『イスラエルの立場は「曖昧戦術だった」はずでは?』他(2023年11月7日)

世界はどうなってしまうのだろうか | inti-solのブログ - 楽天ブログ

 イスラエルのアミハイ・エリヤフ文化遺産担当相は5日放送の民間ラジオ番組で、パレスチナ自治区ガザへの核兵器使用は「選択肢の一つだ」と発言した。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は「現実とかけ離れている」と即座に否定し、エリヤフ氏の閣議参加を停止*1したが、発言が物議を醸している。

 「inti-sol氏との関係悪化」であちらの記事へのコメントが不可能(俺のコメントを拒否設定)なのでこちらに感想を書きます。

若泉敬 - Wikipediaの著書、村田良平元外務省事務次官の証言など関係者の証言」「機密解除の米国公文書」等でモロバレとは言え、長く日本政府が認めてない日米間の各種密約(米兵不起訴密約、有事の核持ち込み密約など)

と同じで

イスラエル閣僚、ガザ地区への核兵器使用「選択肢の一つだ」…ネタニヤフ首相は即座に否定(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
 イスラエル核兵器保有しているとされるが、肯定も否定もしていない。

と記事にも指摘があるようにイスラエルの立場は「関係者の暴露証言」で「核保有がほぼ間違いない」と評価されてるとは言え、「国際世論の批判」を恐れ「核保有を否定もしないが肯定もしない曖昧戦術」のはずだったのですがね。
 「イスラエルが核保有してると自白した」としか理解できない発言「核使用も選択肢」を堂々とするのには仰天です。

 恐ろしい世界への扉を開く可能性があるのは、これまでは北朝鮮辺りと思われてきましたが、このままいけばイスラエルも充分にその可能性があります。

 ここからは「民主主義と平和主義は無関係」ということがよくわかります。
 まさに民主主義国だからといったって、戦争、あるいは帝国主義、民族問題と無縁ではない(当たり前) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)です。
 まあ、選挙で選ばれてるとは言え、「独裁的手法のネタニヤフ」を果たして「民主主義」と呼んでいいのかには疑問符がつきますが(この点は「独裁的手法」と言う点で共通する、米国のトランプ前大統領、トルコのエルドアン大統領、フィリピンのドゥテルテ前大統領、マルコスjr現大統領、我が国の安倍元首相や大阪維新等も同じです)。
 なお、俺的には「北朝鮮辺り」ではなく、プーチンが核使用の可能性を公言していた「ロシア辺り(勿論ウクライナ戦争)」ですね(プーチン発言はフカシ、ハッタリであり、ロシアの可能性も低いとは思いますが)。
 北朝鮮は「米軍の侵攻があれば反撃で使う」とは言っていても「先制攻撃で使う」とは一度も言ったことはないでしょう。そして実際問題そんなことができるわけもない。
 つまりは韓国でも日本でも、北朝鮮の脅威なんて、そんな程度のものだということだ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(2023.8.28)ということです。
 例えば以前も別記事で書きましたが、北朝鮮第2延坪海戦 - Wikipedia(2002年)では「偶発的事件(意図的な攻撃ではない)」と釈明し「遺憾の意」を表明した。
天安沈没事件 - Wikipedia(2010年)については犯行を否定した。
 ここでは「『遺憾の意』表明を『十分な反省』として評価するか」「2006年の偶発的事件発言、2010年の犯行否定発言が事実かどうか」は問題にしません。問題は北朝鮮が「韓国との対立をいたずらにエスカレートさせる気はどうもないらしい」ということです。そうした国が先制核攻撃することはまずないでしょう。

*1:最終的には解任かもしれませんが、即座には大臣を解任できない点が「所詮ネタニヤフ」と言うべきでしょう。