常岡浩介に悪口する(2022年7月2日分)(追記あり)

【追記】
 民主主義国だからといったって、戦争、あるいは帝国主義、民族問題と無縁ではない(当たり前) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事をご紹介いただきました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】

常岡浩介がリツイート
◆駒木明義
骨抜きにされた民主主義 プーチン氏が20年かけ打ってきた布石とは:朝日新聞デジタル
 三権分立を原則とする民主主義国家が堂々と侵略を始めてしまったというのは、今回の戦争の際だった特徴の一つでしょう。

 吹き出しました。「つうことは、何、駒木さん的には、【1】フランスのアルジェリア戦争、【2】ブッシュとブレアが始めたイラク戦争は侵略じゃないんだ?、それともフランスや米英は実は民主主義国じゃないの?」ですね(例は何でもいいのですが)。
 「プーチンが独裁によって、国内の反戦厭戦世論を弾圧してること」は事実ですが「民主主義と平和主義」は対立概念ではなく「好戦的な民主主義」は当然「理屈上あり得る(そして実際にもある)」ので「(プーチン独裁色が強く、不正選挙の疑いもあるとはいえ、一応、選挙もあり)ロシアは民主主義なのに侵略ガー」と言いたいらしい、「侵略イコール独裁国家」と言いたいらしい駒木の物言いは明らかにおかしい。

常岡浩介がリツイート
 これをみると、左派、左翼がトンチンカンなのは日本だけ??
◆鶴岡路人*1
 社会民主主義者の独首相が国防予算大幅増、フィンランドスウェーデン社会主義の首相はNATOに入り、同じく社会主義者のスペイン首相は完璧にNATO首脳会合をホスト。左派も時代には抗えず。というか変われるはずなのですよ

 おいおいですね。「鶴岡に共感してるらしい」常岡は何が言いたいのか。岸田の「国防費倍増論」を支持し、それを批判する共産や社民を非難してるのか?
 おそらく「そう」なのでしょうが、ウヨ認定されたくない*2のか、軍事ハト派の知人と疎遠になりたくないのか、「そう、はっきり言えない(日本の左派の何が問題か明確な形では書けない)」辺りが常岡らしい姑息さです。
 そもそも「欧米にも軍事費増やNATO加盟に批判的な左派はいる」「日本にも岸田の国防費増加論に批判的な穏健保守はいる」「他の国はともかくドイツについていえば社民党メルケル政権与党(連立内閣:シュルツ首相はメルケル政権で財務相)であり、それほどメルケル政権との違いは大きくない(従って他の国はともかくドイツについていえば左派も時代には抗えず。というか変われるはずと言う話では全くない*3)」つう問題はありますが、それ以前に「西欧と日本を安易に同一視できるわけもない」でしょう。
 「ロシアは日本の隣国」といってもウクライナと違い、別に地続きではない。「海軍による渡航」が必要なわけでそう簡単に軍事侵攻なんかできません。
 いずれにせよ、これでは「恐らく岸田の防衛費増加論には批判的な」高世仁が以前、常岡との共著『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)を出したとはいえ、「常岡から離れる」のも無理はないでしょう。そして高世から見捨てられた常岡には「高世ほどの支援者」はもはやいないわけです。「旬報社からの常岡本出版」も多分

【高世の旬報社からの著書】
◆スーパーKを追え(1997年)
◆娘をかえせ息子をかえせ:北朝鮮拉致事件の真相(1999年)
◆自由に生きていいんだよ:お金にしばられずに生きる「奇跡の村」へようこそ(森本喜久男との共著、2017年)

という「高世のコネ」にすぎず、常岡が旬報社から評価されていたわけでもない。まあ、その高世も今や旬報社ですら本を出さない「衰退ぶり」ですが。

常岡浩介がリツイート
◆福田充*4
 プーチンを見逃してきたのは、日本と世界の「反知性主義」であり、「冷笑主義」であり、「人道主義の欠如」ではないかと思っています。

 そんなことより「日大教員の一人」として自分が「田中前理事長(脱税で摘発されたことで失脚)の独裁的支配」を見逃してきたこと*5を少しは反省し、「林真理子・新理事長」への感想(「期待する」という好意的評価であれ、「客寄せパンダ(話題性はあっても実務能力などがあると思えない)」という否定的評価であれ、「今後に注目」という意見保留であれ)でも述べたらどうなのか、「自分を正義の立場」において、他人を「プーチン支配を容認してきた」と一方的に非難することはできても、「自己の問題点(田中支配の黙認)」を反省はできないのか?、今後の「あるべき日大の姿」を語れないのか?、と「日大教員」福田には言いたくなります。何せ福田は「危機管理学部教員」ですし、田中問題は「危機管理の失敗」以外の何物でもない。
 それとも、福田は「(他の人間はともかく)俺の専門とする危機管理は国家限定で、大学や企業など民間団体はテーマでない。確かに広い意味では『大学のマネジメント(『田中事件のような不正』の防止など)=危機管理』だが、俺の専門とは離れるから田中問題にコメントする必要はない」とでも言い訳する気か?。それで済む話じゃないでしょうに。
 俺が福田ツイート福田充 Mitsuru Fukuda (@fukuda326) / Twitterをざっと見た限りでは「田中問題(林新理事長就任を含む)」について見事なまでに触れていません。福田はどこまで恥知らずのクズなのか。

常岡浩介がリツイート
◆石田昌隆
 チベットはもう、ほとんど抵抗する力がなくなるほど魂を抜かれてしまった。ウイグルや香港も近々チベットのように「落ち着く」と思っている*6のだろう。ウクライナもそうさせようとしている動きを後押ししている(ボーガス注:早期停戦派の)和田春樹*7伊勢崎賢治*8は許せない。

 「やれやれ(呆)」ですね(和田氏や伊勢崎氏の主張*9についてはよく知らないのでコメントしません)。
 まず第一に、「安全地帯から徹底抗戦を叫ぶ石田や常岡」の方こそ「無責任」ではないのか。
 第二に「チベットウイグル、香港」では当然ながら「ウクライナのような組織的な武力抵抗など起こってない(まあ、チベットの場合、過去にCIA支援でゲリラ戦をやっていたようですが、今は勿論していません)」「そもそも国内紛争で対外侵略ではない」のでウクライナ云々で持ち出すことは明らかに適切ではない。それとも「まさかとは思いますが」常岡や石田は「チベットウイグル、香港」で反体制派に武装蜂起でもして欲しいのか?。

*1:慶應義塾大学准教授。著書『EU離脱』(2020年、ちくま新書

*2:紹介はしませんが別のツイートでは常岡は「同性愛は精神障害か依存症」自民会合で差別的文書配布 「性的少数者の正当化は家庭と社会を壊す」:東京新聞 TOKYO Web「同性愛は精神の障害か依存症」 自民会合で配布の文書に差別的内容 [自民]:朝日新聞デジタル「同性愛は依存症」「LGBTの自殺は本人のせい」自民党議連で配布(松岡宗嗣) - 個人 - Yahoo!ニュースなどが報じる「自民のLGBT差別」を批判して「自民批判派」「リベラル」ぶっています。

*3:まあ他の国だって「左派も時代には抗えず。というか変われるはず」と言えるかは怪しいと思いますが。

*4:著書『メディアとテロリズム』(2009年、新潮新書)、『リスクコミュニケーション』(2022年、平凡社新書)など

*5:どの程度の責任があるかはともかく教員である以上「責任ゼロ」のわけもないでしょう。まともな学生だったら福田の態度には呆れることでしょう。

*6:「思っている」の主語は誰なんですかね?。中国政府か。

*7:東京大学名誉教授。著書『私の見たペレストロイカ』(1987年、岩波新書)、『ペレストロイカ』(1990年、岩波新書)、『ロシアの革命1991』(1991年、岩波ブックレット)、『歴史としての社会主義』(1992年、岩波新書)、『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『領土問題をどう解決するか』(2012年、平凡社新書)、『慰安婦問題の解決のために』(2015年、平凡社新書)、『レーニン』(2017年、山川出版社世界史リブレット人)、『韓国併合 110年後の真実:条約による併合という欺瞞』(2019年、岩波ブックレット)など

*8:東京外国語大学教授。著書『武装解除』(2004年、講談社現代新書)、『国際貢献のウソ』(2010年、ちくまプリマー新書)、『紛争屋の外交論』(2011年、NHK出版新書)、『日本人は人を殺しに行くのか:戦場からの集団的自衛権入門』(2014年、朝日新書)、『テロリストは日本の「何」を見ているのか』(2016年、幻冬舎新書)など

*9:和田氏や伊勢崎氏の主張の是非はともかく早期停戦論「それ自体」は必ずしも石田や常岡がレッテルを貼るような「親ロシア」ではないでしょう。こうした俺の考えについては珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年6/28日分) - bogus-simotukareのブログでも述べました。