ハマス問題で日本共産党を誹謗する黒坂真(2023年10月15分)

◆黒坂ツイート

黒坂真リツイート
 日本共産党は、イスラエルが自衛のためにハマスに反撃する事に断固反対なのです。
志位和夫
(池袋で)イスラエルによるガザ地区への大規模侵攻をただちにやめろ。人口密集地への大規模侵攻はおびただしい犠牲が避けられない。
 ハマスによる民間人を含む無差別攻撃を強く非難する。双方が暴力の悪循環を抑制し、即時停戦のための協議のテーブルにつくべきだ。国際社会はそれを後押しすべきだ。

 「ハマス以外の一般民衆も間違いなく犠牲にする無差別攻撃をイスラエルは辞めよ」の志位発言のどこが「イスラエルの自衛否定」なのか。
 黒坂のこの詭弁では

国連総長、避難「不可能」 イスラエル軍に撤回要請 - 産経ニュース
 国連のグテレス事務総長は13日、国連本部で記者団に、(ボーガス注:ガザ北部へのイスラエル軍の攻撃を前提とした)イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ北部の住民への避難要請について「交戦地帯を通じて、100万人以上を食料も水も滞在場所もない南部へ移動させるのは極めて危険で、場合によっては不可能だ」と述べ、撤回*1を要請した。

というグテレス国連事務総長(志位主張と同じ内容)も「イスラエル自衛権否定」なのか。
 誹謗にも程がある。

黒坂真リツイート
◆飯山陽*2
 テロ組織ハマスのテロ攻撃と主権国家イスラエルカウンターテロ攻撃*3を対等に扱い、イスラエルハマスも民間人を無差別攻撃していると主張し、どっちもどっち*4だと印象操作する共産党の山添拓。パレスチナのテロ組織と共産主義者の連帯・協力関係は、重信房子*5日本赤軍から脈々と続いている。
◆山添拓*6
 ハマスによる無差別攻撃と民間人連行はいかなる理由であれ許されない。これに対するイスラエルによる無差別攻撃も正当化できない。
 問題の根源はこの間のイスラエルによる国際法違反の入植、パレスチナ人への迫害、侵攻と占領にある。国連決議を踏まえた原則的な対応こそ必要。
暴力の悪循環を止める自制を強く求める――パレスチナのハマスとイスラエルの戦闘について│声明・談話・発言│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会
一、ハマスの無差別攻撃と民間人の連行は、国際人道法の明白な違反であり、いかなる理由があっても決して許されず、強く非難する。
一、これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は、「長期の厳しい戦争」を言明し、ガザ地区を大規模に破壊しつくす構えで、同地区への電力、食料、燃料などの一切の遮断措置も発表した。おびただしい犠牲を生む無差別の攻撃は、占領下にあって保護されるべき人々に対する集団的懲罰であり、正当化できない。
 暴力の応酬の悪循環を止めるため、双方は最大限の自制をすべきである。
一、今日の事態の根底には、イスラエルがこの間、住民の強制排除をおこないながら国際法違反の入植を拡大し続け、ガザ地区には封鎖と、空爆や侵攻を繰り返してきたという問題がある。

 日本共産党は「日本赤軍(但し現在は既に解散)や重信」「PLO(但し現在は主流派はテロを否定、ハマスは反主流派)」と友好関係にない(ましてや彼らのテロも無条件肯定してない)のでデマ中傷も甚だしい。
 また「イスラエルにも非がある」とはしていても、共産は「だからハマスに問題ない」とは言ってない。

参考

チュニジアの七日間(26)/中央委員会議長 不破哲三/ベンヤヒア外相との会談 (その4)2003.9.20
不破
 私たちが、ある時期、PLOとトラブルがあったことは、三年前にお目にかかった時にも、お話しした。一九七八年、イスラエルのテルアビブ郊外で一般市民や子どもたちの乗ったバスがテロ攻撃で襲われたことがあった。私たちが機関紙の「赤旗」で『一般市民にたいする無差別テロはパレスチナ解放運動の大義を傷つける』という論説を発表したら、当時のPLO東京事務所から、敵対行為として非難を浴びせられた。この問題は、一九八一年、PLOのアラファト議長の来日のさいに解決した。アラファト議長が、私との会談のなかで、PLO東京事務所の側に道理がなかったことを、率直に認めたからだった。

*1:勿論「避難要請撤回」要求は「攻撃計画撤回」を前提にしています。

*2:麗澤大学客員教授。著書『イスラム教の論理』(2018年、新潮新書)、『イスラム2.0』(2019年、河出新書)、『イスラム教再考』(2021年、扶桑社新書)、『中東問題再考』(2022年、扶桑社新書)等

*3:当たり前ですがイスラエルに限らず「違法行為へのカウンター」だろうと必要最小限度を超えればそれは良くて過剰防衛、悪ければ「もはや防衛とは言えない違法な攻撃」になります。これは何も「ハマスへのカウンター」だけでなく「ウクライナの露へのカウンター」等、他の場合でも同じです。

*4:ある意味では「どっちもどっち」です。しかしそれは共産においては「どちらも民間人攻撃を辞めろ」と言う話であって「だからハマスが民間人攻撃して何が悪い」という居直りではない。

*5:日本赤軍幹部。著書『日本赤軍私史』(2009年、河出書房新社)、『革命の季節:パレスチナの戦場から』、『戦士たちの記録:パレスチナに生きる』(以上、2022年、幻冬舎)、『はたちの時代:60年代と私』(2023年、太田出版

*6:参院議員。共産党政策副委員長(常任幹部会委員兼務)