珍右翼・高世仁に悪口する(2023年3/16日分)(追記あり)

放送法解釈問題は森友・加計問題の先駆け - 高世仁のジャーナルな日々

 15日発売の月刊誌『望星』4月号に、私が寄稿した「アフガニスタンで起きていること―タリバン政権はどこへ向かうのか」が掲載されています。

 アフガンのことなら高世以外に適任者はいくらでもいると思うんですけどね(呆)。
 なお、『望星』4月号の目次は以下の通りです。発行元の東海教育研究所は東海大学の関連団体のようです。なお、過去のバックナンバーを見ましたが、青字の人物が「毎月連載」のようです。

望星-ぼうせい-(発行:東海教育研究所)
◆エッセイとイラスト
 あらま。びっくり(田村セツコ*1
牧野富太郎永井荷風
 自在なる老境(坂崎重盛*2
◆六十歳からの四十年を考えてみた
 老いてはこうしたまえ!(木部克彦*3
◆虫めづる奇人の回想50
 フルカワフトハキリバチの受難(小松貴*4
南伸坊の「2まいの絵」49
 このイミテーション・アートは本物よりカワイイ(南伸坊*5
◆雑草三千里34
 蓬とその仲間の謎(藤井義晴*6
【ジャーナル】
◆戦後史探検[番外編]:沖縄アイデンティティー(下)(三山喬*7
アフガニスタンで起きていること:タリバン政権はどこへ向かうのか(高世仁
文化財が壊れてしまう!:天守は宿でも結婚式場でもないはず(澤宮優*8
→「天守、結婚式場」等でググったら
天守での結婚】
岸和田城挙式プラン | 岸和田グランドホールウェディング
築城400年の福山城で祝砲 天守の一般公開始まる 城泊・結婚式も:朝日新聞デジタル2022.8.29
築城400年の福山城 天守で結婚式|NHK 広島のニュース2022.10.24
岡山城 天守閣の夜間貸し出し始まる 企業が忘年会に利用|NHK 岡山県のニュース2022.12.5(タイトルは忘年会だが本文に寄れば結婚式利用も可)
和歌山城の天守閣で結婚式 和歌山市が夜間活用開始 - 日本経済新聞2023.1.11
夜のお城で結婚式いかが? 和歌山市が天守の貸し出し始める - 産経ニュース2023.1.26
天守、宿泊】
トイレないけど1泊100万円 殿様気分の城泊、異論も:朝日新聞デジタル2019.11.23(愛媛県大須城の話)
日本初、木造天守がホテルに 地方都市に新たな息吹き - CNN.co.jp2020.8.22(愛媛県大須城の話)
丸亀城で「城泊」実施へ 24年度から 延寿閣別館を想定 | ニュース | COOL KAGAWA | 四国新聞社が提供する香川の観光情報サイト2022.2.22
城に泊まって武将・大名気分 : 読売新聞2022.3.10(愛媛県大須城の話)
広島:<福山城築城400年>「城泊」 観光の目玉に:地域ニュース : 読売新聞2022.10.19
愛媛・大洲城1泊110万円 インバウンド誘う「高いニッポン」 - 日本経済新聞2023.2.1
広島・福山城に「城泊」 - 日本経済新聞2023.3.38
がヒットしました。
 というか、観光庁が「城泊事業」というのを展開しているようですね(歴史的資源を活用した観光まちづくり事業(城泊・寺泊・古民家泊等の取組) | 観光地域づくり | 政策について | 観光庁参照)。
 俺もこう言うのには天守は宿でも結婚式場でもないはずと疑問を感じますね。「文化予算に渋い」日本を「象徴する話」と言っていいのではないか。
 以前、新刊紹介:「歴史評論」10月号(その1):特集『本当の意味での歴史遺産の活用とは(その1)』 - bogus-simotukareのブログ(2018.9.20)という記事を書きましたが、この記事で紹介した論者たちが危惧した「悪しき文化財利用」の方向と思わざるを得ません。
◆対談
 マーサ・ナカムラ*9×須田栄一
【連載】
◆メディア分光器167
 「民衆が戦うべき対象」(水島久光*10
◆路の記憶86
 「甲子温泉と白河の関」(平川克美*11
◆「ラディカルな潤沢」生活23
 「手元で感じる春の息吹」(ヒットペン
◆長い読書16
 「本を読むコツ」(島田潤一郎*12
◆大草原のつむじ風51
 「モンゴル少年と日本の大相撲」(西夏奈子
◆働く映画36
 「ガラスの天井と見えない壁『82年生まれ、キム・ジヨン』」(奥憲太*13
◆歌が“伴走者”だったころ 最終話
 「歌が思い出つれてくる 思い出が『いま』をつれてくる」(細田真生
◆続・マタギの村から24
 「冬の仕事と時代の流れ」(大滝ジュンコ
◆今月の詩
 「南風」(三砂ちづる*14

 「報道特集」には、この問題に直接かかわる「放送行政を担当していた元総務相官僚」が登場。「行政文書で官僚が意図的に中身を変えるというようなことはあるか?」とのMCの質問に、官僚は自分の身を護るためにも、ねつ造などやるはずがないと否定した。

 そりゃそうでしょう。何のために捏造するのか。
 そもそも捏造というなら高市はどういう意味で捏造なのかきちんと証明すべきです。
 【1】文書に書かれたレク自体が不存在で、文書自体が完全な捏造なのか(総務省が公文書性を認めた以上その可能性は皆無ですが)。【2】レクは存在するし、文書自体も本物で、記載内容もほとんど事実に合致するが、「文書の記述内容の一部(高市が非難されてる部分)が改竄」なのか。
 【2】ならば、TBSラジオ森本毅郎スタンバイ」も指摘していましたが、「本物の文書が総務省内にあるはず」だから「本物を出せばいい話」です。
 何で出せないのか。「本物の文書がない」というなら何でないのか。
 あるいはこれまたTBSラジオ森本毅郎スタンバイ」が指摘していましたが、文書に名前が出てくる人間(政務三役や官僚)を全員国会に「証人喚問か参考人招致偽証罪の適用がある証人喚問がベスト)」で呼んで「レクがあったのか」「何が話されたのか」問いただせばいい。
 あるいは何で高市は「公文書偽造容疑」で刑事告発しないのか。何でそうしたことを何もしないのか。
 しない時点で「したくない→捏造ではない、高市の主張は嘘」と自白してるのも同然です。
 それにしても高市問題の本筋は「放送法問題」なのに高世と違い、高市早苗、福山哲郎の質問に「肩で息をして興奮を隠せない様子」(朝日新聞官邸クラブ) - kojitakenの日記で「高市への悪口雑言」しかしないkojitakenは呆れたバカです。
【追記】
 脚注で『「あぶさん」になった男:酒豪の強打者・永渕洋三伝』(2014年、KADOKAWA)を紹介しましたが、永淵洋三 - Wikipediaには没年が書いてないので永渕(1942年生まれ)は未だに健在なようです。
 門田博光の糖尿病も相当にひどいものだったらしい(アルコール依存も相当なひどさだったようだ) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の門田(1948~2023年)との違いは何なんでしょうか。体質の違いにすぎないのか、それとも意外にも「酒をセーブしていた」のか。
 なお、景浦安武 - Wikipediaによれば酒豪エピソードは永渕をモデルにしてる物の、あぶさんの名前(景浦安武)の景浦は阪神景浦將 - Wikipedia首位打者(1937年秋季)、打点王(1937年春季、1938年春季)を獲得するなど強打者として活躍。1945年にフィリピンで戦死)からとっているとのこと。
参考

永淵洋三 - Wikipedia
 酒の強さは並外れており、アマチュア時代には月給3万円のところ飲み屋のツケが30万円にまで達し、ドラフトの契約金400万円を手にしてようやく払い終えたほどだった(要出典)。
 プロ入り後も毎日試合後に飲みに出かけては、二日酔いで試合に出場することも多く、酒量も20代の頃には一晩に一升をあけるほどであった。
 1969年のオールスターゲーム第3戦では堀内恒夫よりソロホームランを放ったが、前日より徹夜で飲み明かして寝ずに球場入り、しかし練習時間の前にさらにまた飲み続け、酩酊状態で打ったという。試合中にグラウンドに吐きながら守っていて線審の田川豊*15に注意されたというエピソードもある。この話には続きがあり、その晩も永淵は飲みに行ったが、トイレで吐いていた中年男を介抱してあげたところその男は田川であった(田川も酒豪で有名だった)。また打席に入ったときに相手チームの捕手から酒のにおいを指摘されることもあった。

*1:1938年生まれ。イラストレーター(田村セツコ - Wikipedia参照)

*2:1942年生まれ。エッセイスト。著書『東京文芸散歩』(2009年、角川文庫)、『東京煮込み横丁評判記』(2015年、中公文庫)など(坂崎重盛 - Wikipedia参照)

*3:著書『誰も教えてくれなかったお葬式の極意』(2021年、言視舎)など

*4:1982年生まれ。著書『絶滅危惧の地味な虫たち』(2018年、ちくま新書)、『昆虫学者はやめられない』(2022年、新潮文庫)など(小松貴 - Wikipedia参照)

*5:1947年生まれ。イラストレーター(南伸坊 - Wikipedia参照)

*6:1955年生まれ。農水省農業技術研究所研究員、農業環境技術研究所研究員を経て東京農工大学教授(現在は定年退職し名誉教授)(藤井義晴 - Wikipedia参照)

*7:著書『ホームレス歌人のいた冬』(2013年、文春文庫)、『夢を喰らう:キネマの怪人・古海卓二』(2014年、筑摩書房)、『還流する魂:世界のウチナーンチュ120年の物語』(2019年、岩波書店)など

*8:1964年生まれ。著書『ドラフト1位:九人の光と影』(2011年、河出文庫)、『人を見抜く、人を口説く、人を活かす:プロ野球スカウトの着眼点』(2013年、角川oneテーマ21)、『「あぶさん」になった男:酒豪の強打者・永渕洋三伝』(2014年、KADOKAWA)、『戦火に散った巨人軍最強の捕手:吉原正喜・炎の生涯』(2014年、河出文庫)、『三塁ベースコーチが野球を変える:監督を代行する10番目の選手』(2018年、河出文庫)、『炭鉱町に咲いた原貢野球:三池工業高校・甲子園優勝までの軌跡』(2018年、集英社文庫)、『戦国廃城紀行:敗者の城を探る』(2019年、河出文庫)、『スッポンの河さん:伝説のスカウト河西俊雄』(2019年、集英社文庫)、『昭和十八年幻の箱根駅伝』、『バッティングピッチャー』(以上、2020年、集英社文庫)、『世紀の落球:「戦犯」と呼ばれた男たちのその後』(2020年、中公新書ラクレ)、『イップス:魔病を乗り越えたアスリートたち』(2021年、角川新書)など(スポーツ関係、特に野球関係の著書が多い)

*9:1990年生まれ。詩人(マーサ・ナカムラ - Wikipedia参照)

*10:1961年生まれ。東海大学教授。著書『戦争をいかに語り継ぐか:「映像」と「証言」から考える戦後史』(2020年、NHK出版)など(水島久光 - Wikipedia参照)

*11:1950年生まれ。著書『ビジネスに「戦略」なんていらない』(2008年、洋泉社新書y)、『経済成長という病』(2009年、講談社現代新書)、『株式会社という病』(2011年、文春文庫)、『移行期的混乱』(2013年、ちくま文庫)、『路地裏の資本主義』(2014年、角川SSC新書)、『一回半ひねりの働き方』(2016年、角川新書)、『路地裏の民主主義』(2017年、角川新書)、『路地裏で考える』(2019年、ちくま新書)など(平川克美 - Wikipedia参照)

*12:著書『あしたから出版社』(2022年、ちくま文庫)など

*13:著書『働く文学:仕事に悩んだ時、読んでほしい29の物語』(2017年、東海教育研究所)

*14:1958年生まれ。津田塾大学教授。著書『オニババ化する女たち』(2004年、光文社新書)、『不機嫌な夫婦』(2012年、朝日新書)、『抱きしめられたかったあなたへ』(2012年、講談社+α文庫)、『きものは、からだにとてもいい』(2013年、講談社+α文庫)など(三砂ちづる - Wikipedia参照)

*15:1918~1981年。南海ホークス (1946~1947)、大陽ロビンス (1948~1949)、近鉄パールス (1950~1952)、大映スターズ (1953~1954)でプロ選手として活躍。1954年に引退し1955年からパリーグ審判部に所属。1979年に病気を理由に引退するまで審判を務める(田川豊 - Wikipedia参照)。