今日の中国ニュース(2022年10月1日分)(副題:青森県知事の香港出張ほか)

【国際情勢分析】「現状変えたのは米国」台湾巡る中国の宣伝戦の虚実 - 産経ニュース
 「ペロシ訪台」が事態を大きく変えたので中国の指摘は全く正しい。産経だと「ペロシ訪台で事態を変えて何が悪い」と言いそうですが。


科学技術で国威発揚、存在感増す中国 日本がめざすべき道は?(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 国からのトップダウンでいきなり物事が決まるケースは基礎科学では少なく、そのこと自体は、僕は健全だと思います。ただ、中国のようなやり方をする国が出てきたときに、置いていかれるリスクがあるということも事実です。政治的な決定プロセスも全然違う国が、どこかで日本の学問を抜いてしまう。それは、個人ではどうしようもない部分があります。

 日本の場合、政治家も国民多数も「科学研究にどう見ても興味関心がなさ過ぎる(だから予算もろくにつけない)」ので「中国が一党独裁トップダウンだから」という話ではないでしょう。
 「日本と同じ複数政党制国家」欧米と比べても「日本の政府や社会」の科学研究への「無関心さ(予算の少なさ)」は酷すぎると思います。そういう意味では日本は健全どころか「大いに不健全」でしょう。本気でこう思ってるのか、「日本国民多数派や自民党政権」に忖度してるのか知りませんが、明らかに主張が間違いだと思います。


青森県知事の香港出張

香港で開催の食品見本市 青森県は農産物や海産物をPR|NHK 青森県のニュース2022.8.12
 香港では「フード・エキスポ」と呼ばれる世界各地の食品を集めた見本市が11日から5日間の日程で開かれています。
 12日は、青森県の三村知事が会場を訪れ、県産のホタテや果物について、味の特徴や調理方法などを説明しました。
 見本市のブースを訪れたあと、三村知事は、香港貿易発展局と経済交流に関する覚書の締結式に臨みました。
 三村知事は冒頭「覚書の締結を契機にビジネス協力を強化し双方の関係を密にすることで、県内企業の貿易の開始、拡大に向けた取り組みを進めていきたい」とあいさつしました。
 そして、香港貿易発展局のマーガレット・フォン総裁とともに覚書に署名し、香港での県産品の販売促進のため協力することなどを申し合わせました。
 このあと、三村知事は青森県の気候や「青森ねぶた祭」などについてスライドを使って説明し、会場では県職員などがねぶたの周りで飛び跳ねる踊りを披露しました。
 一方、県内で大雨の被害が出る中、香港を訪問した理由について「出発前に状況を確認し、躊躇したのも事実だが、リンゴやコメなどについて新型コロナによる影響や今回の災害からの復旧・復興を図るために長い目で見てみずから決断した」と説明しました。

青森知事、大雨被害続くなか香港出張 「県産品販路拡大のため」釈明:朝日新聞デジタル2022.8.16
 青森県三村申吾*1知事は15日、県内で大雨による河川氾濫などの被害が相次いだ9~12日に、公務で香港に出張していたことについて、「コロナ禍で落ち込んだ県産品の販路拡大のため苦渋の決断だった」と釈明した。県庁で開かれた大雨に対する県災害対策本部会議の冒頭で発言した。
 三村知事は報道陣の取材に「人的被害がなく、岩木川の水位が低下していることなど被害状況は出国直前まで副知事から報告を受けていた」と説明。「ご批判もあると思うが、一国にも勝る経済力を持つ香港との協定は、青森にとって今後大事な布石になると判断した」と頭を下げた。

 1ヶ月前の古い記事ですが気づいたのでコメントしておきます。
 出張の是非はともかく、青森県にとって「香港」、そして「中国」が重要な市場であることはよくわかります。


引っ越し代2000万円、研究費も私生活も「中国の方が上」だが…:朝日新聞デジタル
 有料記事なので途中までしか読めません。以前から指摘されてる「中国の方が日本に比べ、研究者の待遇はいいので、日本に絶望した日本人研究者が中国に研究の場を移してる」と言う話です。
 記事に出てくる「島袋隼士*2雲南大学西南天文学研究所助教」は現職(2019年12月から)に就く以前も

島袋 隼士 (Hayato Shimabukuro) - マイポータル - researchmap
2016年4月~2018年3月:パリ天文台 LERMA Post-doc
2018年4月 - 2019年11月:清華大学天文学ポスドク

なので以前から「日本で研究すること」には固執してなかったのでしょうが。

*1:青森県百石町(現・おいらせ町)長、衆院議員を経て県知事

*2:島袋寛子(元スピードメンバー)、島袋光年(漫画家)など「島袋姓=沖縄出身者」なので、島袋氏もご本人ないし、両親、祖父母といった親族が沖縄出身なのでしょう。