「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2024年5/21日分:島田洋一の巻)

◆島田*1ツイート

島田洋一
◆率直に言って、トランプについて適当なことを語っている「アメリカ専門家」で、トランプ陣営幹部と接触できている人間はいない。
◆日本の自称「アメリカ専門家」のトランプ解説が、なぜ底が浅いのか。
 そもそもトランプ陣営幹部と意思疎通のルートを持っていない(相手にされていない)から当然だろう。
 幸い古森義久氏と私は、陣営の政策・人事チームの中心に年来の知己がいる。しっかり論じていきたい

 「トランプ陣営との接触」を自慢する島田ですがその理屈だと

北朝鮮(あるいは中国、ロシア)について適当なことを語っている「北朝鮮(あるいは中国、ロシア)専門家」で、金正恩(あるいは習近平プーチン)政権幹部と接触できている人間はいない。
◆日本の自称「北朝鮮(あるいは中国、ロシア)専門家」の解説が、なぜ底が浅いのか。
 そもそも金正恩(あるいは習近平プーチン)政権幹部と意思疎通のルートを持っていない(相手にされていない)から当然だろう。

等になるんですがね。「アンチ北朝鮮(あるいは中露)のお前はそういう主張を支持するのか?(勿論支持しないでしょうが)」と聞きたくなります。そもそも接触しなくても「公表されたトランプの公式発言」等で十分、分析、評価は可能です。
 一方で一般論として「相手とつきあいがあること」は「警戒しない」と「相手の論理をそのまま宣伝する広報マン」に転落するリスクもある。相手だって付き合うに際しては「自分の支持者にしよう」と思って近づいてくるわけですから。
 そうしたリスクに触れない島田には呆れます。まあ島田の場合「完全なトランプの宣伝マン」なのでそうした悩みはないのでしょうが。
 勿論「相手に取り込まれるリスクがある」からといって、「明らかな反社会的勢力」ならともかく、記者等が何も取材しないで物事を論じるわけにも行かず、「癒着の恐れがあるから、誰とも付き合わない」と言うわけにも行かないのが辛いところです。「警戒しながら付き合うしかない」わけです。

島田洋一
 産経の中国報道を支えてきた矢板*2記者が退職してフリーになる。

 矢板(1972年生まれ)が独立して成功するのか、福島香織(1967年生まれ)のように劣化*3するのかはともかく「まだ定年退職の年では無く早期退職」であり、少しでも自分に自信がある人間は産経には「先がない→独立したい」と思ってるのでしょう。

島田洋一
 日中韓「首脳」会議は、枠組自体が論外。
 中国だけは国家主席習近平)でなくNo.2の首相(現在は李強)。
 媚中派福田康夫首相がこの植民地的枠組を受け入れた*4
 一旦解消して、仕切り直すべき
日中韓 27日に首脳会議「人的交流」一層促進へ 相互理解深める | NHK | 中国

 安倍首相の時だって

日中韓首脳会談 - Wikipedia
2015年(韓国ソウル)
 中国:李克強首相、韓国:朴槿恵大統領
2018年(東京)
 中国:李克強首相、韓国:文在寅大統領

とこの会談は二度も実施してる(そして安倍批判などしてない安倍信者が島田)のに良くも言ったもんです。
 特に2018年には「訪日した李首相」が北海道訪問しましたが、この際、安倍は「北海道訪問に同行」し李首相との友好をアピールしました。「安倍以外の首相」、特に島田が敵視する「菅直人首相」などがやれば「中国に媚びてる」と悪口したであろうに安倍だと勿論「黙り」だから呆れます。

島田洋一
 「イラン大統領ライシ*5の死亡で世界はより安全になった」、彼は多くの政治犯の処刑を命じてきた殺人者、イランの自由化につながることを祈る」とペンス*6前米副大統領。常識的コメントだ。
 一方岸田首相は、「深い悲しみの念に堪えません」「イラン国民の皆様に謹んで哀悼の意を表します」。

 本心がどうであれ、外交儀礼上、「ペンスのような非常識な暴言」を吐いてる「現役の政府首脳」は岸田に限らずどこにもいないでしょう。ペンスですら副大統領時代にこんなことを言ったかどうか。
 あるいは「安倍のモリカケ疑惑を批判してきた野党各党やマスコミ」だってさすがに「安倍が死んで良かった。モリカケ疑惑など安倍の無法の真相解明が進むことを望む」などとは言わなかったわけです。
 島田の非常識さには呆れます。
 なお、「国父ホメイニ師」レベルの大物ならともかくライシ氏ってそれほどの大物ですかね?。実際には「イラン体制」には大した影響はないのでは無いか。
 例えば「国が違います」が「サダト*7大統領暗殺」は「ムバラク*8副大統領が後継大統領となり」エジプトの体制には変化をもたらさなかった。
 なお、いずれ大統領選挙なのでしょうが、現時点では「モフベル第一副大統領」が大統領代行に就任したとのこと。

*1:福井県立大名誉教授。救う会副会長。国家基本問題研究所評議員兼企画委員。著書『アメリカ・北朝鮮抗争史』(2003年、文春新書)、『3年後に世界が中国を破滅させる』(2020年、ビジネス社)、『アメリカ解体』(2021年、ビジネス社)、『腹黒い世界の常識』(2023年、飛鳥新社)等

*2:著書『習近平』(2014年、文春文庫)、『中国人民解放軍2050年の野望』(2019年、ワニブックスPLUS新書)等

*3:いや既に「劣化済み」でしょうか?

*4:日中韓首脳会談 - Wikipedia によれば「初の日中韓首脳会談(2008年12月)」は「麻生首相(中国は温家宝首相、韓国は李明博大統領)」であり、仮に「福田首相時代(福田首相は2008年9月に退任)に日中韓三国の交渉で会談の枠組みの大筋が決まった(それを麻生が引き継いだ)」のだとしても「受け入れたのは麻生」です(麻生には福田内閣時代の方針を撤回し、日中間首脳会談を実施しないことは一応できた)。

*5:検事総長、法相等を経て大統領

*6:インディアナ州知事、トランプ政権副大統領等を歴任

*7:国会議長、副大統領等を経て大統領

*8:空軍司令官、副大統領等を経て大統領