くルールの国際比較』(2010年、学習の友社)、『8時間働けばふつうに暮らせる社会を:働くルールの国際比較〈2〉』(2017年、学習の友社)

*22:鈴木論文の表現では「新型原子炉」

*23:現在、政調会長

*24:現在、首相

*25:国民民主党のこと

*26:郵政産業労働者ユニオン委員長

*27:1907~2001年。米軍支配下那覇市長、沖縄人民党委員長を、日本復帰後に衆院議員、日本共産党副委員長を歴任。この記事において瀬長紹介で「日本共産党」の文字が出てこないのは「共産党の宣伝だ」という右翼の言いがかりを恐れてでしょうか