今日の産経ニュースほか(2022年7/27、28日分)(副題:安倍暗殺続報ほか)

関連団体に政活費支出か 旧統一教会、さいたま市議 - 産経ニュース
旧統一教会系誌を政務活動費で購入 自民さいたま市議2人を巡り市に住民監査請求:東京新聞 TOKYO Web
 ということで埼玉の自民党でも「統一教会疑惑」が発覚しました。


30日に明治天皇崩御110年 百十年祭に記念展も開催 - 産経ニュース
 ウヨの産経らしいと吹き出しました。
 なお、今年で死後110年というと明治天皇(1912年7月30日死去)以外では

1912年 - Wikipedia
◆4月13日
 石川啄木歌人
◆9月13日(明治天皇への殉死として自決)
 乃木希典: 第2師団長、台湾総督、第11師団長など歴任

などがいます。
 逆に今年で「生誕110年」だと

1912年 - Wikipedia
◆1月8日
 今井正:映画監督
◆4月15日
 金日成北朝鮮国家主席朝鮮労働党総書記
◆4月22日
 新藤兼人:映画監督
◆12月5日
 木下惠介:映画監督

などがいます。


安倍氏追悼演説、先送りで自民調整 党内外から批判 - 産経ニュース
 以前別記事で書きましたがこういう場合「最大野党(例:大平首相死去時の飛鳥田社会党委員長、小渕首相死去時の村山元社会党委員長)」からされることが多いし、「与党内」だとしても「何故甘利?」という声は当然出るでしょう。
 なお、甘利の演説棚上げについては「残した派閥をばかに」 安倍派の猛反発で甘利氏の追悼演説頓挫 | 毎日新聞によれば安倍派から

安倍氏死後、集団指導体制で、会長がすぐに務まる器がいないのは問題だ」云々などというのは安倍氏に対する侮辱(子分をきちんと育てられなかった)ではないか。そんな人間が追悼演説でいいのか

という反発が出たことが大きかったらしい。
 それにしても随分な「ぐだぐだぶり」です。「安倍に対する侮辱」と言ってもいいのではないか。


「残した派閥をばかに」 安倍派の猛反発で甘利氏の追悼演説頓挫 | 毎日新聞

 党内では、甘利氏に代わって第2次安倍政権で安倍氏官房長官として支え続けた菅義偉前首相や(ボーガス注:安倍政権外相だった)岸田文雄首相による演説を求める声があり、野党からは野田佳彦元首相らを推す声が出ている。

 普通に考えれば「泉・立民代表」ですが「やりたがらない」ので「安倍に考えが近いウヨ」の野田(立民党最高顧問)が候補として浮上したのでしょう。


大阪市長、国葬反対で脅迫は「抗議の仕方が間違い」 - 産経ニュース
 「不自由展への脅迫」には何ら批判を加えなかった男が良くも言ったもんです。そもそもほとんどの抗議はまともですし、維新は「国葬賛成」なので反対派に対する下劣なネガキャンでしかない。


トライアスロン宮崎選手が事故で死亡 フランスで合宿中 - 産経ニュース
 「自転車って結構危険なんだよな」ということを改めて実感します。谷垣*1が政界引退したのも自転車事故ですからね。


【主張】秋葉原事件の死刑 惨劇を繰り返さぬために - 産経ニュース

 刑事訴訟法は「死刑の執行は、法務大臣の命令による」と定め、命令は「判決確定の日から6カ月以内にこれをしなければならない」と明記している。

 これを形式的に適用すると「袴田事件の袴田死刑囚」「北海道庁爆破事件の大森死刑囚(荒木和博とつるんでる右翼)」など「日弁連アムネスティなどに冤罪の疑いが指摘されてる死刑囚」も処刑されて不合理なのでこんなもんを形式的に適用できるわけがない。少なくとも「冤罪の疑い」の場合に適用除外になるのは当たり前の話です。
 大体

第五十三条
 内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。

を無視して「野党の国会開催要求を拒否した自民」を擁護する産経が良くもいったもんです。

 (ボーガス注:秋葉原事件の死刑囚に)刑が執行された26日は、平成28年7月に相模原市知的障害者施設で入所者ら45人が殺傷された事件から6年にあたった。事件を起こした元職員の植松聖死刑囚は(中略)障害者の殺害を予告する言動を繰り返したため「他害の恐れがある」として精神保健福祉法に基づき措置入院したが、退院後に犯行に及んだ。
 平成13年に大阪教育大学付属池田小学校で男が児童8人を殺害した事件も措置入院から退院後の犯行だった。
 京都アニメーション放火や安倍元首相銃撃もそうした延長上にあるのではないか。

 無差別殺人であり被害者に非があるとは言えない「秋葉原事件」「京都アニメ放火」と「安倍暗殺(安倍という特定個人のみ殺害、また殺人は勿論犯罪だが安倍には『統一教会支援』という恨まれて当然の非があった)」と何の共通点があるのか。この期に及んで「安倍信者」産経は「安倍に非はない」「山上の逆恨み」と強弁する気なのか?。
 そして「精神病とは認定されてない秋葉原事件、京都アニメ事件や安倍暗殺」と「措置入院」と何の関係があるのか?。
 つうか「措置入院」云々て「まさかとは思います」が「山上の犯行」を精神病扱いする気なのか?


〈独自〉首相、核管理「透明性の強化」要請へ 中国念頭、NPT再検討会議演説で - 産経ニュース
 核廃絶でない点に心底呆れます。


菅前首相に副総理起用説、本人否定的も焦点は求心力維持 - 産経ニュース
 「はあ?」ですね。あれほど無様な首相辞任をしたのに、本当に「派閥ボスでもない、今は無役」の菅にそんな政治力があるのか?


公明、参院選得票減で焦り 防衛費増、慎重論へ回帰 - 産経ニュース
 果たして得票減が「そういうことなのか」はともかく、そのように危惧して「慎重論」を言い出したのなら俺のようなハト派にとってはいいことです。勿論「最後には公明党は岸田の言いなり」とは思いますが。


【主張】元理事宅強制捜査 五輪取り巻く悪弊を断て - 産経ニュース
 東京五輪組織委員会には政財官界の大物が名前を連ねていたのに良くも脳天気にこんな文章が書けたもんです。
 「追及はこの元理事止まり、政財官界の大物には波及しない」とでも思ってるのか?


【政界徒然草】「元気の素」安倍氏を失った共産党 闘争心の持って行き場に苦慮か - 産経ニュース

 共産党は政敵の安倍晋三元首相を失ったことで、闘争心の持って行き場に苦慮しそうだ。

 馬鹿馬鹿しくて吹き出しました。「安倍のような極右(他には岸や中曽根)」を特に批判してきたとはいえ、【1】大平首相、宮沢首相などいわゆる自民リベラルを批判してこなかったわけではない、【2】岸田を批判してこなかったわけではない、【3】安倍派が消滅したわけではない(岸田政権にも松野官房長官、萩生田経産相、岸防衛相など安倍派が閣僚として在籍)のに何を寝言を言ってるのか。
 「岸や中曽根の退陣で共産党は闘争心の持って行き場に苦慮しそうだ」並にくだらない。
 そして、むしろ「安倍の死」は共産党にとって「結果的には朗報」でしょう。
 「2015年の統一教会の改名許可疑惑(前川喜平氏の証言に寄れば、長年、改名申請が拒否されてきたのに2015年に突如許可)」という「新たな安倍疑惑(改名許可については文科相だった下村も疑惑の当事者)」が浮上してるからです。そして「共産党による統一教会批判」も改めて「好意的な意味」で注目を受けている。
 また「岸防衛相が統一教会から選挙協力を受けていたことを認める」など統一教会疑惑は岸田政権にも波及しています。
 そして岸田が愚かにも「国葬」と言い出したことで「モリカケ桜疑惑の政治家を国葬でいいのか」と安倍批判もしやすくなった。
 これでどこが「苦慮」なのか。むしろ苦慮してるのは「ウヨ業界のプリンス安倍を失った産経ら右翼連中」「暗殺を契機に安倍と統一教会の癒着に注目が集まってることに苦しむ右翼連中(さすがに公然と擁護しがたいので)」の方でしょう。安倍派も当面は「集団指導体制」で会長不在です。また誰が会長に決まっても「右翼業界における安倍ほどの熱烈な人気」は出ないでしょう。
 そもそも「岸田首相に遠慮して右翼発言を控えてる」のでしょうが「安倍派とはいえ、萩生田経産相や松野官房長官」は明らかに「安倍ほどの極右ではない」。安倍にはその種の遠慮は全くないでしょうからね。「岸田を外相にしてやって、首相の道を作ってやったのは俺だ」「俺は岸信介元首相の孫だ」位に思っていたでしょう。

 最近は憲法改正に前向きな日本維新の会や国民民主党への攻勢も強めていたが、安倍氏を上回るライバルに育つ可能性は低い。

 攻勢を強めるも何も安倍死去以前から「自民補完勢力」として批判しています。また、「参院選議席を減らした国民民主」はともかく維新は参院選議席を増やしてる*2のだから「脅威」と感じて批判を強めるのは当然でしょう。「安倍を上回る」とかそういう話ではない。

*1:小泉内閣国家公安委員長財務相福田内閣国交相自民党政調会長(福田総裁時代)、総裁、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣法相など歴任

*2:とはいえ、衆院選での議席増に比べれば明らかに伸びが落ちていますが。「自民や立民、参政党などに食われた」のか分析が必要なところです。