今日の中国ニュース(2022年8月12日分)

【主張】中国の科学力 専制主義と切り離せない - 産経ニュース

 各国の研究者から引用される回数が上位1%に入る「トップ論文」の数で、中国が初めて米国を抜き世界一になったことが、文部科学省の研究所が公表した最新ランキングで分かった。
 日本はトップ論文の数で10年前の7位から10位に、注目論文でも6位から12位に後退し、低落傾向が深刻化している。

 「はあ?」ですね。中国の科学力向上は「科学研究に金を使ってるから」で専制主義云々という話ではない。日本の順位が落ちてるのは「国立大学法人運営費を減らす」など「金を減らしてるから」です。ここで素直に「科学研究費を増やそう」といえない辺りが産経はどうしようもない。


千葉でも平和の祈り 遺族会会長「不戦、中国にも言っていただきたい」 終戦の日 - 産経ニュース
 中国云々とは、極右集団「遺族会」らしい醜い居直りで心底呆れます。


リベラル21 ペロシ訪台―愚かな、あまりにも愚かな(阿部治平)
 あの「反中国」「ダライラマ盲従分子」阿部ですらペロシ訪台を「愚劣」と批判しているのが興味深い。とはいえ、何故か「蔡英文は非難しない」という意味不明な阿部です。

 ペロシ訪台でだれが一番得をしたかといえば、それは習近平政権である。中国軍には、やりたいと思っていた台湾制圧演習*1の絶好の機会がやってきた。

 中国が事前に「訪台には反対だ」「訪台は『一つの中国』に反する」「訪台すれば対抗措置(軍事演習とは言いませんでしたがその可能性はペロシにも蔡英文にも容易に予想できたはず)を執る」といっていたのに何でそんな異常な理解になるのか。
 一番損をしたのは「警告が無視されて面子を潰された中国」ではないのか。
 あのような「軍事演習」をするかどうかはともかく、「対抗措置を執る」と事前警告していた以上、「米国や台湾の政府」が反発しようとも何らかの対抗措置(軍事演習の他には米国や台湾相手の経済制裁、駐米大使の召還なども考えられる)を執らざるを得なかったからです。
 「事前の警告に従ってペロシが訪台しなかった」ら軍事演習などしようもなかったでしょうし、「訪台中止」の方が「中国の面子も維持できた」のに、そのようには理解しない「阿部の反中国」は常軌を逸しています。

 もっともひどい目にあったのは、日常生活を脅かされている台湾人と蔡英文政権だ。蔡政権は現状を維持するために、台湾海峡の緊張を高めないよう極力忍耐してきた

 「はあ?」「お前はアホか(横山ホットブラザーズ風に)」ですね。台湾人はともかく、蔡英文は「自業自得」「因果応報」でしょう。
 ペロシは「来るな」と蔡英文が拒否したのに勝手に来たわけではない。それどころか、ペロシ蔡英文は面会もしている。
 「訪韓したペロシ」に対して「電話会談はした」ものの休暇中を理由に面会はしなかった尹錫悦(勿論、中国への配慮でしょう)のような態度を蔡英文は取りませんでした。
 それで何故、阿部は「蔡政権は現状を維持するために、台湾海峡の緊張を高めないよう極力忍耐してきた」という理解になるのか?。むしろ蔡英文にとって「中国という敵」を作ることで「支持者の支持」を得ることができて「ペロシ訪台は願ったり叶ったり」ではないか。
 蔡英文が「来るな」といえばペロシは来なかったでしょう。実際「前総統である馬政権時代」にはこんなことはなかった。
 結局「蔡英文は何があろうと悪くない」と「蔡英文のファン」阿部が言いたいだけでしょう。
 馬鹿げた身びいきも大概にしろと言いたい。
 それにしても「岩垂弘、田畑光永、横田喬(1935年生まれ)」「坂井定雄(1936年生まれ)」「広原盛明(1938年生まれ)」「阿部治平(1939年生まれ)」「盛田常夫(1947年生まれ)」「小川洋(1948年生まれ)」と特定の人間しか寄稿しない上に、その人間が「ほとんど男性(女性は皆無)」「全て高齢者(ほとんどが戦前世代で、一番若い小川洋でも団塊の世代で70歳以上。荻上チキ(1981年生まれ)のような若手(?)は皆無)」というのだからリベラル21の人材不足には心底呆れます。
 なお、以上の文を阿部記事に投稿しました。どうせ掲載拒否でしょうが。

*1:制圧なんて事は全く考えてないでしょう。今回の演習はあくまでも「独立宣言すれば制圧する用意がある」という政治的宣伝でしかない。そうした宣伝を中国が積極的にやりたかったかどうかは「訪台には反対だ」「訪台すれば対抗措置を執る」という事前アナウンスを考えれば疑問です。