共産党がパワハラを克服する道・中 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
最近かなり濫用されていると思われるのは、除名ではなく除籍である。除名は処分なので、実際に決めるにあたっては、「処分をうける党員に十分意見表明の機会をあたえる」など複雑な手続も必要だ。しかし除籍は処分ではないとされ、簡単に実施することが可能であるため、濫用されやすい。しかし、党外に放逐するという点では除名と同じ効果をもたらすのであって、慎重な運用が必要とされるはずのものである。
今日も松竹伸幸に悪口する(2022年11/12日分)(副題:小池パワハラ問題にかこつけてデマを流す松竹に心底呆れる) - bogus-simotukareのブログの続きです。
「大嫌いな反党分子、不良党員」松竹に賛同するのは「不愉快」なのですが「除名処分」に比べて「除籍処分」が簡易にできるという松竹の指摘が事実ならば「まずい気」がします。実質的には「重大な犯罪行為(ひき逃げ、業務上横領など)やそれに準じる行為=反社会的行為」「反党行為=【1】党公認候補ではなく、他党候補を公然と支援した、【2】『日本共産党は暴力革命を今も目指してる』等の反共デマに同調した(勿論、これは反党行為の一例にすぎませんが)」など「極めて限定的に解釈されており弊害は少ない」のかもしれませんが、それにしても「悪用の余地がある」あるいは「そのような疑念を招く」のは良くないでしょう。
やはり「手間はかかっても」疑念を招かない手続きが必要でしょう。なお、「後で投稿予定」ですが、このように「賛同コメントが一部ある場合」でも多分「狭量な人格」の松竹は「一部でも批判コメントがあれば」掲載拒否でしょうね。
なお、「除籍云々」を論じる松竹にはそれパワハラ防止と関係ねえだろと脱力しました。
例えば企業でのパワハラを議論する場で「内部告発を理由にした不当解雇」「労組に対する不当労働行為」「いわゆる反共労務差別」なんて話をするくらいずれてる。
パワハラをまともに議論する気がないなら「共産党がパワハラを克服する道」なんてタイトルで記事を書くなと言う話です。タイトルが「除籍処分の運用はどうあるべきか」等ならともかく。
党内で意見が異なるとか、上に対してきびしい意見を述べるとか、そういうものは除籍の対象にならないことを明確化すべきだと感じる。所属している党機関によってかなり運用が異なるので、全国一律の話ではないかもしれないが。
繰り返しますが「パワハラをまともに」(以下略)。なお、「死刑判決の基準(永山基準)」等と同じでこういう物は「一定の運用基準」に基づく「それなりの統一的運用」が必要でしょう。
同じ組織の一部に過ぎないのに「運用が各地で違う」と言うのではまずいでしょう。
実際には松竹の主張に反し、そのような統一的運用基準があるのかもしれないし、あるいは基準がなくても、実質的には「統一的運用」となっているかもしれませんが。
私は党首公選に打って出ると表明していて、その場合、どうしても協力してくれる人が必要なのだが、それを党員に頼むと分派をつくることになるけれども、そうしないで済むのは除籍者が多いから、だから、個人的には助かっているというのは笑い話である。
繰り返しますが「パワハラをまともに」(以下略)。
それはともかく「はあ?」ですね。除籍者(明らかな反社会的行為や反党行為を理由に除籍された人間)と付き合ってると公然と主張することは「分派形成」には当たらないとしても「反党行為」と見なされる余地は十分あるでしょう(どんな理由で除籍されたのか、松竹が除籍者とどんな付き合いをしてるのかという個別具体的な事情にもよりますが)。松竹の脳みそは大丈夫なのか。それともこれは党執行部への「自爆テロ」的な挑発行為(むしろ松竹が反党行為を理由に除籍や除名されることを見越した上で不当除籍・除名だと騒ぎ立てる:その松竹の『自爆テロ(挑発行為)』に党が躊躇なく除籍や除名で対応するかどうかはともかく)なのか?
それにしても「党首公選に出る」と言ったところで「公選制度がない」のに何をどうする気なのか。
首相公選のない日本(現状は国会議員の互選であり、通常、最大与党党首が首相になる*1)において「首相公選に出る」と言うくらい、あるいは「教育委員公選制度*2」のない日本において「教育委員公選に出る」と言うくらい馬鹿げている。
まして党内の人間に「党首公選制度を作るように運動しよう」と呼びかけるならともかく、党外の人間に呼びかけて何の意味があるのか。自民党員(まあ例は公明、維新、国民民主、社民、れいわ、何でもいいですが)が「党外の協力者」とやらを作って「党首公選に出ます!(あるいは、現状の公選制度を改正します!)」と言うくらい馬鹿げている。
共産党がパワハラを克服する道・上 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
「日本社会が」ではなく「日本共産党が」と言う辺り「ああ、これは世迷い言が書いてあるな」と予想がつきます(読んだ結果もその予想通りでしたが)。
あえて言えば「幸いにも」パワハラは「古今東西、様々な組織で広く見られる現象」で「日本共産党」は勿論「政党」に限った話ではない。
何が言いたいかと言えば「パワハラ撲滅に悩んでる」のは何も共産党だけではないし、当然ながらいろいろな人間がパワハラを論じてるし、本も出てると言うことです。
「パワハラ(パワーハラスメント)」でググれば以下の通り、多数の本がヒットする。
比較的入手が容易な文庫、新書等のみ
【刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
◆金子雅臣*3『パワーハラスメント なぜ起こる?どう防ぐ?』(2009年、岩波ブックレット)
◆笹山尚人*4『それ、パワハラです~何がアウトで、何がセーフか~』(2012年、光文社新書)
◆笹山尚人『パワハラに負けない!-労働安全衛生法指南』(2013年、岩波ジュニア新書)
◆岡田康子、稲尾和泉『パワーハラスメント〈第2版〉』(2018年、日経文庫)
◆井口博『パワハラ問題』(2020年、新潮新書)
パワハラ撲滅について論じるなら、これらの情報を「本」「専門家からの聞き取り」などで幅広く集め、「信用できる情報(勿論これらの情報には信用に値しないクズ情報もあるので)」をもとに真摯に検討するという「手間と時間のかかる作業」しかないでしょう。どう見てもパワハラ素人の松竹が思いつきを放言して何とかなる世界ではない。
歴史の流れ踏まえた「鎌倉殿」の実朝殺害 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
「面白い」という松竹の評価は確かにその通りなのでしょう。
但し問題は
実朝が鎌倉から京都への遷都を言い出したことや後鳥羽上皇から右大臣位を受ける意思を示したこと*5が「朝廷(後鳥羽上皇)に近づきすぎている」「(実朝の真意が何であれ)二代将軍で兄の頼家のように北條氏に暗殺されるのを恐れ、北條氏を打倒するための朝廷への接近か」等と北條氏に敵対的に評価され、かえって暗殺の動機となった
という「大河での描写」が事実なのかどうかですね。恐らくは「どうNHKサイドに好意的に評価しても」せいぜい「そういう説もある」程度の話でしょう(場合によったら遷都や右大臣、養子の話自体が全部あるいは一部が完全な創作の可能性すらあります)。
勿論「政治的対立」で暗殺したには違いないでしょうし「三谷脚本」でなくても暗殺を「公暁の単独犯行(『北條氏が暗殺を示唆した』『故意に警備を手薄にした』などなく、北條氏は無実)」と描かない限り、何らかの「政治的対立話」で描いたでしょうが。
なお、松竹が言うように「後鳥羽上皇から右大臣位を受ける予定の実朝を暗殺」→「後鳥羽上皇が北条氏への不快感、不信感を強め、承久の乱の一原因となる(そして承久の乱の北條氏勝利でドラマは終了?)」というドラマの流れなのかもしれません。もちろんこれとて、「どうNHKサイドに好意的に評価しても」せいぜい「そういう説もある」程度の話でしょう。ドラマはあくまでも娯楽作品として見る必要があります。歴史的事実として鵜呑みにするのは問題がありすぎる。
続々・小池晃氏パワハラ問題の教訓 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
私が志位氏と大げんか*6して退職*7することになった際も、まわりには冷たい視線の人が多かった*8けれど、小池氏は最後まで温かく見守ってくれた。
もう退職して十数年になり、小池氏とお会いするのは京都で開かれる「赤旗まつり」などに限られているけれど、当初は親しげに話しかけてきたのに、時間が経つにつれて「お前とは話したくない」という雰囲気になってきた。なぜこうなってしまったのかと考え込んでしまう。
そりゃ松竹の党執行部批判に対して党幹部として「何を言ってやがる」「全くとんちんかんで賛同できない」と言う不快感を小池氏が感じてるからでしょう。
そもそも松竹と親しく会話する必要はどこにもないですし。そして松竹がこんな非難文章を書いたことで小池氏や志位氏の「奴への反感」はさらに強化されたでしょう(とはいえ「世間に評価されてない松竹など相手にしても馬鹿らしい」「無視するのが一番松竹はつらいはずだ」と言う思いがあるのか、彼らは松竹を完全に黙殺していますが)。
それにしてもこの松竹記事をネタに
黒坂真
日本共産党幹部は、日本共産党を批判する一般党員と対話をしません。
黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 日本共産党幹部は、日本共産党の指導部を批判する一般党員と対話をしないー松竹伸幸さんのブログより思う
日本共産党の本部職員だった松竹伸幸さんは、十数年前に志位さんと大喧嘩をして退職したそうです。
それでも小池晃書記局長は、京都の「赤旗まつり」などで当初は親しげに話しかけてくれましたが、その後「お前とは話したくない」という雰囲気になったそうです。
と言い出す黒坂には唖然です(そもそも黒坂のデマに対して批判があっても詭弁や話のすり替えで応じ、まともに対話しない黒坂が良くもいったもんですが)。
松竹は「一般党員の代表」ではないし「公的な手続きでの質問」なら、ともかく私的な場で松竹と親しく話し合う必要はどこにもない。
それにしても松竹の話がずっと「パワハラをどう予防するか」と言う話からは完全にかけ離れて「常任幹部会で警告処分で良かったのか」「中央委員会で処分を論じるべきではないか」と言う方向ばかりに行くことには「何だかなあ」ですね。
どう見ても今回のパワハラ問題を好機として「中央委員会の権限を強化したい(松竹の認識では常任幹部会の力が強すぎる)」という松竹です。それは是非はともかく「パワハラ問題」と言う話ではない。
ゼレンスキーは政治家として発展途上 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
共産党執行部については「重用されない恨み」でしょうが、悪口する野郎が「バイデンやNATO事務総長の発言」で「ウクライナの誤爆であることは間違いない」のにそれを素直に認めない「ダメ政治家」ゼレンスキーには随分と甘いもんです(さすがに「発展途上」と言う表現でゼレンスキーに問題があることは松竹も認めていますが)。
ゼレンスキーのああした不誠実な態度が1)ゼレンスキー自身が不誠実な人間だからか、2)「ウクライナ軍の誤爆と認めるな」と言うウクライナ軍に対して何も言えない「ゼレンスキーの政治的弱さ、無能さ(安倍派の圧力で安倍国葬を強行した岸田のような物)」かはともかく批判に値する愚行でしょう。
本来、「大統領を辞めてもおかしくない暴挙」ですが、ロシアを利することを恐れて誰もそこまで言わないだけの話です。
ただその結果、ゼレンスキーのバカが図に乗ってるらしいところが腹立たしい。
なお、NATOやバイデンの対応はさすがと言う松竹ですが、そりゃある意味当たり前です。
ロシアが故意に「NATO加盟国」ポーランドを攻撃したのなら「NATO自身がロシアと戦争する必要があるのでは?」と言う話になる。
一方、そもそもウクライナの誤爆ならそういう話にはならない。
そういう重大な問題で故意に「ロシアの故意の攻撃」と嘘をついてロシア相手の戦争を始めたら完全に「存在しない大量破壊兵器でイラク戦争を始めたブッシュの二の舞」になります。
後で嘘がばれないわけがない。「ばれても構わない、俺(バイデン)の政治生命が終わっても、民主党が政治的打撃を受けても構わない。とにかく短期決戦でウクライナからロシアを追い出せばいいんだ、米軍をウクライナに投入しよう」とか普通の人間は考えません。
*1:ただし、「最大与党党首」ではない「日本新党の細川代表」が首相になったというレアケースはあります。当時の非自民連立与党において「社会党(山花委員長)70議席」「新生党(羽田党首、小沢代表幹事)55議席」「公明党(石田委員長)51議席」「日本新党35議席」(以下、新党さきがけ、民社党などは省略)(第40回衆議院議員総選挙 - Wikipedia参照)でしたが、【1】「熊本県知事から新しく国会議員になった細川氏の清新イメージ」を重視したこと、【2】社会党と関係がいいとは言いがたい公明党や新生党(羽田、小沢氏とも自民党竹下派出身)が山花委員長の首相擁立を嫌ったこと(一方、社会党の方も羽田を首相候補に担ぐことを嫌った)で、「最大与党社会党の山花委員長」ではなく細川氏が首相に担がれました。しかし最大与党でないが故に細川氏は「佐川ヤミ献金疑惑」で支持率が低下すると「社会党VS公明党・新生党ブロック(小沢一郎新生党代表幹事、市川雄一公明党幹事長のいわゆる一一ライン、一一コンビ)」の対立を抑えきれず、挙げ句の果ては社会党の連立離脱を招き、自社さ連立・村山内閣誕生の一因になります。細川氏が首相をやめると、社会党が連立を離脱したことによって、「細川氏のような清新イメージの政治家」がいなかったこともあり、結局最大与党党首となった羽田氏が首相になります。但し、おそらく社会党が連立離脱しなくとも、公明党・新生党ブロックが社会党委員長を首相に担ぐことを嫌い「最大与党である社会党に次ぐ第二与党の党首」羽田氏を首相に担いだでしょうが。
*2:当初は教育委員は公選制度でしたが、1956年に首長任命制度に制度改正されました。ちなみに水上勉「飢餓海峡」では「犯人・樽見京一郎」について、「舞鶴市の市議会議員選挙や教育委員選挙に出馬して当選したこともある地元の名士」として描かれてるので俺が最初読んだときは(そうした知識がなかったので)「教育委員選挙って何?」と思いました。
*3:著書『壊れる男たち:セクハラはなぜ繰り返されるのか』(2006年、岩波新書)、『職場いじめ』(2007年、平凡社新書)、『職場のモンスター』(2009年、マイコミ新書)
*4:著書『人が壊れてゆく職場~自分を守るために何が必要か~』(2008年、光文社新書)、『労働法はぼくらの味方!』(2009年、岩波ジュニア新書)、『ブラック職場』(2017年、光文社新書)
*5:なお、松竹は何故か書いていませんが、ググったところ「子どもが生まれない実朝」が「上皇の息子を養子にして将軍位を継がせる」と言う意思を表明した描写もあったとのこと。これもドラマにおいては「北條氏の殺意」を助長したのでしょう。
*6:松竹の「俺に対する舐めた態度(コメント掲載拒否)」を見てると「多分100パー松竹に非があるんだろうな」と思いますね。
*7:居づらくなって退職と言うことでしょう。さすがに志位氏が不当解雇したわけではないでしょう。
*8:志位氏に媚びたと言うより「松竹が無茶苦茶で志位氏が怒るのが当然だった」ので皆冷たかったという話ではないか。