志位流世界論の歪み Ⅱ党組織論2 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
(ボーガス注:2024年衆院選で議席を増やした)国民民主やれいわの現状を見れば分かるように、「自力」がなくても国民の共感を呼ぶことは可能である。
どんどん増え続ける中央委員定数の抜本的削減をはじめ、党専従者の段階的な削減、それを可能とする「赤旗」の電子化、地区委員会の廃止、専従者で構成される機関中心の党運営から地方議員を中心とした党運営への転換など*1、抜本的な党組織改革が急務になっている。
なお、「中央委員定数の抜本的削減」云々などと言うことを当初、松竹は全く言ってなかったわけです。
当初の松竹は「安保施策の右傾化(日米安保容認、自衛隊合憲論)」「党首公選制」しか言ってなかった。
しかし紙屋など周囲(類友)の「それだけじゃ世間受けしない。党外どころか党内の支持すら得られない」という助言でもあったのか、「組織論」云々を突然言いだした松竹です。
とはいえ、松竹の今回の「党改革論(組織論)」は説得力がないことこの上ない。
まず第一に、松竹の今回の主張は「赤旗の電子化」(既に電子化ならしていますが、現状に問題があると言うことか?)は過去に俺も松竹ブログ記事で見た覚えがあります*2が、それ以外は今回が俺は初耳です。もしかしたら「俺の見落とし」で過去に書いたことがあるかもしれませんが、そうだとしても「見落とす程度の少ない記事でしかなかった」ということです。
◆イスラエルの「自衛権」の過去・6 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
◆国際社会はテロにどう立ち向かってきたか・13 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
(複数回記事のほとんどが上記の通り、安保外交記事ですが)のように「複数回にも渡って書いてれば」見落とすことはないでしょう。
今回の「組織論」は「紙屋辺りの入れ知恵」をまともな理解もせずにオウム返しに繰り返してるだけではないのか。
何せ、松竹の過去著書はほとんど「安保外交」ばかりだし、ブログ記事も「裁判報告など除名関係」を除けば、ほとんど「安保外交ばかり」です。松竹には「組織論」についてのまともな興味関心や知見があるとはとても思えません。
第二に、これらが何故「党の躍進につながるのか」も意味不明です。
この記事内においては、いきなり断定的に「これらが必要だ!」と松竹が言い出すだけで、そのように松竹が考える理由は全く説明されない。「どんどん増え続ける中央委員定数の抜本的削減」「党専従者の段階的な削減」というなら、「どの程度が中央委員定数や専従職員の適正人数と考えるのか?」「人数(例:100人減)や割合(例:現状から3割減など)としてどの程度削減すべきと考えてるか?」を具体的に松竹は書くべきでしょうが、それについて何の説明もない。
「不愉快なので紹介は省略します」が、この記事の大部分は「2024年衆院選で後退したのは党の組織論に問題があるからだ」という党への悪口ばかりです。
繰り返しますが「紙屋辺りの入れ知恵」をまともな理解もせずにオウム返しに繰り返してるだけではないのか。
もし「俺の邪推(松竹の今回の主張の元ネタは紙屋など別人で、松竹は主張内容をまともに理解してない)」が正しいなら、松竹は無理に党組織論について論じることなどしなければ良いだろうに「プライドの高い松竹」としては「組織論」を論じたがるし、松竹を「我らの英雄」として美化したい紙屋なども「松竹の暴挙(?)」を容認してるというくだらない話なのでしょう。
「俺の邪推」が正しければ、松竹のやってることは「仮に書いてる人間が松竹本人でも、まともな理解をしてない」のだから「ゴーストライター(紙屋など)に書かせた文章」を松竹が自分名義で発表してるのとほとんど変わらないでしょう。
あるいは「だめな大学生」が「まともな理解もせずに、ウィキペディア、コトバンク等の切り貼りで卒業論文を作ってるのと同じ」と言うべきか。
「俺の邪推」が正しければこの松竹の駄文(知識も興味もない分野である組織論について、紙屋など他人の主張をまともな理解もせずに完全にパクる)は「松竹の異常なプライドの高さ(俺は安保外交論だけの男と違う!。俺は組織論を論じられる!)」「松竹をあらゆる手段で持ち上げようとする紙屋らの松竹崇拝(そうだ!。松竹さんは安保外交論だけの男と違う!)」が露呈した滑稽な文章と言えるでしょう。
まあ「俺の邪推が正しければ」という条件付きですが、
1)今まで言ってなかったことを松竹が突然言い出す
2)何故それが党改革論(党勢の躍進など)として意味があるのか、まともな説明がない
という不自然さから、俺はこの邪推について「多分正しい」と自信を持っています。
それはともかく、例えば、共産ではなく社会党の話ですが、松竹は、成田社会党委員長*3の「成田三原則」をどう考えるのか(かなり長いですが成田三原則に全文が載っています。また「成田三原則」でググってヒットした社民党関係者の記事「成田三原則」の現在 - 社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録(2010.8.8)も紹介しておきます。俺個人は「成田三原則は正しい」と思いますが、問題は社会党がそれを解決する具体策を実行し、三原則の指摘した問題点を是正できなかったことです。)。
成田は社会党の問題点として
◆選挙中心で日常活動の不足
共産や公明のように生活相談など日常活動に取り組むべし
◆労組依存の活動
共産や公明のような自前の組織を作るべし。そうでないから、労組(成田時代は総評)の圧力で政治方針が決まってしまい、「社会党は労組(総評)の言いなりだ」「我々の意見に耳を傾けてくれない」として市民団体などの失望を生んでいるし、自前の組織がなくても選挙できるから問題ないとして、自前の組織を作らないことを助長している
→成田時代は総評だが、今の立民と連合の関係にも該当すると思います。連合会長の芳野の「反共発言」「野党共闘敵視発言」など「その典型」でしょう。今の立民も「立民は労組(連合)の言いなりだ」「我々の意見に耳を傾けてくれない」として市民団体などの失望を生んでいるのではないか。
あるいは社民党が衰退した大きな理由は「労組依存」だったがために「連合が民主党(現在の立民党)支持に転じると、党の衰退に拍車がかかってしまったこと」でしょう。五十嵐氏は土井社会党時代の「マドンナブーム(いわゆるマドンナ議員は必ずしも労組出身ではない)」、土井社民党時代の「市民運動出身者(辻元清美氏、福島瑞穂氏、保坂展人氏など)の重用」は土井が「労組依存」を打破しようとした物とみています(俺もこうした土井評価には同意見です)が、残念ながらそれは思ったほどの成果を上げませんでした。
福島氏は今も社民党党首として社民党に在籍しますが、辻元氏(現在、立民党代表代行)、保坂氏(現在、世田谷区長)は社民党を去っています。成田三原則のウチ「労組依存の活動」は現在でも日本政治に悪影響を及ぼしてる問題でしょう。
とともに
◆議員中心の政党(専従職員の重視)
議員中心だから選挙中心になって日常活動が不足するし、「選挙に勝てるからいい」となって労組依存の活動が助長される。専従職員をこそ重視すべきだ
を上げていました。
なお、私見ですが成田三原則で一番重要なのは◆議員中心の政党(専従職員の重視)でしょう。「成田の主張」は「松竹の主張」とは全く逆であり、「時代背景の違い」「政党の違い」を考慮しても「松竹主張には何の根拠もない」といえるのではないか。
いずれにせよ、松竹の
国民民主やれいわの現状を見れば分かるように、「自力」がなくても国民の共感を呼ぶことは可能である。
という主張は「完全にブーメラン」でしょう。
松竹や紙屋の主張に「魅力があれば」、党内外の共感を呼ぶことは可能であるでしょう。
しかし彼らの主張はどう見ても「党員」「党外の一般国民」の注目を集めていません。
マスコミもろくに報じないし、野党各党も相手にしない。
なお、「成田三原則」を何で「成田時代をリアルタイムでは知らない(1970年代生まれの俺がリアルで知ってるのは「マドンナブーム」の土井委員長時代(1986~1991年))」俺が知ってるかと言えば以前も別記事社会党が衰退したわけ(五十嵐仁「政党政治と労働組合運動」(御茶の水書房)から) - bogus-simotukareのブログ(2009.12.27)で書きましたが、五十嵐仁氏(法政大学名誉教授、全国革新懇)が、著書『政党政治と労働組合運動』(1998年、御茶の水書房)において、「彼が考える社会党衰退の理由」としてあげていたからです。五十嵐氏は著書で「労組依存の活動」が「連合の民主党支持」と言う形で社会党、社民党で打撃を与えたし、公明、共産の場合は「宗教政党である公明」は勿論、共産も「新婦人」「民商」「民青」など様々な組織の支持があり、全労連の支持は「社会党、社民党における総評、連合」に比べてウェイトが低いことで、小選挙区制導入後も、社民党のような「急激な衰退」を免れたと評価しています。
しかし「最大野党だった社会党の委員長である成田の党改革主張」ですら「世間に忘れ去られるのか」と思うと何ともかんともです。俺も正直五十嵐氏の著書を読んでなかったら「成田三原則」を今でも知らなかった気がします(少なくとも社民党の古参党員なら知ってるでしょうが)。
「成田ほどの知名度や社会的影響力」は勿論ない紙屋や松竹の主張が「急速に忘れ去られる日」もそう遠くはないかと思います。
というか既に「一部シンパを除き誰にも相手にされてない」のに松竹や紙屋が「シンパと共に虚勢を張ってるだけ」の気もしますが。
なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。いつもながら賛同コメントしか掲載しない松竹のクズさには心底呆れます。
*1:「など」が何を意味するかは全く不明です。
*2:とはいえ、それにしたって「松竹が書きまくってる安保外交記事」に比べれば、少ない記事数でしたが
*3:1912~1979年。社会党政策審議会長、書記長(1962~1967年)、委員長(1968~1977年)を歴任(成田知巳 - Wikipedia参照)