田畑光永と阿部治平の意見がまるで違うリベラル21に呆れる(2023年3月3日記載)

リベラル21 プーチン「習近平を待っている」・・・しかし、習はモスクワへ行けるか(田畑光永

 昨2022年2月4日、北京での中ロ首脳会談は歴史に残る会談であった。終了後、同席した中国のベテラン外交官が記者団に「中ロ関係に上限はない」と叫んだほどに、両国関係の密接ぶり、明るい未来を出席者が共有した時間であった。
 話の中身はロシアのウクライナへの武力侵攻計画であり、それに続く大ロシア帝国復活への展望であり、そしてそれはまた中国の台湾併合への道を照らし出したものでもあったはずだ。

 この田畑の文には呆れますね。
 第一に田畑は「2/4の会談で習主席はウクライナ侵攻計画をプーチンから聞いた」と判断するまともな根拠は何一つ提出しません。
 第二に「侵攻後、中国がNATO諸国ほど厳しい批判はしないモノの、国連総会ロシア非難決議で反対票を投じるベラルーシほどロシア寄りではないこと
→中国は賛成でも反対でもなく棄権。中国に近い態度としてはBRICS諸国のインド、ブラジル、南ア、共産国ベトナムキューバなど、シリア内戦介入でロシアと利害関係があるイラン、トルコなど」
「にもかからずプーチンから中国への目立った反発が出ないこと」から

◆2/4の会談ではプーチンは侵攻直前まで、『侵攻回避が可能』とみて、プーチンと会談したフランスのマクロンを騙したように、習主席を騙していた。「ウクライナ戦争を短期で終わらせれば、マクロンや習主席も対露経済関係を重視するだろうから、どうにでも丸め込める」と「強行採決でも何でも法案を可決させて既定事実を作れば国民はいくらでも丸め込める」と考えてるらしい自民のようなことを考えていた(実際には短期決戦どころか既に1年が経過し、フランスはNATOのメンバーとしてウクライナに軍事支援していますが)
◆習主席には「侵攻の意図などない」「ウクライナNATO相手に軍事的牽制をしているだけだ」「ウクライナNATO非加盟が実現すればいつでも兵は引く」「中国が心配するようなこと(ウクライナ侵攻)はしない」等といい、それを信用したから習主席も中露友好をアピールした
◆習主席を「嘘をついて騙していた」という弱みがあるので「2/4の友好アピールと態度が違うじゃないか」などとプーチンも習主席ら中国政府指導部を批判できない。そんなことをしたら「嘘をついて騙していたくせにふざけるな」と中国が猛反発して、プーチンの立場がむしろまずくなりかねない

と見なす見解も有力です。と言うかそっちの見解の方が有力ではないか(なお俺個人は「2/4の会談では侵攻計画などプーチンは話さなかった」と見ています)。
 第三に実はリベラル21 中国はロシアのウクライナ侵攻を予期できなかった(阿部治平)という記事(本文を読まなくても記事タイトルだけでも趣旨は明白)で分かるように実はリベラル21メンバー「阿部治平」が「2/4の会談ではプーチンは習主席にウクライナ侵攻計画など話さなかった」と言う見解です。
 普通なら「リベラル21メンバーの阿部と田畑の見解がここまで違う」のなら阿部と田畑の間で論争が始まってしかるべきでしょう。
 ところが阿部も田畑も論争などしません(それ以前にお互いに田畑や阿部の見解に触れることもしない)。ただお互いに勝手に「習主席は事前にプーチンからウクライナ侵攻を知らされていた(田畑)」「いや知らされてなかった(阿部)」と自分の書きたいことを書くだけ。
 それでよくもまあ

私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民メディア、リベラル21を創った

等と放言できたもんです。意見がどんなに違っても論争しない連中が「市民メディア」だそうです(呆)。
 実は以前、田畑記事や阿部記事に「何故お互いに論戦しないのか」「こんなことでリベラル21が信用されると思ってるのか?」という趣旨のコメントをしたのですが、田畑、阿部共にコメント掲載拒否。
 勿論論戦もしません。こんな体たらくでよくもまあ阿部も「共産党・志位執行部は松竹氏と論戦すべきだ」なんて言えたもんです。
 阿部の方こそ「田畑と論戦したらどうなのか」。
 この体たらくを見るにリベラル21においては「単にジジイ共が好き勝手なことを書くだけ」でそれ以上のこと(リベラル21としての勉強会や政治集会など)がされてるとはとても思えません。
 おそらく「リベラル21・記事編集委員会」なんてもんもないでしょうし、あったとしても形骸化してるでしょう。
 何せ寄稿者は「ほぼ固定」で新顔など全くない。

◆コラボ代表の仁藤夢乃氏や若草プロジェクト代表呼びかけ人村木厚子氏(元厚労事務次官)に女性支援問題について
前川喜平氏(元文科事務次官)に夜間中学問題について

等、「新たにこの人にこのテーマで書いて欲しいと思う」なんて話はないのだから編集委員会を機能させる必要が全くない。
 なお、以上の文章は田畑記事に投稿しますが平然と掲載拒否でしょう。「賛同コメントしか掲載しない」のだから、リベラル21のデタラメさには心底呆れます。