今日の産経ニュースほか(2022年5/13、14日分)(ボーガス注:維新議員の経歴詐称疑惑に呆れる、ほか)

維新・岬氏経歴「虚偽だった」 調査結果発表―減税・河村氏:時事ドットコム
 何故減税が調査発表したかというと共同推薦していたからです。「我々はきちんと調査した、維新とは違う」「この話は全て維新が悪い」という責任転嫁が目的だとしても「維新が未だに調査発表しない」酷さと比べたら一定の評価ができます。
 マスコミの批判の弱さもあって維新がすっとぼけて逃げようとしていることにはいつもながら心底呆れます。支持者もこんな「不祥事常習の連中」を良く支持できるもんです。いずれにせよ、「最低でも、厳しい追及でこの経歴詐称議員を議員辞職に追い込む必要がある」でしょう。


【沖縄復帰50年】自衛隊への理解進む沖縄 緊張感高まる東アジア、増す重要度 - 産経ニュース

 沖縄出身者の入隊者の数だ。自衛隊沖縄地方協力本部によると、昭和47年はわずか15人だったが、54年に215人と200人台を初めて突破。時期によっては2桁台に落ち込むなど増減を繰り返しながら、ここ5年は安定して200人を超えるようになった。

 単に「就職の場が少ないだけ」ではないのか。「時期によっては」というのは「景気が良くなると入隊者が減る」つうことでしょう。

 拓殖大海外事情研究所の川上高司*1所長はロシアのウクライナ侵攻を例に挙げ、「十分な抑止力を持っていない国は容易に侵略されてしまうことが証明された。中国の軍事的脅威が増す中、日本も自衛力を高めなければ東アジアの均衡が崩れかねない」と指摘する。
 約2千人の隊員を率いる立場になった蛯原准陸尉はウクライナ侵攻後、隊員にこんな言葉をかけるようにしているという。
ウクライナでは国家間のパワーバランスが崩れて、戦争が起きてしまった。沖縄にいるわれわれが日々訓練して抑止力を高める意義は、今まで以上に高まっている」

 呆れて二の句が継げませんね。沖縄侵攻なんかどこの国がするのか。「中国だ」とでも言う気なのか?


【近ごろ都に流行るもの】「ジェンダーレスコスメ」 性差解消は「顔」から⁉ 化粧品も男女共用 - 産経ニュース
 過去に「ジェンダーフリー(この産経記事でのジェンダーレスとほぼ同義)」を散々誹謗していた産経にこんな記事が載るとはねえ。


産経新聞記者を解雇 酒酔い運転逮捕で - 産経ニュース
 個人的には解雇は当然*2と思いますが「デマ記事なら出世かよ(阿比留)」感はあります。


鈴木財務相「日銀、政府の子会社でない」 安倍氏発言を否定 - 産経ニュース
 「現役ではなく元首相*3」ですし、あまりにもデタラメな発言過ぎてさすがに擁護はできないでしょう。


【阿比留瑠比の極言御免】憲法、国是と世論の乖離 - 産経ニュース
 油断は禁物ですが、阿比留が言うほど日本国内で改憲支持が強まってるとは思えません。「改憲支持回答」もどれほど「真剣に考えてること」やら。
 「ウクライナ侵攻→ロシアの脅威ガー」レベルであり、「改憲が現実化してない」が故に情緒的に考えてる面が大きいのではないか。
 本当に「改憲が現実化すれば」そう簡単には支持回答しなくなるのではないか。
 勿論、そんなことは阿比留も分かった上での「改憲ムード作り」の強弁でしょうが。
 なお、冷静に考えれば「東欧に強い影響力を持っていた旧ソ連」に比べれば「そうした影響力を喪失したプーチンロシア」は「脅威」のレベルとしては明らかに「格落ち」してるので「情緒的な改憲支持」には心底呆れます。


【産経抄】5月13日 - 産経ニュース

 東京の地下鉄駅近くの長屋住まいだった林家彦六正蔵)は、寄席に通うのに定期券を利用していた。仕事以外では切符を買った。定期券の割引は仕事をする人のため、との理屈である。期限切れのJR無料パスで新幹線にただ乗りしていた元参院議員に教えたい。

 八代目林家正蔵(後に林家彦六)と言えば

林家彦六 - Wikipedia参照
◆1982年1月29日、肺炎のため東京都渋谷区の代々木病院で死去。代々木病院日本共産党の友好団体「全国民医連」系の病院であり、過去には彦六以外にも「花沢徳衛*4」「平塚らいてう*5」など著名な党員、党支持者が入院、死去している。
◆理屈ぽいことから噺家仲間から「菜ッ葉服(労働服)を着て共産党とつきあっている」と陰口を叩かれた。実際に日本共産党の支持者として知られるが、政治主張に共感した訳ではなく、本人によれば「あたしは判官贔屓」「共産党は書生ぽいから好き」とのことであった。自身が贔屓にした共産党の金子満広*6に、自民党参院議員時代の立川談志が侮辱的な野次を飛ばしたことを快く思っておらず、会えばしょっちゅう喧嘩になっていたという
◆30年以上、朝日新聞を愛読したが、紙上で落語評論家が当代の名人について、5代目古今亭志ん生、8代目桂文楽、6代目春風亭柳橋、10代目金原亭馬生の名を挙げ「ここまでくると次の指が折れない」と書いたことに激怒*7し、朝日新聞の購読を停止し、赤旗を取るようになった。

というエピソードがありますが、勿論反共の産経はそうした話は紹介しません。

*1:著書『「無極化」時代の日米同盟』(2015年、ミネルヴァ書房)など

*2:ただし記事に寄れば「死亡事故ではない」ので「飲酒運転に厳しい昨今」とはいえ「停職や減給、降格ならともかく解雇は厳しすぎる」と評価する余地は一応あるとは思います。

*3:とはいえ「今現役なら、詭弁でかばったのか?」と思い暗澹とします。さすがに現役なら安倍もここまで阿呆な発言はしないかもしれませんが。

*4:1911~2001年。俳優。党歴50年を超える日本共産党員でもあり、各種選挙で共産党候補者の推薦人になり、赤旗紙上にたびたび応援コメントを寄せた。また、共産党に近い新日本出版社から著書『花沢徳衛の恥は書き捨て』(1986年)、『幼き日の街角』(1987年)を刊行(花沢徳衛 - Wikipedia参照)

*5:1886~1971年。日本婦人団体連合会婦団連)会長、国際民主婦人連盟(国際民婦連)副会長、世界平和アピール七人委員会委員など歴任(平塚らいてう - Wikipedia参照)

*6:1924~2016年。元衆院議員(旧東京8区→比例北関東ブロック選出)。書記局長、副委員長など歴任

*7:彦六(1895年生まれ)と同世代の、志ん生(1890年生まれ)、文楽(1892年生まれ)、柳橋(1899年生まれ)はともかく「志ん生の息子・馬生(1928年生まれ)」よりも格下扱いでは腹も立つでしょう。というか、このウィキペディアの記述が事実として「五代目柳家小さん(1915年生まれ)は?」と思いますね。