今日の中国ニュース(2024年3月16日分)(追記あり)

リベラル21 中国経済不況論は事実誤認か(阿部治平)
 『中国経済講義』(中公新書)の梶谷懐・神戸大学教授等ならまだしも、中国経済専門家ではない阿部にこんな文章を書かせるリベラル21のあほさには心底呆れます。 


習近平氏、春にフランス訪問へ 欧米の対中包囲網にくさび - 産経ニュース
 くさびも何もフランス以外の欧米国家(英米独伊など)も産経が期待するほどには「反中国ではない」でしょう。


フィリピン前政権に中国への譲歩疑惑 南シナ海問題で「密約」か | 毎日新聞
 「中国の言い分をある程度認めるから経済支援しろ」と言う密約(?)だったようです。マルコス現政権は「ドゥテルテ前大統領の娘を副大統領候補とし、ドゥテルテの支持を得て誕生」したところ、何故か、対中国では「強硬論」に傾いて、この密約を暴露したようです。果たしてこの話、どう落ちがつくか。フィリピンも「一方的に中国との対立を強めても」得るものは何も無く、いずれ落とし所を見つけざるを得ないかと思いますが。


【大阪「正論」懇話会】日本の行く末示し中国との向き合い方模索せよ 阿古智子氏の講演要旨 - 産経ニュース
 全文引用ではなく要旨のため「産経が自分に都合良くまとめてる可能性」はありますが、呆れるのは、この文章に「日中友好」と言う主旨の言葉が全く出ないことです。隣国にして「重要な貿易相手国」である以上、中国の人権問題をどう評価するにせよ「敵対関係になる」と言う選択肢はあり得ません。
 まあ、阿古氏は「正論新風賞」を産経からもらう人で、一方、今回の聴衆は「産経愛読者」、講演会の主旨も「新風賞受賞記念」なので「日中友好」と言う話は実際に「何一つされなかった可能性」もありますが。


<主張>再エネ資料にロゴ 中国の影響力工作を疑え 河野担当相の責任は重大だ 社説 - 産経ニュース
 何らまともな根拠のない「反中国」「反再生可能エネルギー原発推進の産経は再エネを敵視)」の言いがかりであり、心底呆れます。そして「岸田政権の経済安保」とは「こんな言いがかり」を容認する物なのか?。であるのなら「経済安保」という考えの是非はともかく「岸田政権の経済安保」は到底支持できる物ではない。


中国 習主席 アメリカ企業のトップらと会談 関係強化へ協力呼びかけ | NHK | 中国
 これでは米国も「中国と全面対立」できるわけもなく、産経など右翼の中国敵視は全く非常識です。


<主張>中国の海外闇警察 「スパイ天国」でいいのか 社説 - 産経ニュース

 左右の過激派や外国勢力を捜査対象として治安を守る警視庁公安部が、なぜ詐欺事件を摘発したのか。それは日本に、直接スパイ活動を摘発する法律がないからである。
 公安部は2月、風俗店を整体院と称して新型コロナウイルス対策の持続化給付金100万円を詐取した疑いで、中国籍の女を書類送検した。

 勿論「ラストボロフ事件(1954年:国家公務員法違反)」「宮永スパイ事件(1980年:自衛隊法違反)」など過去にいくつもスパイ事件は摘発されており直接スパイ活動を摘発する法律がないというのは完全なデマです。
 今回の「詐欺での逮捕」はそういうことではなく恐らくは「いわゆる別件捜査」でしょうが未だスパイ容疑など証明されておらず、そもそもスパイ活動など最初からないのではないか。
 そもそも「マジのスパイだった尾崎秀実やゾルゲ(ゾルゲ事件で死刑)」が表向きは「非の打ち所のない平凡人」「新進気鋭の政治評論家(尾崎)や新聞記者(ゾルゲ)」で取材活動を理由に「日本外務省やドイツ大使館に公然と出入りしていた」ように、むしろマジのスパイなら「警察の追及」を受けないように「身ぎれいにしておく」もんです。
 「新型コロナ給付金詐取」などやってる時点でどう見ても「スパイではない」でしょう。
【追記】
「海外警察」拠点法人元幹部の中国籍女性2人、コロナ給付金詐欺は不起訴 - 産経ニュース
 「不起訴理由は不明」だそうで「嫌疑不十分」なのか、「起訴する証拠はあるが、社会的制裁も受けてるし微罪なので起訴しない」のか、検察は発表すべきです。公安検察の面子に配慮してるのかもしれませんがそれはさておき。
 いずれにせよ検察は、産経が大げさに騒ぐほどの大事件とは評価しなかったわけです。産経の主張「スパイ」云々はやはり眉唾ですね。