どうせ魔女狩りするなら公平に【調査会NEWS3642】（R4.8.24）: 荒木和博BLOG
【1】統一協会問題での自民批判は魔女狩りでも何でもなく当然の行為。むしろ今まで統一教会批判が弱かったことが問題
【2】そんなことは荒木の建前である拉致問題解決と何一つ関係ない。下村、萩生田など統一教会と癒着する政治家が「拉致問題で業績を上げた」わけでも何でもない（勿論「業績を上げてれば拉致解決のために、統一教会疑惑で擁護していい」わけではありませんが）。むしろ「統一教会と癒着する自民党を擁護するような人間（荒木）とは付き合えない」と荒木の運動への支持を減らす
→「特定失踪者デマ」などの荒木の愚行や「拉致の風化」で既に支持者はかなり減ってるでしょうが
【3】むしろ救う会、家族会の「ウンギョンさん報道でのフジテレビや週刊金曜日への非難」「田中均氏を外務省退職に追い込んだ個人攻撃」の方がよほど魔女狩り
という意味で全く馬鹿馬鹿しい。
勿論、こうした無茶苦茶な自民擁護、安倍擁護をするのは荒木が「安倍信者、自民信者」だからですが、荒木が党本部職員として所属した右翼政党「旧民社党」も「統一教会とはズブズブ」だったし、荒木一味（特定失踪者問題調査会など）自体が「統一教会汚染（統一教会から多額の献金や運動員提供を受けてるなど）」なのかもしれない。統一教会の撲滅はマジで「荒木の運動の衰退」に直結しているのかもしれない。
勿論「自民だけでなく、野党議員（立民、国民民主、維新*1）もー」が荒木記事タイトルの「公平」の意味ですが、権力を握る与党・自民が野党各党よりも厳しく非難されるのは当たり前でしょう。
これは
【日通事件（1968年）】
◆与党側
自民党の池田正之輔*2衆院議員が有罪判決。
◆野党側
社会党の大倉精一参院議員（元日通労組委員長）が有罪判決。
【撚糸工連事件（1985年）】
◆与党側
自民党の稲村佐近四郎*3衆院議員が有罪判決。
◆野党側
民社党の横手文雄衆院議員が有罪判決。
【リクルート事件（1988年）】
◆与党側
藤波*4元官房長官が有罪判決。また、中曽根*5前首相、竹下*6首相、宮沢*7蔵相、安倍*8自民党幹事長、渡辺*9自民党政調会長らが疑惑の高官として批判
◆野党側
池田克也・公明党副書記長が有罪判決。また民社党の塚本三郎が委員長を引責辞任。社会党の上田卓三が衆院議員辞職
など過去の疑惑も同じです。これらもやはり与党の方が厳しく批判された（但し、野党に対する批判がないわけではなく、あくまでも「相対的に与党批判が強い」にすぎませんが）。
かつ今のところ「共産、社民、れいわ」についてはそうした疑惑議員の存在は報じられていない（統一教会が攻撃対象にしている共産についてはなくて当たり前ですが）。「野党もー」と野党全てが統一教会汚染されてるかのような物言いを荒木は辞めろという話です。
ちなみに「話が荒木批判から脱線しますが」kojitakenが
◆岡田克也や枝野幸男らが『世界日報』の正体を「知らなかった」はずがない。立憲民主党、ふざけるな！！！！！（激怒） - kojitakenの日記
◆岸田文雄にせよ泉健太・西村智奈美の立民執行部にせよ、統一教会問題を舐めすぎている - kojitakenの日記
と批判するように統一協会問題での立憲民主党の不誠実な態度は「自民党をアシスト」し、また立憲民主党への支持も減らしてると言うべきでしょう。どこまで愚劣なのかと心底呆れます。
なお、
さすがに公明党と共産党には（ボーガス注：統一教会疑惑議員は）いないでしょうが、それはそれで別の問題があることは言うまでもありません。
という荒木の発言は
【1】統一教会と関係がないことの何が問題か意味不明
→反社カルトと付き合いのないことは褒められることではあっても非難されることではない。勿論共産党にも、「統一教会問題に話を限定しなければ」いろいろ問題はあるだろう（そもそも何の問題もない政党などありえない）。しかし、それは「だから自民が反社カルトと交遊して何が悪い」と言う話では全くない。
【2】共産はともかく公明には統一教会とつながりのある議員がいたことは既に報道されてる
→佐藤茂樹*10国対委員長と高木陽介*11選対委員長が統一教会系雑誌の取材を受けていた（例えば公明2幹部、過去に旧統一教会系月刊誌の取材に応じる 「認識なく」 [公明]：朝日新聞デジタル、公明２幹部、旧統一教会系から取材 「関係絶つ」：時事ドットコム参照）
と言う意味で実に馬鹿馬鹿しい。【2】については、恐らく荒木は報道のチェックなどせずに「創価学会との関係で、公明党の政治家には統一教会とのつきあいなどない」という思い込みで書いてるのでしょう。
*1:国民民主や維新は自民補完勢力で野党の名に値しませんが
*4:大平内閣労働相、中曽根内閣官房長官、自民党国対委員長（中曽根総裁時代）など歴任
*5:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相、自民党幹事長（三木総裁時代）、総務会長（福田総裁時代）、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相
*6:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長（中曽根総裁時代）などを経て首相
*7:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相
*8:三木内閣農林相、福田内閣官房長官、自民党政調会長（大平総裁時代）、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長（竹下総裁時代）など歴任
*9:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相、自民党政調会長（竹下総裁時代）、宮沢内閣副総理・外相など歴任
