珍右翼・高世仁に突っ込む(2022年6/28日分)

参院選ではもっと産業政策の議論を - 高世仁のジャーナルな日々*1
 「ベタな指摘」ではありますがむしろもっと「憲法の議論を」でしょう。
 自公、維新、国民民主の改憲派が2/3を確保(世論調査に寄れば、その危険性がかなり高い)すれば「実際に改憲案を出すかどうかはともかく、改憲案の国民投票が可能になるから」です。
 高世は「自称護憲派」のはずなのに何で憲法の話をまるでしないのか?
 それにしても「安倍の退陣」で「改憲が遠のいたか」と思いきやこれとはげんなりします。
 勿論別記事でも書いたように「7/10まで最善を尽くし、それでも不幸な結果(改憲派2/3)が出たとしても、改憲案提出の阻止や(国民投票まで進んだ場合の)改憲案否決を目指して諦めずに戦う」ほかはないわけですが。
 なお、産業政策云々については【1】俺にその方面の知識も関心もないこと、【2】高世も「電気自動車開発などで中国、韓国などに追いつかれてる(あるいは既に追い抜かれてる?)、何とかしなくては」レベルの「内容に乏しい話」しかしてないのでここでは特に論じません。

 24日の金曜は、タイから一時帰国した作家の笹倉明さんを囲んで飲み会。
 笹倉明さん*2は1989年、ジャパゆきさん*3の殺人事件をテーマにした『遠い国からの殺人者*4』で直木賞を受賞した。
 笹倉さんは2015年からタイで仏僧となってチェンマイの僧院に入っていたが、この秋に還俗(げんぞく)するとのこと。また物書きになるという。

 笹倉氏のタイ移住ですが

「人間不合格」の直木賞作家はなぜタイで出家したか 『出家への道』 | BOOKウォッチ2019.11.30
 本書『出家への道』(幻冬舎新書)の著者はプラ・アキラ・アマローさん。俗名を笹倉明という。直木賞作家がタイで出家したと、朝日新聞の「ひと」欄でも少し前に紹介され、話題になった。
 『漂流裁判*5』は、サントリーミステリー大賞*6を受賞、翌89年には、やはり弁護士からの資料をもとに書いた『遠い国からの殺人者』が第101回直木賞を受賞、次々と新聞連載小説の依頼もあり、いきなり「売れっ子」となった。
 しかし、作家としてその後伸びなかったのは、場当たり的なテーマで書き継いできたこと、常に危機感を抱いて新しいジャンルを切り開かなかったこと、己の不勉強ゆえだった、と書いている。
 次のテーマが思い浮かばなかった頃、その後の「転落」へと導く話がもちかけられる。
 新潟県・越後湯沢のある旅館の女将からの要請で、川端康成の『雪国』にあやかり、『新・雪国』を書いてくれないかというものだった。前半は越後湯沢で、後半は同じ新潟の月岡温泉に半年間滞在し、長編を仕上げた。女将たちの評判もまずまずで本にもなったが、さっぱり売れなかった。そこで思いついたのが映画化*7だった。
 資金集めの大半を笹倉さんがやらねばならず、旧友や父親から援助を受け、同名の映画は完成した。しかし、当てにしていた文化庁からの助成金はもらえず、興行的にもコケるという失敗に終わった。そして2005年、住むところにも困り、タイへ移り住む。移住前後に書いたミステリー小説*8も売れず、版元からも打ち切りを宣告され、書き手としても死に体となった。親の遺産も食いつぶした。

プラ・アキラ・アマロー(笹倉明)さん「出家への道」インタビュー 托鉢で人生再生一歩ずつ|好書好日2020.1.23
 町おこしを掲げる温泉街の頼みで書いた『新・雪国』の映画化に奔走、借金までして失敗した。2005年、暮らしに困り、タイに移住してみた。

我欲と放蕩の果てにたどり着いた異国ーー直木賞の栄光からタイで出家、コロナ禍の日本を見つめる男(Yahoo!ニュース 特集)2021.2.20
 笹倉さんが文壇の頂点を極めたのは、1989年だった。小説『遠い国からの殺人者』で、第101回直木賞を受賞する。
 しかし、そこからは転げ落ちていく一方だった。次々に持ちかけられるあやしげな儲け話に目がくらんでは騙され、著作の映画化に投資をして大失敗*9し、また肝心の小説は直木賞受賞以降、どうにも売れない。編集者たちも離れていく。だんだんと日々の生活にも困るようになった。
 その果ての、タイ移住だった。2005年のことだ。タイは『東京難民事件*10』など数々の作品の取材で何度も訪れ、親しみを持っていた国ということもあるが、目的は物価の安さだった。放蕩の暮らしだったために、年金すらもないのだ。
「経済的にもう、行き詰まった。タイなら贅沢をしなければ、月3万円でやっていけるからね、そう思って、日本を出たんだ」
 仏教でいうところの「不実」と「我欲」の末に、とうとう食い詰め、いわば逃亡したのだった。

つうことで「経済的に追い詰められて」のようですね。

笹倉明 - Wikipedia
『にっぽん実業家列伝』アイシーメディックス
1『聖書と旅した商人: (株)めぐみ堂代表取締役西本誠一郎』2000
2『社長の出陣:羽柴観光小田川温泉(株)代表取締役羽柴誠三秀吉*11』2001
3『生きもの芸人・日光でお猿を軍団にした男、日光猿軍団*12お猿の学校校長・間中敏雄』2001
4『事業に懲りない男に候:(株)ツカサ代表取締役川又三智彦』2003
5『癒学への挑戦・無敵の龍となりて世界へ:内閣府認証NPO法人東洋医学師協会理事長、株式会社田井中整体院代表取締役会長・田井中圭一』2005

というのも失礼ながら「金に詰まっての仕事」なのでしょう。いずれも「大物財界人」とは言いがたい辺りが「何ともかんとも」です。
 2005年のタイ移住後、2016年に仏教僧になったのも、失礼ながら「(仏教国のタイなら)托鉢で食えるから」「僧院という『外部からの制約』がないと、このままだと止めどなく転落しそうで怖い*13」という追い詰められた面が大きいのではないか。また物書きになるという。のもそうした「精神的切迫感」や「経済的不遇」からようやく抜け出せたと言うことでしょう。『出家への道』(幻冬舎新書)が、ビッグヒットではないものの、それなりに売れて、印税がかなり入り、それと同時に、幻冬舎(あるいは他の出版社)から「次の執筆依頼」が来たと言うことでしょうか?
 是非はともかく笹倉氏にとって「僧院入り」とは、最終的な結果としては「僧侶として新しい人生を始める」というものではなく「一時的な避難場所」だったのでしょう。というか「タイにおける仏教」の位置づけとは笹倉氏に限らず、よほどの高僧でない限り「生活に行き詰まった人間が一時的避難場所として、割と簡単に僧侶になれるし、精神的、経済的安定を取り戻せば、僧侶を辞めて元に戻れる」という「ラフな物(一時的な避難場所)」なのかもしれない。
 なお、また物書きになるという。とのことですが、既に上に書きましたが、「2015年の出家後」も

笹倉明 - Wikipedia
◆『出家への道:苦の果てに出逢ったタイ仏教』(2019年、幻冬舎新書、仏教僧としての名前「プラ・アキラ・アマロー」名義)

と言うことで本は出しています。

 いまさかんに「正義派*14」(ウクライナが勝つまで戦争を続ける)か「和平派」(とにかく一刻も早く和平を)かという議論の構図が提示されることが多いが、篠田英朗先生によるとそれは「親露派の偽りの問い*15」だという。
 ウクライナに「正義*16」を放棄させる「和平」はありえないと。

 高世には「やれやれ」ですね。
 この篠田発言は、救う会(最近、高世が批判に転じた)の「即時一括全員帰国」、「拉致を実行した犯罪国家に見返りなど出せない(バーター取引否定)」「(『制裁を辞めて、バーター取引に転じてはどうか』という批判に)制裁は効いてる、今、制裁を辞めたら北朝鮮を利するだけ」だのいう主張と何が違うのか。
 「北朝鮮とのバーター取引派」を「北朝鮮シンパ」だの「(シンパではないが)軟弱、敗北主義」だのと罵る救う会と、篠田と何が違うのか。
 id:kojitakenなどは俺を「ロシアシンパ」だの「(シンパではないが)軟弱、敗北主義」だのと罵るのかもしれませんが、俺は「篠田と救う会は何も違わない」と思いますね。
 救う会を批判しながら「救う会の反北朝鮮主張」と「大同小異」の「篠田の反ロシア主張」を称える。主張の是非に関係なく「勝ち馬認定した人間にのりたがる」高世の本質は「何一つ変わってない」と呆れます。高世が救う会批判を始めたのは「救う会が負け犬になったと思った」から、その程度の話ではないのか。篠田発言に今はのってるのも「今は篠田が勝ち犬」と思ったからでしょう。
 仮に「和平論」が多数派になった*17として「それでも戦争継続を主張するほどの覚悟」は高世にはないでしょう。
 「ウクライナが勝つまで戦争を続けること(戦争を続けることでウクライナが勝つこと)」が可能なら「それでもいい」でしょう。
 その場合に(よほどの親ロシアでない限り)誰も「和平しろ」なんて言わないでしょう。俺も言わない。
 救う会の方針「制裁で拉致解決」「即時一括全員帰国」が可能なら「それでもいい」のと同じです。その場合に(よほどの親北朝鮮でない限り)誰も「段階的帰国でもいい」「バーター取引しよう」なんて言わないでしょう。俺も言わない。
 勿論俺は拉致について「救う会の方針でいいとは思いません(それ以前に救う会は拉致を口実に日朝国交樹立を妨害してるだけで、拉致を解決する気がないと思っています)」し、最近、高世も「段階的帰国やバーター取引もやむなし」「外交で解決するしかない」などと救う会批判を始めたわけですが。
 問題は「ウクライナはロシアに勝てるのか?」と言う話です。勝つというのが「ゼレンスキー政権打倒阻止」なら既にウクライナは勝っています。今後、首都キーウが陥落し、ゼレンスキーが「ロシア軍に殺害」or国外亡命し、ロシアの傀儡政権が誕生することはおそらくないでしょう。
 しかし「勝つ」が「ウクライナ領内からロシアを完全に排除する」というなら「2月末の開戦から4ヶ月が経過し、ロシア軍は未だ撤退せず*18、一部都市の陥落にとどまるとはいえ、マウリポリなどが陥落し、すぐには奪還の見込みがない」「この状況でもNATOは武器支援はしてもNATO軍投入まではしない(その武器支援についてもウクライナ側から『質、量ともに不十分』という不満が出ている*19)」「制裁もそれなりに効いてはいるようだが、現時点ではロシアに自主的な軍撤退を決意させるほどのダメージを与えてはいない」中で「このままでいいのか」「これ以上打つ手がないなら停戦すべきでないか」という意見が出るのはむしろ自然でしょう。
 「ベトナム戦争(米国が撤退)やアフガン戦争(ソ連や米国が撤退)」のように「何年かかろうが戦え」ということが果たして正しいのか?*20
 現状で戦争を続けても「ロシア支配地域が拡大するリスク」が増えるだけではないのか。
 「現状で停戦すれば」、篠田や高世が主張するように、マウリポリなどに対する「現状のロシア支配」が永続化する危険性はある一方で、停戦が続く限り「もはやロシア支配地域は増えない」。そういう意味では停戦は「プーチンに利益のみある」わけではないでしょう。
 「停戦論」がプーチンに利益のみあるのならとっくの昔に彼は「停戦に前のめり」でしょう。報道を信じる限りは【1】ロシアとウクライナの「意見の隔たりが大きい」面がある、【2】安易(?)に停戦にのれば「この程度で停戦するのか(そもそも開戦すべきだったのか)」とかえってロシア国内のプーチン批判を助長し、政権基盤がまずくなる恐れもある(プーチンとしては停戦する場合もむしろウクライナ側の停戦論に自分が乗ったという形にしたい)と言う面はあるでしょうが、プーチンはそれほど停戦には前のめりではない。それは「停戦が決してロシアにとって利益ではない(継戦した方がロシア支配地域が増えるかもしれない)」とプーチンが認識*21していると言うことではないのか。
 「停戦論の是非」はともかく篠田のように十把一絡げに「停戦論=親ロシアまたは敗北主義」呼ばわりしていい話ではない。勿論、中には親ロシアの停戦論や、「もうウクライナに軍事や経済の支援をしたくない*22」という意味合いの停戦論もあるでしょうが、高世記事を信じれば「停戦派は、全て親ロシアか敗北主義だ」と言ってるらしい篠田は暴論でしかない。
 まあ、そもそも

篠田英朗 - Wikipedia
【1】『ほんとうの憲法:戦後日本憲法学批判』(2017年、ちくま新書)、『憲法学の病』(2019年、新潮新書)なるウヨ著書で「護憲派を誹謗(集団的自衛権行使を護憲派は認めよと主張、しかも新潮新書に至ってはタイトルで護憲派を病気呼ばわり)
【2】あのトンデモ極右・上念司と『不安を煽りたい人たち』(2020年)と言う共著をそれも「極右出版社・ワック」から出版(まともな人間は上念との共著をワックから出さないでしょう)

という篠田はどう見ても「まともな学者ではない」のですが。
 自称・護憲派「高世」もよくもまあ「護憲派を病気呼ばわりする」「上念との共著をワックから出す」こんな男を手放しで褒めるもんです。「他にまともな学者が引用できないのか?」「まさか篠田の護憲派への誹謗を知らないわけでもあるまい?。まさか高世も集団的自衛権行使容認ではあるまい?」「まさか高世も上念やワックを評価してるわけでもあるまい?」と高世には心底呆れます。
 「救う会の極右性」を当初「完全に無視した高世」らしい「愚劣な振る舞い」ではありますが。
 むしろ篠田の方こそ「ウクライナ問題をまともに考えてるのか?」「篠田はウクライナ救う会ではないのか?」と言う話です。
 救う会はどう見ても拉致被害者帰国より「打倒北朝鮮を重視してる」。
 篠田も「打倒プーチンロシア」を重視してるだけではないのか。
 打倒ロシアを重視すれば「ロシアとの停戦」など「問題外」になるでしょう。停戦すれば「打倒ロシア」がやりづらくなるからです*23
 そして「北朝鮮とバーター取引を」と「感情的に言いづらい」のと同様に「プーチンと和平を」とは感情的に言いづらい。
 「無法者を容認するのか」と言われれば感情的に言いづらい。
 しかし「本当にそれでいいのか?」と俺は思いますね。

 さかんにSDGsがどうのと一応口では言ってみても、政策で裏打ちしなければ、スーパーにはマイバッグを持っていきましょうレベルの話で終わっちゃうよ。

 「SDGsエコロジー→電気自動車開発などエコの立場に立った産業振興」という高世のSDGsへの理解や認識はかなり「一面的」で問題がある*24と思いますし、SDGsというならそれこそ、高世は「護憲の話」をすべきではないのか。
 「SDGs(持続可能な社会)」を実現するために一番大事なことは「戦争のない平和な社会」ではないのか。
 戦争こそが「最悪の環境破壊」ではないのか。SDGsというなら「岸田の国防費倍増論」を批判すべきではないのか。
 日本において「マスコミのSDGs報道」が「エコロジーばかりに傾斜してること」にはげんなりします。マスコミだって「産経のような極右」を除けば、まさか「軍拡はSDGsの精神に反しない」とは言わないでしょうにねえ。
 しかもそのエコロジーも「脱原発」など「企業や政府への批判」ではなく「エコバッグ(レジ袋はできる限りもらわない)」「フードロス(食べ物は残さず食べよう)」「リサイクルショップの活用」など「個人の心がけ」ばかりに行くことには本当にうんざりします。いやもちろんSDGsにおいて「個人の心がけ」も大事ではありますが、マスコミの態度は「権力批判からの逃亡」にしか俺には見えません。
【参考:サントリーミステリー大賞
 「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞した文藝春秋社の本ですら、文春文庫に(他社の文庫にも)なっていないことがある - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)同様「文春主催のサントリーミステリー大賞」でも「多くは文春文庫入りしてる」とはいえ、必ずしも文春文庫ではないらしいことが

サントリーミステリー大賞受賞作・候補作一覧1-20回|文学賞の世界
【第10回(平成4年/1992年度)】
◆大賞、読者賞
 花木深*25『B29の行方』(平成4年/1992年9月・文藝春秋刊)
【第14回(平成9年/1997年度)】
◆大賞
 三宅彰*26『風よ、撃て』(平成9年/1997年4月・文藝春秋刊)

でわかります。
【参考:川又三智彦
 以下の記事がヒットしましたがそれ以降のことはよく分かりません。会津昭和30年代村企画日刊ゲンダイに川又が語ったプロジェクト)でググっても記事がヒットしません。結局プロジェクトが挫折したんでしょうか?

元ツカサ代表の川又三智彦さん 自己破産して月収13万円に|日刊ゲンダイDIGITAL2016.6.20
 1980年代のバブル経済の真っただ中、「さんの! よんよんまるまるわんわんわん、ツカサ~のウィークリーマンション!」というテレビCMが頻繁に流れていたのを覚えている読者は多いだろう。社長自らがCMに登場して話題になり、その後、「ツカサ」の川又三智彦さん(68歳)はバブルにまみれる名物社長として名前を売った。さて、今どうしているのか。
「多世代の家族が同居し、近所付き合いが濃密だった昭和30年代のような村をつくりたい。かねてそんな考えを抱いてたところ、09年、会津若松の『水織音の里*27』という施設から同じような構想を持ち込まれましてね。で、早速、会津若松に移り住み、半ボランティアアルバイトの若者を28人集め、デイサービスの会社や農園を立ち上げようとしたんです。ところが、あの東日本大震災ですべてのプロジェクトがおじゃんになっちゃった。で、2年前の5月、磐越西線猪苗代駅前の廃虚同然だった敷地面積430坪の民宿を買い取り、そこを『会津昭和30年代村企画株式会社』のベースにして計画を再スタートしました」
 電話で取材を申し込むと、「東京に行く用事があるから」と川又さん。かくて有楽町駅に近い喫茶店で会うことになった。
「ウイークリーマンションをやってた頃は、銀行がおカネをジャブジャブ貸し付けてきて、次から次と持ち込まれる不動産を勧められるままに買った。しかし、ですよ。会社はずっと有限会社のまま。ワタシの年収も1000万円を超えたことはなかったし、住まいだって目黒区祐天寺の100平方メートルの借地に立ってた木造家屋。乗ってたクルマも三菱のミニカでした。生活自体、今も昔もあんまり変わった気がしませんね」
 ちなみに、例のCMも最初は「とてもじゃありません、ウチがテレビCMだなんて」と断ったのだとか。
「でも、CMのおかげで問い合わせがそれまでの5倍になった。結果、バブル一直線です、ハハハ。バブル崩壊後はリーマン・ブラザーズにウイークリーマンションの経営権を譲渡して支援してもらい、救われました。でも、2008年にそのリーマン・ブラザーズが倒産し、ワタシも830億円の負債を抱えて自己破産してしまいました」
「実はその後、脳梗塞を2回経験して介護の必要性を痛感したのも、目下進行中のプロジェクトの軸にデイサービスを据えた大きな理由です。猪苗代町の高齢者福祉計画などによると、高齢者は4980人(平成26年度)、要介護認定者は967人います。デイサービスは絶対的に必要とされてるんです」
 現在の収入は月約13万円の年金だけ。とてもそれではプロジェクトをまかなえず、私募債を募って活動資金に充てている。

*1:勿論そもそも拉致問題と選挙というのは、根本的にそぐわないと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ですが、もはや高世が「拉致について何も言わない」のが興味深い。「有田氏に是非投票を」も何も言う気はないようです。

*2:著書『アムステルダム娼館街』、『海を越えた者たち』、『昭和のチャンプ:たこ八郎物語』(以上、1989年、集英社文庫)、『悲郷』(1992年、講談社文庫)、『女たちの海峡』(1994年、講談社文庫)、『推定有罪』(1996年、文藝春秋→2010年、岩波現代文庫)、『私を殺した男』(1998年、広済堂文庫)、『上海嘘婚の殺人』(2003年、祥伝社文庫)、『復権池永正明、35年間の沈黙の真相』(2005年、文藝春秋)など

*3:「からゆきさん」から生まれた造語で発案者は『じゃぱゆきさん』(1992年、講談社文庫→2005年、岩波現代文庫)の著者・山谷哲夫とされる。日本で働く外国人女性の数が非常に増え、すでに珍しい存在でなくなったこともあって、「ジャパゆきさん」という言葉も死語になりつつある(ジャパゆきさん - Wikipedia参照)。

*4:1989年、文藝春秋→1992年、文春文庫

*5:1988年、文藝春秋社→1991年、文春文庫

*6:1983~2003年までサントリー文藝春秋朝日放送が主催していた公募のミステリー新人賞。 大賞受賞者には正賞としてサントリー特製ウイスキー、副賞として1200万円が贈呈された。大賞作(大賞作品が映像化不可能として、代わりに読者賞作品が映像化された第11回を除く)はテレビ朝日系列(朝日放送制作)にてサントリー一社提供の年1回の特別枠「サントリーミステリースペシャル」(1983~1997年)、「サントリーミステリー大賞スペシャル」(1998~2003年)としてドラマ化、全国放送された(サントリーミステリー大賞 - Wikipedia参照)

*7:売れなかった小説を映画化というのも相当、無茶な話です。

*8:『愛闇殺』(2006年、早川書房)、『彼に言えなかった哀しみ』(2007年、早川書房)のことか?(笹倉明 - Wikipedia参照)

*9:笹倉明 - Wikipediaによればこの著作は『新・雪国』(2001年、広済堂文庫)で映画化の顛末については『映画「新・雪国」始末記』(2003年、論創社)が書かれている。なお、新・雪国 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画によれば映画には「奥田瑛二」「南野陽子」「吉行和子」など、「それなりの有名俳優」が出演しています。笹倉氏には失礼ながら「スタッフ(脚本や監督)が悪かった」んではないか。

*10:1983年、三省堂→1990年、集英社文庫

*11:1949~2015年。本名は三上誠三。羽柴企業グループ社主として羽柴観光小田川温泉(旅館「秀吉のやかた」)や東北興産建設などを経営。1976年、地元の青森県金木町長選挙に出馬するものの落選(この時は本名の「三上誠三」で立候補)。その後1999年東京都知事選挙を皮切りに、2000年大阪府知事選挙、2007年、2011年夕張市長選挙など多数の選挙に立候補(羽柴誠三秀吉 - Wikipedia参照)

*12:2015年3月に村﨑太郎が経営するおさるランドへ土地建物を売却し、現在は真中は経営に関与していない(日光猿軍団 - Wikipedia参照)

*13:2005年の移住当初は「物価の安いタイなら、過去の貯金と印税で食える」と思っていたところ、残念ながらそうも行かなかったのでしょう。

*14:「継戦派」「抗戦派」などと呼ぶべきところ、篠田や高世が「正義派」と「正義を自称すること」には心底呆れます。

*15:和平派を十把一絡げに「親ロシア」呼ばわりする時点でもはや篠田はまともではない。

*16:あえて言えば俺は「正義」が容易に獲得できるのであれば正義を求めればいいが【1】「正義」とは別に得るべき価値が他にあり、【2】そのためには「正義」を犠牲にせざるを得ないのであれば「苦悩の判断」で正義を犠牲にしても構わないと思っています。「バーター取引による拉致被害者帰国」主張などはそうした認識による物です。というかその場合「拉致被害者救出」を「追究すべき正義」と評価してると言うことかもしれませんが。

*17:勿論どうなるか分かりませんが

*18:正直当初は俺も、「ウクライナ軍の善戦や対ロシア経済制裁に音を上げたロシアが軍撤退」など「ウクライナにとって望ましい形」でもっと早く片がつくことを期待してたのですが。

*19:これについては例えば「ロシアの火砲10基に対し、ウクライナは1基」 欧米に支援求める [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル「砲撃戦負けている」ウクライナ側危機感 欧米に支援訴え:朝日新聞デジタル(以上、2022.6.11)、欧米の武器支援「必要の10%」 ウクライナ:朝日新聞デジタル対ウクライナ武器供給、遅れ続く 火砲数はロシア軍が圧倒:時事ドットコム(以上、2022.6.17)と言った報道があります。

*20:勿論、停戦派も「よほど極端な親ロシア」でない限り「とにかく何が何でも停戦しろ(ゼレンスキーはプーチンの主張を全て飲め)」ではないでしょう。【1】停戦条件が「ある種のWin-Win」でなければ「停戦は成立しないこと」、【2】(ゼレンスキー政権は勿論)、プーチン政権にも停戦意思がなければ停戦しないことは誰だってわかっています。

*21:そうした認識の是非はひとまず置きます。

*22:とはいえ、そうした停戦論が「正しい」とは言いませんが、そうした「支援疲れ」が仮にあるとして「そういう支援疲れ論が出る中で戦争継続が果たして適切なのか、現実的なのか」という議論はむしろ「あって当然」と俺は思います。

*23:勿論停戦しても「ロシア支配地域(マウリポリなど)からロシアが軍を撤退しない限り、制裁を継続し強化する」などの形での「打倒ロシア的行為」は可能ではあります。現在「停戦中の北朝鮮朝鮮戦争は建前では停戦です)」に対して米国が経済制裁措置を加えてるように(勿論、停戦を続ける限り、「軍事力行使」と言う意味でのロシア打倒はできませんが)

*24:そもそも過去に高世が主張してたはずの「脱原発」が全く出てこないのも「おいおい」ですね。

*25:著書『天使の墓』(1997年、文藝春秋

*26:著書『レッド・クロス』(2011年、幻冬舎文庫)、『猟犬の歌』(2014年、幻冬舎文庫

*27:「水織音の里」でググっても、ホームページがヒットしないのでこの施設は「残念ながら」恐らく挫折したのでしょう。