今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年7月26日分)

「北朝鮮の核開発、韓米同盟の解体と韓国の屈服が狙い」…保守系与党「国民の力」・申議員 : 読売新聞
 アホ発言に呆れて二の句が継げません。「韓国や米国に比べ、通常兵力が劣るので核兵器でバランスを取ろうとしている」で説明のつく話でしょうに。是非はともかく「米国への対抗」で「核保有に動こうとした国(結局断念しましたが)」も過去に「イランやカダフィリビア」があるわけで何も北朝鮮だけではない。
 太陽政策金大中盧武鉉文在寅政権ですら「韓米同盟廃棄」に動かなかったのだから、遠い将来ならともかく近い将来において「韓米同盟廃棄」を北朝鮮が展望してるわけがない。ウヨとして「北朝鮮を悪魔化したいだけ」で本気で言ってるとはとても思えない。
 それはともかく今や韓米同盟などなくても「北朝鮮はもはや脅威ではない」でしょう。


北朝鮮が韓国を「大韓民国」と呼び始めたのはなぜなのか 朝鮮労働党機関紙から「わが民族」も消えた:東京新聞 TOKYO Web

 統一研究院の洪珉(ホンミン)北朝鮮研究室長は、北朝鮮が韓国への攻撃も念頭に核・ミサイルの高度化を進めており「同じ民族に核兵器を使用するという矛盾した状況になるため、敵対する国家という構図を設定したのでは」と推測。北朝鮮が「国家対国家」の論理を公式化すれば、韓国が対話と協力を通じて進めようとする対北政策と現実との解離が大きくなるとも指摘する。

 「おいおい」ですね(呆)。太陽政策の「金大中盧武鉉文在寅」ならともかく、「太陽政策否定」のウヨ「尹錫悦」のどこが韓国が対話と協力を通じて進めようとする対北政策なのか(呆)。何故か北朝鮮問題ではリベラル扱いされることが多い「朝日や東京」も「産経や読売」のようなウヨ主張になるから絶句します。


<この声を 2023埼玉知事選>(4)朝鮮学校の補助金不支給 公平な目で向き合って:東京新聞 TOKYO Web
 良記事と思うので紹介しておきます。なお、大野知事の「朝鮮学校への態度(補助金不支給)」は「県議会最大会派・自民(朝鮮学校に敵対的的)への媚態」であってそれ以上の物ではないでしょう。彼は「大阪の維新」ほどの極右ではないでしょう。


◆中露高官の訪朝

ロシアのショイグ国防相が北朝鮮に到着 「戦勝」行事で異例の訪朝:朝日新聞デジタル
 北朝鮮朝鮮中央通信は26日、ロシアのショイグ*1防相が率いる代表団が25日、平壌に到着したと報じた。空港では強純男(カン・スンナム)国防相らが出迎え、歓迎式典が開かれたという。

中国代表団が訪朝へ 金正恩氏と会談か - 産経ニュース
 北朝鮮朝鮮中央通信は24日、中国共産党の李鴻忠*2政治局員をトップとする代表団が、朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定締結70年の記念行事出席のため近く訪朝すると報じた。

 何故ロシア国防相や中国代表団がこの時期に訪朝してるのかと言えば、朝日や産経も触れていますが、「北朝鮮にとって、7/27は朝鮮戦争勝利記念日(停戦記念日)」だからです(70年前の1953年7/27に停戦協定締結)。勿論こうして「朝鮮戦争からの長い付き合い」を誇示する中露*3が「北朝鮮崩壊」など容認する気があるわけもないでしょう。


松野官房長官、拉致解決協力要請 国連事務次長「重要だ」 - 産経ニュース
 こんな要請をしたところで現実問題国連にできることは何もないでしょう。国連としても「できることは何もない」とは言いづらいのでそうは言わないだけです。勿論そんなことは岸田政権も分かった上で「パフォーマンス」でしょう。
 拉致解決に必要なことは「経済支援とのバーター取引」以外に「現実問題ない」でしょうし、その場合交渉パイプとしては国連よりも「北朝鮮と経済交流がある中国やロシア」「曽我一家が面会したインドネシア」「ウンギョンさんと横田夫妻が面会したモンゴル」等でしょう。

*1:非常事態相、モスクワ州知事等を経て国防相セルゲイ・ショイグ - Wikipedia参照)

*2:深圳市長、深圳市党委員会書記、湖北省長、湖北省党委員会書記、天津市党委員会書記等を経て全国人民代表大会副委員長(李鴻忠 - Wikipedia参照)

*3:中国の場合は訪朝団メンバーが「習主席(党総書記)」「李強首相(党中央政治局常務委員兼務)」「趙楽際全人代委員長(党中央政治局常務委員兼務)」「王滬寧中国人民政治協商会議主席(党中央政治局常務委員兼務)」「韓正国家副主席(前・第一副首相)」等と言った最高幹部でなく若干格が落ちますが。