今日の中国ニュース(2024年4月4日分)

台湾で女性の政界進出が進む理由とは? クオータ制がきっかけ 総統は蔡英文氏 次期副総統は蕭美琴氏 | NHK | WEB特集 | 台湾

 総統として台湾を8年間率いてきた蔡英文*1も、5月から副総統に就任する蕭美琴氏*2も女性です。また、台湾の議会・立法院では全体の4割以上が女性議員です。女性活躍のきっかけになったのが、議席の一定数を女性に割り当てる「クオータ制」です。
 台湾の議会にあたる立法院では小選挙区の女性の割り当てはありませんが、比例代表の34議席については各党が獲得した議席のうち、女性は2分の1を下回ってはならないとされています。
 結果、女性議員の割合は大きく増えました。
 地方議会での女性議員の割合は、1990年代には15%程度でしたが、2022年には37%にまで増えたといいます(台湾大学・黄長玲教授調べ)。
 日本ではあまりなじみがないクオータ制ですが、世界では各地で導入が進められています。内閣府のまとめによると、導入している国や地域は、2020年の時点でおよそ120に上るとしています。導入前、フランスもイギリスも女性議員は10%以下でした。現在、フランスの下院議会は40%近く、イギリスの下院議会は35%が女性議員となっています。
 一方、日本の女性議員の割合は参議院は26.8%、衆議院は10.3%*3都道県議会議員の女性議員の割合は、内閣府のまとめによると、14.5%となっています。
 政財界のリーダーが集まるダボス会議の主催者・世界経済フォーラムによる世界各国の男女間の平等に関する調査で、日本は2023年、「政治参画」の分野で146か国中、138位と位置づけられました。

 もはや日本は「アジアの盟主」とは人権面でも経済面でも言える存在ではないことを改めて痛感します。それにしても「1980年代は台湾は国民党独裁、蒋介石も1975年まで存命(1970,1980年代日本は自民が万年与党とは言え一応、複数政党制の民主国。また1980年代は土井たか子ブーム(1986~1991年まで社会党委員長)で女性の政治進出がある程度注目された)」であり、それが「これ」とは「日本の現状に絶句」ですね。やる気さえあれば「台湾もここまで民主化する」わけで日本人の駄目さに脱力します。まあ、民主化と言えば「1980年代は軍事独裁だった韓国」も今や日本よりずっとましな気がしますね。
 民主化の面はともかく経済について言えば台湾、韓国だけでなく「1970年代は文革で経済が大混乱だった」中国もかなり力をつけてきた。やはり「やる気を持って正しい方針をやれば成果が出る」わけで繰り返しますが「日本の駄目さに絶句」ですね。
 なお、

[B! 台湾] さようなら“男性政治” 台湾で女性の政界進出が進む理由とは | NHK | WEB特集
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 ウヨって台湾のこと大好きだけど、台湾って同性婚合法化されてるし、クオータ制も導入されてるし、人権についてはびっくりするくらいリベラルなんだよな。

と言う指摘の通り、台湾を持ち上げる「台湾ロビーのウヨ連中(産経など)」は「クオーター制導入」「脱原発」「同性婚容認」(いずれも台湾与党の立場、クオーター制導入については上記NHK記事が紹介)を主張しない(むしろ反対する)わけで、連中の「ご都合主義な台湾持ち上げ(単なる反中国の正当化)」にはいつもながら呆れます。
 なお、個人的にはクオータ制導入よりも、現職に有利な「小選挙区制の廃止」「高すぎる供託金の廃止」「べからず選挙(選挙運動規制)の廃止」「記名式投票の廃止」等をすべきだと思っています(日本において現職の多くは男性のため)。


<主張>戦略的互恵関係 誤解を招く「言葉遊び」だ 社説 - 産経ニュース

 日中両政府は、両国が「戦略的互恵関係」を包括的に推進することで一致している。
 だが、これほど今の両国関係の実態とかけ離れた言葉はない。

 日本にとって重要な貿易相手国「中国」は勿論互恵関係にあり、産経の反中国には改めて呆れます。

 もともと第1次政権時の安倍晋三首相が平成18年の訪中で打ち出した概念だ。

 ということで安倍ですら「反中国」で突き進んだわけではない(これについては例えば安倍晋三も、首相を辞めても「中国との敵対関係も辞さない」ということはなかったらしいが、岸田政権もあまり成果は期待できそうにない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。


台湾の立法委員らが安倍晋三元首相の墓参り 「台日の友好関係を築きたい」 - 産経ニュース

 「台湾安倍晋三友の会」(陳唐山会長、元外交部長=外相に相当)と、台湾の立法委員(国会議員)ら約170人が21日、山口県長門市にある安倍晋三元首相の墓を訪れ、墓前に花を手向けた。

 安倍派が裏金問題で打撃を受ける中、こうした墓参に意味があるとはとても思えないのですが。


亜細亜大の范雲濤教授が中国で失踪、一時帰国時に拘束か 当局「スパイ」摘発強化 - 産経ニュース
亜細亜大の中国人教授が失踪 一時帰国時に拘束か:東京新聞 TOKYO Web
 まずは早急に「失踪したという教授の所在」を確認したいところです。それがわからないと対応のしようが無い。
 なお、今回失踪した範教授ですが、ググったところ『中国ビジネスの法務戦略』(2004年、日本評論社)、『中国ビジネスとんでも事件簿:商文化の違いに迫る』(2008年、PHP新書)の著書があります。


リベラル21 ロシアに似てきた中国の口調、それでいいのですか?(田畑光永
 田畑やリベラル21の物言いの方がよほど「産経新聞日本会議など極右に似てきた反中国の口調、自称リベラルがそれでいいのですか?」でしょう。
 せめてもの救いは「老害の田畑ら(田畑は1935年生まれ)」が

テレビ朝日徹子の部屋』MCの黒柳徹子氏(1933年生まれ)
TBSラジオ森本毅郎スタンバイ』MCの森本毅郎氏(1939年生まれ)

等、今もそれなりに活躍する御仁と違い社会的影響力皆無なことです。
 「田畑らと近い年齢」の黒柳氏、森本氏らの活躍を考えれば田畑らの無力さは勿論「高齢化したため」ではなく、田畑らが無能だからに他なりません。
 内心では田畑らも自分たちの無能さを自覚し屈辱感が強いのではないか。
 それにしても賛成意見しか掲載しないくせにリベラルを自称するから呆れます。この文章も田畑のアホ記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。


中国政府、台湾の地震被災者へ支援申し出 「同胞に心からの見舞い」表明 - 産経ニュース
 「台湾が支援要請するかどうか」はともかく、中国の立場では当然、こう主張するでしょう。


バイデン大統領と習近平国家主席 電話で首脳会談 両政府が発表 去年11月以来 台湾情勢など意見交換 | NHK | 米中対立
 つまりはお互いに全面対決する気は無いと言うことでしょう。だからこそ首脳会談する。

*1:副首相、民進党主席を経て総統

*2:蔡英文政権で駐米台北経済文化代表処代表(駐米大使にあたる)

*3:衆院参院より少ないのは恐らく小選挙区制の悪影響でしょう