落語「芝浜」(棚ボタの金は、必ずしも人間を幸福にしない)

 私の考えを補強してくれる記事があった(宝くじほか棚ボタの金は、必ずしも人間を幸福にしない) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)で俺がすぐに連想したのが落語「芝浜」ですね(芝浜 - Wikipediaなどであらすじが分かる)。
 「棚ボタの金は、必ずしも人間を幸福にしない」つう考えが強いことも「芝浜」が有名落語になった一因ではあるでしょう。

【参考】

芝浜 - Wikipedia
 三遊亭圓朝(1839~1900年)の三題噺(「酔漢」「財布」「芝浜」)が原作とされる。三題噺とは、寄席で客から三つのお題を貰い、その場で作る即興の落語である。但し『圓朝全集』に収録されていないことや圓朝以前に類似の話があることから、この説を疑問とする声もある。太平洋戦争後、3代目桂三木助(1902~1961年)が安藤鶴夫*1、暉峻康隆*2らの意見を取り入れて改作、十八番としたのが現在広く演じられているストーリーの基礎とされる。彼の存命中は他の噺家は遠慮したほどであるが、後には7代目立川談志を始め多くの落語家が演じて今に至る。噺のヤマが大晦日であることから、年の暮れに演じられることが多い。

*1:1908~1969年。演芸評論家。1950年(昭和25年)から三越名人会を、1953年(昭和28年)からは三越落語会を主宰。1963年(昭和38年)、『巷談本牧亭』で直木賞受賞。著書『巷談本牧亭』(1992年、ちくま文庫→2008年、河出文庫)、『わが落語鑑賞』(1993年、ちくま文庫→2009年、河出文庫)、『寄席はるあき』(2006年、河出文庫)、『三木助歳時記』、『わたしの寄席』(以上、2008年、河出文庫)、など(安藤鶴夫 - Wikipedia参照)

*2:1908~2001年。早稲田大学名誉教授。著書『芭蕉俳諧』(1981年、中公新書)、『日本人の愛と性』(1989年、岩波新書)、『落語芸談』(1998年、小学館ライブラリー)、『落語の年輪:江戸・明治篇』、『落語の年輪:大正・昭和・資料篇』(以上、2007年、河出文庫)など(暉峻康隆 - Wikipedia参照)