今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年12月31日分)

韓国最大野党代表・李在明氏、刃物で襲撃され病院搬送 - 産経ニュース
 支持者との交流をせざるを得ない政治家にとってこうした事態は防ぐことが難しいですが、報道を見る限りは命の危険はなさそうで「不幸中の幸い」です。


「北朝鮮の妄動は破滅の前奏曲」 韓国の尹大統領、新年の辞で牽制 - 産経ニュース
 牽制と言うより「挑発」と言うべきで、全く呆れます。


北朝鮮 金正恩総書記 米に対し「超強硬政策を実施」と強調 中ロとの連携強化図る構えも | NHK | 北朝鮮情勢

 軍事力の強化によって日米韓3か国に対抗していく姿勢を鮮明

 こうした北朝鮮の言動をどう評価するにせよ

 キム総書記は、アメリカに対して、日本、韓国との安全保障協力などによって「武力衝突を引き起こしかねない」と非難

と言う認識(日米韓の態度は北朝鮮侵攻画策の疑いがある)に基づく「防衛措置」なので北朝鮮から軍事攻撃はあり得ない話です。


朴正天氏、党軍事委副委員長に復帰 22年末に突如解任―北朝鮮:時事ドットコム

 北朝鮮で26~30日に開かれた朝鮮労働党中央委員会総会で、2022年末に党中央軍事委員会副委員長を解任されていた朴正天氏が、副委員長に復帰した。朝鮮中央通信が31日、伝えた。元空軍司令官の李炳哲氏も党中央軍事委員会副委員長であるため、軍の指導は朴氏と李氏の2人体制に戻るとみられる。

 特にコメントしませんが紹介しておきます。


韓国、年初のテロに警戒 金正恩氏が「平和統一」の前提放棄 - 産経ニュース
 「軍事統一放棄を表明したからテロの可能性が低まった」ならともかく韓国政府の主張の意味が分かりません。


偵察衛星、24年に3基打ち上げ 韓国と統一「成し遂げられず」―北朝鮮:時事ドットコム

 北朝鮮金正恩朝鮮労働党総書記は、平壌で開かれていた党中央委員会総会で、(中略)北朝鮮は今後、韓国とは「統一は成し遂げられない」として、政策の転換に言及した。朝鮮中央通信が31日、報じた。

 以前から
もはや韓国(人)にとっては、北朝鮮は「脅威」「打倒の対象」よりもメロドラマのネタ程度のものなのだろう(たぶん日本も同じ 関川某も自分の書いたことを撤回しろとおもう) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2020.5.18
つまりは、韓国大統領にとっても大した脅威ではないということだ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.6.15
韓国も軍事政権末期ですでに、北朝鮮をさしたる脅威と考えていなかったのではないか(何をいまさらながら、拉致被害者家族会の安倍傾倒に心底から呆れかえる) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2023.7.28
韓国でも日本でも、北朝鮮の脅威なんて、そんな程度のものだということだ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2023.8.28
が指摘するように「北朝鮮による武力統一の可能性は皆無」ですが、この報道が「北朝鮮が武力統一方針を放棄したこと」を意味するなら「緊張緩和」と言う意味で大変良いことです*1
 また北朝鮮が「必要以上に面子にこだわらず実利を重視する路線」に公然と移行したことを意味するなら「実利(経済支援とのバーター取引)による拉致解決」が期待できるという意味でも大変良いことです。
 また「武力統一放棄」であるならば、北朝鮮の「軍事偵察衛星打ち上げ」「核、ミサイル開発」の目的は1)米軍の侵攻阻止、2)外貨獲得手段となり、論理的には1)は「朝鮮戦争正式終戦米朝国交樹立、在韓米軍撤退」といった緊張緩和、2)は「北朝鮮の改革開放応援(太陽政策)」で解決可能になります。問題は「米韓の対応にある」と思います。
 まあ、報道が少なすぎて現時点では「正確な理解」は困難であり、「正確な理解」は今後の様子見でしょう。
 なお、救う会のウヨ連中が何というかも気になるところです。
 想定としては
1)「嘘だ、未だに武力統一方針を捨てる気はない!」といって北朝鮮脅威論を煽る
2)「武力統一方針を公式に廃棄し、日米韓との関係改善を図ろうとするまで北朝鮮は追い詰められている。北朝鮮体制の崩壊は近い」
3)(2の変形パターンとして)「武力統一方針を公式に廃棄し(以下略)。北朝鮮が無条件で拉致被害者を帰国させる日は近い」
といったところか?。結局、救う会連中は「俺たちの主張は正しい」と言う自己正当化しかしませんからね。

*1:勿論これは武力統一のみならず、平和統一的な主張である「高麗民主連邦共和国」構想(1980年に金日成が提唱、高麗民主連邦共和国 - Wikipedia参照)の否定でもあるでしょうが、この構想の実現可能性がそもそも高くありませんからね。