今日のロシアニュース(2023年2月20日分)

ロシアに近づく国も “プーチンの戦争”で勃発 天然ガスの争奪戦 | NHK2023.2.23

 パキスタンの首都、イスラマバード
 12月中旬。朝晩の冷え込みが厳しくなるなか、一段とつらい冬を迎えていました。ガス不足が深刻になっているのです。都市ガスの供給が半日近く止まる地域も出ています。
 民間の調査会社のデータによれば、パキスタンで発電やいわゆる「都市ガス」として使われているLNG液化天然ガスの去年1年間(2022)の輸入量は、おととしと比べておよそ16%減少しました。
(中略)
 ことし1月、首都イスラマバードにある高級ホテルの一室。
 固い握手を交わすパキスタンのサディク経済相とロシアのシュリギノフ・エネルギー相の姿がありました。
 記者団に対し2人は、石油や天然ガスパキスタンへの輸入に向けて調整を進めることで合意したことを明らかにしました。
 ウクライナへの軍事侵攻によって欧米から制裁を受けるロシア。しかし、地元の記者の1人は、パキスタンの多くの市民は、貴重なエネルギーの輸入先としてロシアに期待し、歓迎すらしているといいます。もちろん侵攻に反対する人もいますが、いまはきょうとあすを生きるためのガスが必要なのです。

 こうしたLNG不足、高騰について有効な手をNATO諸国(米英仏独など)が打たない以上、LNG産出国ロシアに接近するパキスタンを一方的に非難もできないでしょう。しかしまさにこれは経済のほうが政治よりよっぽど現実(実状)に正直だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の一例ですね。

https://twitter.com/yuvmsk/status/1628648759004655617
Yoko Ueda
 在日宇大使が、ロシア人全体に関して「奴隷」という言葉を使っているツイートが流れてきた。これは保守思想家ドミトロ・ドンツォフ(1883-1973)のウクライナナショナリズムの用語だろう。最近、民族主義にかんする論考で読んだ「ロシア人=奴隷、ウクライナ人=主人」という思想そのものだ。ロシアにしてもウクライナにしても、もちろん日本も、ナショナリズムは危険で排他的なもの。他者を容認しないナショナリズムこそ警戒すべきものだと思う。大使という国家の要職にある人がナショナリズム用語を使っていることは軽く見るべきではない。

 こうした事実は、宗教が憎悪と分断の原動力になり下がり、政治の道具になり下がった正真正銘の戦争国家: 白頭の革命精神な日記と言った『ウクライナ批判の正当性』を証明していると思います。一方で石垣のり子参院議員の「ロシアを一方的に非難することこそ誠実な態度」とする正論と、想田和弘の「ゼレンスキーを礼賛しないとまるで国賊のようにぶっ叩く風潮」を捏造する妄論との目も眩むような落差 - kojitakenの日記という「ウクライナ政府万歳論者」kojitakenがいかに間違っているかを証明しているとも思います。


ロシア 中国・南アフリカと合同軍事演習開始 結束をアピールか | NHK | 中国
 勿論「ウクライナ侵攻を肯定的に評価してるわけではない」「それとこの軍事演習は別」ですが、「BRICSで付き合いがある」とはいえ、NATO諸国との関係に配慮してそういうことは中国や南アはしないかと思っていたので意外です。


「全部持っていかれた」バイデン氏ウクライナ電撃訪問に焦る日本政府 | 毎日新聞
 「何だかなあ」ですね。
 「訪問することに安全面で問題がある」「岸田首相が訪問しなくても外交上問題ない」なら行く必要は無い。
 「行くことに外交上意味があって、安全面の問題も解決できる」なら行けばいい、それだけの話です。そうした点で信念や覚悟がないからこの記事タイトルのような「焦る」と言う醜態になるのでしょう。


ロシアによるウクライナ侵略、中国が和平実現へ連携方針…王毅氏とクレバ外相会談 : 読売新聞
 「ウクライナのクレバ外相」と会談したというのが興味深い。
 NATO諸国ほどロシアに厳しくないとはいえ、中国はロシアべったりではないし、ウクライナもいたずらに中国敵視をする気はないということでしょう。


【正論】ロシア軍艦対馬占領事件の教訓 ジャーナリスト・井上和彦 - 産経ニュース
 ロシア軍艦対馬占領事件 - Wikipediaのことですが、「幕末のロシア」と「今のロシア」は勿論違うし、ロシアの対馬占領などあり得ないので実に馬鹿馬鹿しい記事です。
 アヘン戦争をネタに「英国は中国の軍事的脅威」と言うくらい馬鹿馬鹿しい。