珍右翼・高世仁に悪口する(2024年4/4日分)(副題:高世が和田氏集会に参加その3)

拉致問題の膠着を破る鍵について3 - 高世仁のジャーナルな日々
 珍右翼・高世仁に悪口する(2024年3/30日分)(副題:高世が和田氏集会に参加その2) - bogus-simotukareのブログで批判した拉致問題の膠着を破る鍵について2 - 高世仁のジャーナルな日々の続きです。

 「プーチンを刺激するからロシア本土は攻撃しないように!」と米国から命じられたにもかかわらず、長距離を飛ぶドローンのおかげでウクライナ軍は、国境から1200キロも離れたロシア中部タタルスタン共和国を攻撃した。プーチンの核使用の脅しに怯えるアメリカとの確執も予想される。

 「ドローン攻撃の是非(道義的、法的是非(違法、不当ではないのか?)や軍事的成果(ロシアに有効な打撃なのか?)としての評価)」はともかく「ミサイル攻撃は認めないがドローンなら可(米国)」の可能性があり、高世が言うような対立が起こるかどうかは不明です。

 この町での蛮行が明るみに出たことで、ウクライナ人はロシアの統治の下に入ることが何を意味するかを知った。これでウクライナ人は「投降」できなくなった。ウクライナの対ロシア感情を決定的に変え、「徹底抗戦」を決意することを後押しした。

 「停戦」「終戦」は「降伏ではない」のですがね。「徹底抗戦」が現実的ならともかく、そうでないなら「拉致被害者の全員即時一括帰国(救う会)」同様、問題の膠着を招くだけでしょう。
 なお、「ブチャの虐殺」を免罪する気は全くないですが、「南京虐殺の日本軍」「ソンミ虐殺の米軍」とて支配地域で常に虐殺しまくっていたわけではないのと同様、ロシア軍も支配地域で常に虐殺しまくってるわけでもないでしょうから、こうした物言いは非常に問題だと思います。

 蓮池透さんは拉致被害者蓮池薫さんの兄で、「家族会(「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会)」の結成時から事務局長を担ったが、途中から支援団体の「救う会北朝鮮に拉致された日本人を救出する会)」の方針に対立して家族会を離れた*1
 (ボーガス注:和田集会で行われた)彼の報告で興味深いのは、「家族会」が「救う会」に取り込まれ操られていく過程*2だ。
 家族会は毎年春には『今年の活動方針』を策定するのだが、これもすべて救う会が作る。家族会は単なる追認機関だったのである。家族会は完全に救う会の下部組織になり下がってしまったのだ。

 「救う会、家族会の幇間太鼓持ちだった」、その為「家族会による蓮池氏除名も、蓮池氏の家族会、救う会批判本刊行も無視し続けた」、高世もジンネット倒産後は「変われば変わる」もんです。
 なお、今回の報告以前から、蓮池氏は蓮池氏の家族会、救う会批判本『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)で『「家族会」が「救う会」に取り込まれ操られていく過程』を述べており、「今頃かよ、高世」ですね。勿論都合が悪いので、高世は2015年の蓮池本について一切触れません。
 いずれにせよそういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ですね。

 「佐藤勝巳*3会長は「核武装」を唱えていた。」
 「家族会の主張として、議論のスタートラインに、まずは全員生存を前提に全員帰してくれということは理解できる。しかし、その次に(ボーガス注:段階的帰国を認めず)『全員一括で帰せ』というようになった。今は『全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!』である。それでは、たとえばめぐみさんが見つかった、生きている、帰りたいと言っている、となっても、彼らはノーを出すことになる。『一人じゃだめなのです。一括なんです』。これは欺瞞、あるいは詭弁である。わざとハードルをあげて、無為無策の安倍首相に助け船を出していたのだ。これは、この後の菅政権、岸田政権へも同様だ」。
最近思うのは、家族会は本当に救出を望んでいるのだろうか、ということだ。少なくとも救う会の目的は、『救出ではなくて北朝鮮打倒』だ。また、(ボーガス注:安倍元首相など)右派の政治家たちにとって拉致は、日本が持っている唯一の『被害者カード』なのである。拉致問題は未解決のまま長続きした方がいい。なぜなら、拉致問題が彼らの生業だからなのである*4」。
 「拉致問題が二進も三進も行かない膠着状態に陥って、これほどにも長い時間が経ってしまった元凶は、救う会が入り込んできたためだと、私*5は考えている。」
 蓮池透さんとは意見が違うところ*6もあるが、以上の点についてはほぼ賛成する。もっと言うと、救う会やその背後にいる「日本会議」、自民党安倍派など右派政治家の目的は「北朝鮮打倒」というよりそれをスローガンにした国内政治の右傾化—憲法改正や米軍との連携強化、反共体制構築、ジェンダー・人権問題での反動化、家族・皇室観の戦前への回帰など―ではないかと私は見ている*7

 こうした蓮池発言を肯定的に紹介したあげく

 以上の点についてはほぼ賛成する。もっと言うと、救う会やその背後にいる「日本会議」、自民党安倍派など右派政治家の目的は「北朝鮮打倒」というよりそれをスローガンにした国内政治の右傾化—憲法改正や米軍との連携強化、反共体制構築、ジェンダー・人権問題での反動化、家族・皇室観の戦前への回帰など―ではないかと私は見ている。

とは「救う会幇間太鼓持ちだった」高世も変われば変わるもんです。
 しかし、そんなことは例えば高嶋伸欣*8拉致問題で歪む日本の民主主義』(2006年7月刊行、スペース伽耶)が「2006年7月当時(当時は小泉内閣末期。安倍は小泉内閣官房長官で次期首相有力候補『麻垣康三*9』の一人。2006年9月に小泉内閣は正式に退陣し、第一次安倍内閣が成立)」から批判しています。「今頃かよ、高世」ですね。常識人なら「2006年7月当時(繰り返しますが当時は小泉内閣末期)」からそんなことはわかっていました。2006年当時から「西岡力(当初、副会長。後に救う会会長)」」「島田洋一救う会副会長)」「荒木和博(当初は救う会事務局長、後に会長だった佐藤と共に救う会を追放され、特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表に転じる)」といった救う会の連中は右翼放言をしていたからです。
 この本は2006年7月当時、池袋のジュンク堂に行った際に偶然見つけて「その家族会批判、救う会批判(救う会の目的は核武装など日本の右翼反動化ではないのか?)に大いに共感した」ので速攻で購入し、今も自宅にあります。高嶋本は例えば「山本美保さんの件(山形の海岸で遺体で発見された特定失踪者)」に触れ「国内で遺体で発見された人間の何が拉致の疑いか?」「特定失踪者認定は完全にデタラメではないのか」とも批判しています。
 その際、スペース伽耶というマイナーな刊行元に「家族会や救う会が怖くて大手(KADOKAWA講談社集英社小学館、新潮社、文春等)じゃ刊行できないのかねえ(こんなふざけた話をまるで批判しないマスコミもひどいところだと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判する状況と全く同じ)」とげんなりもしましたが。
 それはともかく、いずれにせよそういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ですね。

*1:「退会勧告」が出されてるので「事実上の除名」なのにそうは書かない高世には呆れます。

*2:高世も、この機会に、高世が『「家族会」や「救う会」に取り込まれ操られていく過程』を語ったらどうか?(期待していませんが)

*3:当初の救う会会長。後にクーデター的に追放され、副会長だった西岡力が会長に昇格。なお、佐藤だけでなく「西岡力(当初、副会長。後に救う会会長)」「島田洋一救う会副会長)」「荒木和博(当初は救う会事務局長、後に会長だった佐藤と共に救う会を追放され、特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表に転じる)」も核武装を主張しています。

*4:「拉致は長続きした方がいい」は「ジンネット時代の高世」も全く同じでしょう。しかし皮肉にも「拉致が長続きしたこと」で拉致のニュースバリューは落ち、かえって「拉致以外にウリが無かった」高世のジンネットは倒産しますが。良い、悪いはともかく、発生直後は大きく騒がれた「阪神大震災(1995年)」「オウム真理教の犯罪(1995年の地下鉄サリン等)」「東日本大震災(2011年)」等も今やかなり風化しています。時間の経過で拉致が風化することを想定していなかったらしい高世は「あまりにも愚か」でしょう。

*5:蓮池氏のこと

*6:具体的に何がどう違うか、書かない点が高世らしいせこさです。

*7:というなら『気づいていた』にせよ『気づかなかった』にせよ救う会太鼓持ち幇間だった高世は国内政治の右傾化—憲法改正や米軍との連携強化、反共体制構築、ジェンダー・人権問題での反動化、家族・皇室観の戦前への回帰などに加担していたことになるのによくもこんなことが書けたもんです。なおジェンダー・人権問題での反動化についてはこんなクズ野郎が「都議会拉致議連会長」なのだから、拉致問題が世間から嫌がられるのも理の当然だ(古賀俊昭の死に寄せて) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(都議会拉致議連会長だった古賀俊昭による性教育への不当なバッシング(いわゆる都立七生養護学校事件))を紹介しておきます。

*8:琉球大学名誉教授。著書『八〇年代の教科書問題』(1984年、新日本新書)、『旅しよう東南アジアへ:戦争の傷跡から学ぶ』(1987年、岩波ブックレット)、『教育勅語と学校教育』(1990年、岩波ブックレット)、『教科書はこう書き直された!』(1994年、講談社)、『ウソとホントの戦争論:ゴーマニズムをのりこえる』(1999年、学習の友社)等

*9:「麻」は当時、小泉内閣外相だった麻生太郎(後に首相、現在、自民党副総裁)、「垣」は当時、小泉内閣財務相だった谷垣禎一(後に自民党総裁、幹事長(第二次安倍総裁時代)等を歴任)、「康」は小泉内閣官房長官だった福田康夫(後に首相)、「三」は安倍晋三のこと(麻垣康三 - Wikipedia参照)